（つづき）
お金の時代が本格的になったのは、17世紀頃、ガイアの法則で言えば、1995年までのアングロサクソン文明の時代です。
（参考）ガイアの法則
今は、1995年からの日本文明の時代に突入しており、同時に日本は長期間、給料が上がらない時代に突入しました。
これは、新しい時代の中核概念となる何かが、この日本のどこかで生まれていると確信しています。
日本の未来、世界の未来は、明るいです。
民主主義？これも自然界にはないです
民主主義は、「代表なくして課税なし」の格言が示す通り、お金のシステムと裏腹です。
国民の負担である課税を決めたり、国民の権利義務を定める法律を制定する代表を選ぶシステムが民主主義です。
投票に当たっては、負担（税、年金保険料）と受益（予算とセット）、経済対策といった「お金」が重要な要素として、投票先を判断することが多いです。
もちろん「お金」だけでなく、政党や候補者の政治姿勢や安全保障の立場も判断要素になっていますが、「お金」は、大変重要な要素となっていることは否めないです。
また、立候補して選挙戦を戦うにも「お金」が必要で、「お金」が乏しいと立候補できないのが実情です。
つまり、民主主義と「お金」は密接に関係するものです。
現代に生きる我々は、民主主義は完全なるシステムではないことを頭の片隅に置いておく必要があろうかと思います。
（かと言って、権威主義、設計主義、エリート主義、官僚主義は論外です。）
実際、コロナでは、民主主義の弱さが露呈したと指摘する声も多いです。
また、権威主義からの攻勢の前に、民主主義は弱さを露呈しています。議員などを中心に様々なトラップをかければよいのですから、日本のみならず、アメリカ、オーストラリア、イギリスその他の国々で、議員にトラップをかけていると指摘されています。
税といい、年金といい、様々な受益といい、結局は、「分配」の仕組みですから、自然界で、どのような分配の仕組みが構築されているのかの考究が欠かせません。
外から狙う者に対しては、免疫システムの考究が有効かも知れません。
本来の日本型システムは「自然」に近い？
民主主義も権威主義も自然界にはありません。
自然界にあるのは、
個の中に全体があり、
全体は個々の集合体として上手く機能する
という仕組みです。
先ほどの葉っぱの例で言うと、葉っぱは個で、個である葉っぱは自分が食われているのに、他の葉っぱにアラート情報を発します。それだけでなく、別の木々にも。
これが自然界に見る個々と全体の例です。まるで、「みんながあっての自分」という信念を持っているかのようです。
人間の身体でも、一部が傷むと痛いというメッセージを発しますし、アドレナリンが出て臨戦態勢になったりもします。
また、別の視点では、個々の細胞は、手も足も心臓も脳神経も形態は全く違うのに、細胞核には、全体の情報があります。
これは、↓に似ています。
（参考）◉
現代文明の社会は、個の中に全体があるかどうか。個を利己的な個人主義にまで分解してしまい、それを束ねるために民主主義を作りましたが、コロナで、その脆さを露呈したように思います。
コロナ対応を見ても、日本はある方だと思いますが。個々が全体に配慮して対応してきた日本社会のコロナ対応は、もっと世界的に研究されていいような気がします。
政治が機能したのではなく、個々の人々が持つ全体への配慮心が機能したように思います。
これは時には同調圧になったり、○○警察になるなど良くないこともあります。
最悪の場合、戦前のようなは何が何だか分からないが、軍部やコミンテルンという脳性ウィルスに感染して、戦争に突入させられてしまうということもあります。
日本人は、民主主義以前に存在している自分たちの特性を自覚しておく必要があるでしょうし、それに誇りを持って良いと思います。
「日本の民主主義はまだまだ未熟だ」というのがその典型ですが、
明治以降のインテリ層にある、欧米など諸外国と比較し、欧米の基準で日本を見るという奴隷的な根性は捨てた方が良いだろうと思います。
コロナ下の自粛を強制力なく実現したのは世界的にも珍しい例だと思いますし、
その背景には、個々が全体を意識するという、自然に近い日本型の精神風土があるのだろうと思います。
よくこれは農耕民族由来だと言われます。たしかにその側面はあると思います。しかし、自己主張の激しい中国や韓国とは、また違う一面があります。今回のコロナでも、中国や韓国は、日本より遥かに強権的な手法を取りました。
ここにも、日本の未来が明るい、というか、未来型社会の重要な要素を見出せる気がします。
