「傾国のラヴァーズ」

ボディーガードの翔真は訳有の美青年社長・聖名(せな)の警護をすることに…(閲覧者様の性別不問) 更新情報はX🐦にて

★小説「傾国のラヴァーズ」その53・運命の相手が欲しい

2023-05-22 10:27:23 | 傾国のラヴァーズその51~60
 聖名は、

「そうか…運命の出会いか…」

と言うとグラノーラを口に運んで黙り込んだ。

 俺の口は勝手に質問していた

「聖名はどうなの?」

しまった、と思って俺は慌てて謝った。

聖名は前を向いて一瞬困っていたようだったが、

「いやセンパイが話してくれたから いいんだけど、そうだな 、そう言われれば、告白されたからなんとなく付き合っただけだったな…」

 そしてうつむくと、

「確かに運命の相手は 欲しいね」

そこで俺はまた何を思ったか

「えっ? 今いないの?」

と尋ねてしまった。

「いないよ 付き合ってる相手なんて。気がつかなかった?」





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