ハウスメーカーの低価格プラン選びで知っておきたいこと

学び

ローコスト注文住宅を探す方の中には、ハウスメーカーのラインアップの中から、低価格帯の商品に目を付ける方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

実は、我が家も次のような勝手なイメージでハウスメーカーの低価格モデルに興味を持っていました。

  • 低価格でも、ハウスメーカーの商品であれば、なんとなく高品質で安心な気がする
  • 低価格でも住宅設備などは工務店の商品よりグレードが高い場合が多い(大量仕入れのメリット?)
  • 同価格帯の工務店の家より高級感がある家になる気がする

今となっては、あまり根拠のないイメージだったと思います。

なんとなく住宅展示場のハウスメーカーで建てることに憧れていたので、実現できる可能性を見せてくれた商品にすがりつきたくなったのもあるのでしょう。

しかし、実際にハウスメーカーを訪ねてみると、いくつか思い知ったことがありますのでご紹介します。

格安プランを営業マンは売りたくないのかも

ローコストハウスメーカーの中でも、最も安いプランであれば、我が家の予算でも手が届くのではと考えて、モデルハウスを訪れたことがありました。

商品ラインナップの中で、このような感じで、下のほうに位置づけられていたのですが、「高い基本性能に加えて、必要にして十二分のベーシックプラン」とありますので、我が家の身の丈には充分合っているだろうと感じたわけです。

商品のページを見ると、このように究極のコストパフォーマンス住宅とありますので、ますます我が家にピッタリな気がします。

坪単価20万円台というのも、当時らしいですね。この金額を真に受けたわけではありませんが、この坪単価であれば、当時の予算約1500万円で建てられるギリギリの価格帯だと考えていました。

しかし、モデルハウスを訪れて、有無を言わせず紹介されたのは、主力商品のこちらでした。

説明を聞くまでもなく、我が家の予算オーバーであることは確実だったので、ただ虚しく過ぎていく時間が、とても苦痛だったのを鮮明に覚えています。

なんとか、我が家の予算を伝えて、低価格プランのことを聞いても、ほとんど真剣に説明してもらえませんでした。外断熱を売りにする会社だったのですが、格安プランは内断熱仕様のため、それまで、営業が説明して来た内容を自ら否定する存在なので、勧めるわけにはいかなかったのかもしれません。

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他のタイル外壁を売りにハウスメーカーでも、低価格プランのことを聞くと、「それはサイディングなので、お勧め出来ないですね」と、はぐらかして説明してもらえませんでした。

となると、その会社の商品では、価格的に選べる選択肢がないので早々に諦めるしかなかったのですが、我が家の予算事情に合わせて低価格プランを提案するつもりは無いようです。

どうやら、ハウスメーカーの営業には、売りたい商品に誘導しなければならない事情があるようだと察しました。そうなると、なぜ低価格の商品が存在するのかどうか謎が深まりますが、営業マンが積極的ではない商品を説明してもらうには、はぐらかされても根気よく説明を求める覚悟をしておくことをお勧めします。

もしかして、おとり商品かも

低価格プランをきちんと説明してもらえないのは、もしかしたらそもそも格安モデルは客寄せのためのおとり商品では、と感じることも多々ありました。

380万円の家などは、まさにおとりと言える広告だったと思います。

380万円の家は無理でも、580万円ぐらいのプランにハマれば格安で家を建てられるかもと妄想していましたが、その格安プランが建てられるような土地を見つけるのは、ほぼ絶望的と理解したのは、まんまと、モデルハウスを訪れた後です。

そこで、その場ですぐに契約を迫られたわけですが、とにかく施主をモデルハウスに足を運んでもらうためのプランだったのでしょう。

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他にも980万円の家に惹きつけられて訪問したハウスメーカーがありました。

ここでも、訪問するやいなや、眼中にない上位プランを強く勧められたので、Webで見た980万円の家のことを聞いたところ、なんと2階には壁がないプランなのでお勧めできないと告げられました。

このように2階には一切壁や建具を付けない状態で、将来部屋に分けられるようにしておくことで、初期費用を抑えようというプランでした。

ターゲットユーザーは、子供がまだ小さく、最初から個室が必要ない家庭用ということでしたが、これは意図的にミスリードをねらっているものなんじゃないのと、かなり狐につままれたような悔しい気持ちになった記憶があります。

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ローコストでも、断熱性能には少し興味と期待がありました。 というのも、5年前に引っ越した賃貸戸建ての断熱性能に感激したためです。奈良の自宅は1996年に建てた建売は、もちろん1枚ガラスです。購入したときは断熱材を確認するような知識もありませ

他にも、878万円の建物本体価格で、固定階段式の小屋裏収納まで実現できる規格住宅を扱うハウスメーカーを訪れたところ、実は神奈川では扱っていないと言われてがっかりしたことがあります。

これが意図的なおとりだったとは言えないとは思うのですが、ハウスメーカーのホームページも説明が不十分だったりする場合が多いので、モデルハウスを訪問して初めて我が家のように取り扱いがないと知らされる可能性は充分あるのではと思います。

ダメなら、一応主力の製品の話も聞こうという時間と心の余裕があればよいのですが、あまり力を入れてなさそうな、格安プランのことだけを聞くつもりであれば、ネットから事前に問い合わせをしておいた方が良いかもしれませんね。

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