物理・化学は数学力?

物理・化学は数学力?

今回は「物理・化学は数学力?」です。

今年度、物理・化学の共通テスト対策、記述対策を塾で指導しました。その時、私自身も解くのですが、「数学力」が必要だと強く感じます。

いえ、数学だけでなく算数力?  そして、数学を超えた判断処理能力?

これらは、物理・化学そのものとは別の能力です。そして、「数学力(算数力)」がないと伸びにくいとも感じます。

理系は数学(算数)力?

ただし、最初に断っておきますが、大学受験では英語が最重要です。ことあることに生徒に言ってます。

そして、理系で物理・化学選択で、最上位にのしあがるのは結局「数学(算数)力」だと個人的には思います。

かつて、学生時代に数学がかなり得意で、怠けてろくにしなかった物理・化学で苦もなく点数をとった私の私見です。

(算数) とあるのは中学受験算数の存在です。これが大学入試でどれほど影響があるのかわかりません。私自身は中学受験経験をして、算数もかなり得意でした。

物理や化学の問題を解く時に、判断や考え方などでおそらく役立っていると思います。

ただ、それを実際に指導するのは難しいです。

どうしてその発想になるのか?  そして、解けるようになるのはどうすればいいのか頭を悩ませるときが多いです。

難関大学は数学次第(理系・医学部)

物理

まず物理は「力学」です。出題単元としては入試の約40%。そして、内容的には約60%です。

ただ、それ以上に力学の考え方、問題を解く時の処理など、力学が大きな割合を占めています。

その力学の考える思考は数学とはまた違います。私は、この独特の世界観?ニュートンの古典物理の感覚が嫌いです。合わないです。問題は解けますが。

原理原則から公式を把握して、問題を解く時のプロセス。この思考回路の構築が、数学的とも言えます。

そして、何よりも計算力です。特に物理は文字計算の処理が多くあります。

その計算自体はできるとしても、スピードと正確さが上位校にいくほど必要です。

化学

化学の計算は文字よりも、数字の方が多いです。四則計算から特に小数の計算が目立ちます。

いわゆる暗算とは違って(暗算できる方が有利だとは思います)、計算の工夫をする柔軟性、正確性など中学受験算数的なところがあります。

そして、化学で問題を解こうと処理するときに、数学(算数)力がものをいいます。

特に、共通テスト。問題量が多く別角度の変わった問題も多く、柔軟な思考が必要です。

もちろん、化学の知識は当然必要です。覚えることがかなり多くあります。そして、深く理解することも重要です。

それでも私は大学受験で苦労した記憶が一切ないです。なぜか、受験勉強で何をしたか覚えていません。

まさしく、数学(算数力)で乗り切った感じです。今、どうやったのか思い出そうとしているのですが…。

唯一思い出したのは、化学式や化学反応式に異常に強かったこと。それは大前提なのかもしれません。

数学(算数)力をつけるには?

高校数学の数学とはまた別です。

中学受験算数、中学数学をやり直す? 高校生では遅い気もします。普通に勉強する方がいいですね。

でも、中学受験算数の動画などをパズルを解く感覚で、暇つぶしに解いてみるのは有効かもしれません。

そして、結局は問題演習をくりかえすというありきたりな方法に落ち着きます。

今年の指導ではこれをテーマにします。

いくつかやり方を考えてはいるので、それはまた別の機会で。