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ワンマンチームに勝つ方法

どこのチームにもエースと呼ばれる選手やポイントゲッターがいるものです。 程度の差はあれど、4番が止められなくて負けたとか、7番に20点取られてしまったとか、特定の選手に多く点を決められて負けてしまうことがあると思います。  相手のチームにどうしても止められないような上手な選手がいたとします。 こちらにもディフェンスが上手い選手がいたとして、 いくら1番のディフェンスが上手い選手であっても、バスケットはオフェンスが有利なスポーツですから、止めきることは難しいです。 相手が十分な体制でボールを持てば、止めるのは簡単ではないでしょう。 対策は沢山ありますが、 ①ディナイやフェイスガードをしてその選手にボールを持たせない。 ボールを持たせないようにしていても、スクリーンやVカットを駆使してボールをもらおうとするはずです。 そんな時は、他の選手のディナイをゆるめることでボールがわたりやすくし、他の選手にわざとボールを持たせます。 エースとなる選手以外のところで攻めさせることで、エースにオフェンスに参加させないように誘導することができ効果的です。 ②なるべくゴールから遠くでボールを持たせる。 ディナイだけで全くボールを持たせないということは難しいですが、スリーポイントラインより一歩外で持たせるとか、ネガティブスタンスでミートさせるということは頑張りしだいでできると思います。シュートレンジで持たせないだけでも、オフェンスの選択肢を減らすことができ、相手のドライブだけに集中することができるようになります。 ③持たれてしまったら、両サイドに位置するディフェンスがカバーを意識し、ドライブを警戒します。3番ポジションもカバーやローテーションを意識し、チーム全体が相手のエースに対し意識を高めることである程度守れるようになります。 1人だけ上手いとか背が高い選手がいるというチームは山ほどあります。得点の取れる力のある選手が2人いたり3人いたりすると、それだけ力を割かなければいけませんので、守るのも難しくなってきますが、相手がワンマンチームであれば、①ボールを簡単に持たせない、②できるだけ遠くでで持たせ、③持たれたら、しっかりカバーを意識するという形である程度守れると思いますので試してみて下さい。

マイボールになったらボールを前に出す理由

 セオリーとしてオフェンスに切り替わった時にボールを前に出すチームが多い。 では、なぜボールを前に出すのか。 前提として、 ①速攻 ②速攻がだめならファーストブレイク ③ファーストブレイクがだめならセカンドブレイク ④セットオフェンス となるが、一般的に速攻が出なくても、セットオフェンスよりも②、③の方がオフェンスの成功率は上がる。 ②、③につなげる為にも、ボールをできる限り速く前に出していく。 ・ボールはドリブルで運ぶよりパスで運んだ方が速い。 ・ボール運びでディフェンスからプレッシャーをかけられない。 ディフェンスのセオリーとしてボールラインに戻って守ることになるのでボールを前に出せば、プレッシャーを受けずにボールを運ぶことができる。 ・ディフェンスの目線をボールラインまで下げさせることができる。 フェイスガードでなければ、ディフェンスはボールと自分の相手を見る。ボールがコーナーに落ちるか、インサイドに入れば、ディフェンスの目線はボールに向く。 そのタイミングに合わせて動けば、ディフェンスを振り切りやすくなる。 大前提として、パスミスをしては意味がない。 パスミスをしないように、可能な範囲で前にボールを出していくことが大切である。 マイボールになって最初にボールミートする際にコート全体を把握した上でミートし、しっかりステップを踏むことでパスミスをしないように心がけたい。 逆にディフェンスの目線で考えたときに ・ガードに簡単に持たせないようディナイを行い、ワンクッション入れることで速攻やアーリーを出させない。 ・ガードにプレッシャーをかけてリズムを崩したい。 ・ピックアップを早くし、簡単にボールを出させないようにし、速攻につなげさせない。 以上のように考えられる。 ディフェンスの際も、大前提としてセーフティを意識した上で前に出てプレッシャーをかけないといくらプレッシャーをかけても裏に出されては意味がないのでガードは常に全体を把握しておく必要がある。

中学の息子の新人戦

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中学生の息子の新人戦(市内)が行われた。 予選は苦しみながらも勝つことができ、決勝リーグへ。 息子の代はミニバス時代に市内を制している為、メンバーを見ると個人技などは他のチームより比較的良いものをもっている(と思う)。 ただ、決勝リーグの初戦の相手と比べるとリバウンドへの意識、球際の強さで負けており、そこに気付けないと普通に負ける。 少し前の練習試合でも勝ったり負けたりしていたが、10回やったら7~8回は負けると思っていた。 結果は負け。 要因としては色々あるが、 1つめはリバウンド(前述のとおり意識の差) 2つめはシェルディフェンスができていない(ミニの時に叩き込んでいるので、勝負所になるとやり始めるが、ちゃんと練習できていないのではないか) 3つめはインサイドにボールが入らないので外一辺倒の攻めになっている。 (一切インサイドにボールを入れないので、ディフェンスの目線の角度が変わらず守りやすい) 4つめはボールミートが悪い(ディフェンスを押し込めていない。ミートに出てくるタイミングが悪い。中途半端にディナイが外せていないのでパスが出せずパスがまわらない) 4番ポジションと5番ポジションが課題だが、交代で出てくる1年生が頑張っているので、切磋琢磨して頑張ってもらいたい。 Unsplash の David Tran  

中学の息子のチームが新チームになって

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中学生の息子のチームが3年生最後の試合が終わり新チームとなった。 息子はまだ2年だが、不運にもコロナにかかり、3年生最後の試合に出ることができなかった。いまだ、コロナの影響で試合にでることができない子たちは気の毒だ。 今年の新チームは私の教え子も多く、期待しているのだが、 新チームを見て感じたこととして、チームコンセプトがわからない。 今年までのチームは、見ていた感じ、抜かれても良いのでハードなディフェンスから走る。ドライブを中心にキックアウトしてシュート。というバスケに見えた。やろうとしていることはわかったが、セーフティやカバーが徹底されていないことと、リバウンドなどが鍛えられていなかったこと。あと最終的にはハーフコートバスケットができないので、走れなかったときに点がとれないことが課題という感じだった。 今年も似たような感じだが、よりコンセプトが薄まって何をしようとしているのだろうという感じだ。 どういう戦い方を目指して、どうやって勝とうとしているのかが見ている限り見えてこない。 突出した選手がいない、長身の選手もいないのだからディフェンスを頑張って走るしかないと思うが、やることができていない。ディフェンスのプレッシャー、ディナイ、スクリーンアウト、速攻等々。ミニバスからやってきた子たちが1年生の時から試合に出ていたので、新チームになってから試合慣れしていて勝っているだけだと早く気付いたほうが良い。 まともに攻めることができる選手が数名しかいない中で、チームとしてどこで攻めようという意思が感じられない。チームの中でオフェンス力がある選手に良い状態でボールを持たせるという意識がない。 チームとして連動したオフェンス、ディフェンスができていない。 可能性のあるチームだと思うので、ぜひ頑張って上を目指してもらいたい。 Unsplash の David Tran    

息子のウィンターカップ予選を見て

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息子のウィンターカップ予選を見た。 県ベスト8~16ほどの実力で、チーム数も多いことからある程度大会が進んでからの出場となる。 インターハイ予選も3年生が少ない中、良く頑張っていた。 3年生は卒業したものの、元々出場していた2年生を中心に頑張っている。 ベスト8をかけて、インターハイ出場校との対戦となった。 序盤は相手がリズムに乗れず、シュートが入らなかったこともあり接戦となり、良いゲームをしていた。 だが、少し点差が開いたところで踏ん張れず、すぐに大差となった。 普段から、自信が感じられないプレーをしているがメンタル面が大きいと感じた。 地力の差を戦術だけで覆すのは難しいスポーツではあるが、高校バスケなので、実際に何が起こるかわからない。 私自身、高校時代、全国出場を目指してやっていたが、2年生のとき、ベスト8で敗れた経験がある。 やはり強豪といっても相手に粘られるのは嫌なもので、勝たなければいけない場面であればあるほど焦りやストレスとなり、シュート成功率の低下やミスにつながるもの。 チームとして、自分たちのバスケ、ゆるぎない自信をもてるバスケを確立してもらいたい。 Unsplash の Kenny Eliason

NBAカンファレンスファイナルを見て

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 久々にここまでしっかりNBAを見たかもしれない。 八村選手の所属するロサンゼルス・レイカーズのプレーオフでの活躍があったからだ。 最初は、ウォーリアーズとの試合を見て、さすがに勝てないだろうなと思いながら見ていたが、見事に勝利。 もしかして、ナゲッツにも勝つかもしれないと見てみたが、そこはナゲッツが一枚上手だった。 二コラ・ヨキッチとジャマール・マレーが本当に凄かった。 どうしようもなく上手かった。 試合とは関係ないが、見ていて凄くうれしかったことがあった。 八村がヨキッチとマッチアップして、最高のディフェンスを見せてくれたが、私が普段指導しているインサイドのディフェンス通り、基本通りのディフェンスをしていたことだ。 もちろん、一つ一つ高い次元でプレーしていたが、さすが、明成高校で鍛えられてきただけのことはあり、基本が抑えられている。 私も現役を離れてかなり経つし、指導を受けていたのもかなり前の話。 自分のやり方が正しいのかと思うときもある。 だが、普段子供たちに教えているディフェンスの仕方を完璧に実践し、しかも相手は、NBAで世界最高クラスのヨキッチである。 バスケットの戦い方は変化してきていると思うし、技術も日々進化していると思うが、基本的な部分は変わっていないし、自分の指導が間違っていなかったんだと思えた試合であった。 八村は、ゴール付近の技術がしっかりしているので、アウトサイドも上達しているが、インサイドでも通用しているのだと思う。 Unsplash の Kenny Eliason

【ミニバス】オフェンスのレベルを上げる

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GWに久々にミニバスの指導をしました。 子供たちも以前より上達していてうれしい限りです。 ディフェンスがしっかりしたチームで、ディフェンスからの速いオフェンスが特徴のチームですが、課題はハーフコートオフェンスだと感じています。 相手のレベルが上がると、そうそう速攻が出せるわけではありませんし、ハーフでの得点も思うように取れなくなります。 ハーフコートオフェンスでの1on1頼みのオフェンスからの脱却が必要と考えており、UCLAやフレックスなどオフザボールの動き、チームオフェンスの練習をしています。 その他にも、ハンドオフやペネトレイトから崩す練習などを行っています 。 速攻を止められた時の、アーリーオフェンスなども行っています。 当然、中々うまくいかず、純粋に1on1だけで攻めた方が断然上手くいきます。 ただ、時間をかけてこの過程を踏んでいかなければ、次のステップにはいけないと思っています。 もちろん、1on1の能力を高めることは非常に重要です。 ジュニア年代ではむしろ1on1の能力やファンダメンタルのほうが重要かもしれません。 ただ、個人能力を高めることと、チームでバスケットを高めていくことは両輪だと思います。 子供たちも一生懸命学ぼうとしています。 このゴールデンウィークで3日の指導+1日練習試合やっただけですが、種は植えたと思いますし、早くも芽が出ているものもあると感じました。 花が咲くのを楽しみに、いろいろと種を撒いていきたいと思います。 Unsplash の Vu Huy Hoang Chu