【画像で解説】フィギュアの台座を自作しよう!初心者向け!

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初心者がフィギュアの台座を自作する方法 フィギュアのお悩み
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こんにちは、フィギュア買取研究所のこーりーです。

フィギュアファンのあなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

  • フィギュアに台座が付属しているが、いまひとつパッとしない
  • フィギュアの台座を自作したり装飾したいが、難しそうだから自信が無い
  • お気に入りのフィギュアを展示会に出展したいが、台座が用意できず、参加を躊躇してしまう。

と、フィギュアの台座(「ベース」とも言います。)に関する悩みは多いものです。

そこで、今回は、フィギュアの台座について初心者のあなたに、ご自身でお手軽にフィギュアの台座を用意し、簡単に自作する秘策を画像をたくさん使ってご紹介します。

しかも、ちょっとした工夫で、中・上級者のフィギュア展示作品にも引けを取らないカッコいい台座を用意することができます。

この記事を読んでわかること
  • 初心者の人が簡単な台座を自作できる方法がわかる
  • 100均や身の回りのアイテムで台座を自作する方法がわかる
  • おすすめの台座の自作デザイン集がある

さあ、あなたもカッコいいフィギュア用の台座を用意して、お気に入りのフィギュアを机や本棚に飾ったり、中・上級者も集うホビー展示会にマイフィギュアを出展してみましょう!

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初心者が中級者レベルの台座を簡単に安く用意できる2つの理由

まず、フィギュアの台座に関する結論を申しますと、

初心者でも、ちょっとしたアイディアと工夫で、中・上級者に引けを取らない台座を安く簡単に自作することができます!」

ですから、安心してこれ以降の記事をお読みください。

では、何故、フィギュアを組み立てたりした経験がほとんどないような初心者が、フィギュアの台座を自分自身で自作することができるのでしょうか?

フィギュアの台座を自作できる大きな理由はこの2つ!

フィギュアの台座を自作できる理由-その1

フィギュアの台座になりそうな様々な材料を、ダイソーやセリアなどの100均、ホームセンター、通販等で安く購入できるからです。


これらの低価格で手に入る材料をそのまま使うだけで、オシャレな台座にすることができます。

フィギュアの台座を自作できる理由-その2

上記低価格な材料にひと手間加えるだけで、簡単にかなりグレードの高いフィギュア台座を作ることが可能です。

実はこの方法は、ホビーショーなどのメジャーな展示会に出展している常連のモデラ―が実際に作品展示に使っている方法なのです。

様々なプラモデルやフィギュア作品の展示に、100均やホームセンターで買った簡単な材料を使ったり、子供の工作のような粘土や段ボール工作で作品の台座を自作して見事な作品を展示しているのです。

私も何度もこのような展示会に参加しましたが、セミプロのような模型作りの猛者でも、ほとんどの場合、台座やジオラマ台などは100均などで買った材料で自作しています。 

ですからあなたも、台座に適した安い材料を探し少しの工夫を凝らすことで、中級者以上とも勝負できるようなカッコいいフィギュアの台座を自作することができます

【今回の初心者向けの台座作品例】

フィギュアの台座を自作する方法
フィギュアの台座を自作する方法

上記の画像は、アニメ【ワンピース】の女性キャラクター「ボア・ハンコック」と「ナミ」のフィギュアを自作の台座に乗せて、飾った作例です。

いずれのフィギュアの台座も、ホームセンターで購入した低価格の木製材料を組み合わせたり、簡単な塗装を施しただけです。

なかなか、高級感のある台座だと思いませんか?

このような台座であれば初心者でも簡単に用意し、すぐにでもあなたのフィギュアを飾ることができます。

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【初心者向け】初心者がフィギュアの台座を自作する具体的方策とは?

さて、それでは実際にフィギュアの台座の自作方法を説明していきます。

初心者が台座を用意する前に「絶対にやるべきこと

初心者が、お気に入りのフィギュアの台座を自作する前に、是非考慮していただきたいことが一つあります。

それは、

初心者が自分で用意した台座にのせるフィギュアは、是非、【完全に自立するフィギュア】を選んでください。

これは、初心者にとって非常に重要なことです。

せっかくいい台座が準備できても、自立できないフィギュアを台座に乗せると、結構やっかいな工作が必要になります。

例えば、堅いアクリル板にドリルで穴を開けたり、大切なフィギュア様の足の裏に穴を開けて針金を指したり・・・など、必要な工具も増えますし、手間もお金もかかります。

その点、最初から完全に自立してくれるフィギュアの場合、平らな台座の上に何も固定工作をせずに立たせるだけで、作品として成立します。

倒れないように両面テープなどで足の裏を台の上面に張り付けたり、接着剤を少しつけて固定したりすれば十分で、難しい作業が一切不要になります。

100均やホームセンターで台座の材料を探してそのまま台座にする!

まずは、100均などで探してきた材料を加工なしに、そのままフィギュアの台座に転用するパターンをご紹介します。

自作する台座の材料を購入する

それでは、台座の自作の第一段階として、ダイソーやセリアなどの100均やホームセンター、あるいは通販などで低価格の材料を探して購入することから始めます

具体的に例を挙げると、アクリル板、コースター、食器や瓶のふた、木材加工コーナーにある木切れや平台などです。

これらの材料は、普段目にしてはいても、「フィギュアの台座を作る。」ということを頭に思い浮かべていないと、つい見過ごしてしまうようなものばかりです。

以下の画像にあるようなものは、低価格で簡単に手に入りますし、最初から結構カッコイイものなので、そのまま台座に使えそうな気がしてきませんか?

今回は、わたしがざっとそれらのショップを見渡して目についたものをサンプル的にご紹介しています。

他にも、ご自身でいろいろ探してみると、台座に使えるものは無数に存在します。

是非、100均やホームセンター、通販サイト等でいいものを探してみてください。

ホームセンターの木材工作コーナーにある、化粧台、木片など
100均に売っている、きれいな蓋が付いた瓶類
フィギュアの自作台座に必要な材料と工具
「透明アクリル板」で検索して、通販で購入した透明アクリル板

ここで紹介したのはほんの一例で、台座にそのまま使える物は無数に存在します!

自分で探してきた材料を使ってフィギュアの台座にそのまま転用することができますので、まずは上記のように紹介した材料を活用して、実際に手持ちのフィギュアの台座を準備していきましょう。

自作台座に飾るフィギュアを選定する

今回使用するフィギュアはアニメ【ワンピース】の「ボア ハンコック」と「ナミ」です。

これ以降の台座の紹介においても、基本的にこのおふたりにモデルをやっていただきます。

台座を自作するためにフィギュアを選ぶ

おふたりとも、バンダイさんの製品で、非常にお顔が魅力的で、ポージングや塗装など、かなりきれいで、わたしのお気に入りのフィギュアです。

ハンコックは着座(椅子などに座っている)スタイルで腰の部分で自立するもの。

ナミは直立して自立するタイプとなっています。

そうです、先ほどもお伝えしたように「自立する」という事が大切になってきます。

自作の台座に飾るために中古フィギュアを購入してみては?

中古のフィギュア購入はなぜ危険!?怖い理由と安心して買える方法を教えます!

実際に台座を自作してみる(木製)

まず最初に、用意した台座になりそうな材料を何も加工しない状態で活用して、ハンコックの台座としてレイアウトしてみます。

最初は、ホームセンターで購入した木材片ふたつを組み合わせて、少し高さのある台座として活用してみます。

このふたつの木材を単純に重ねるだけです。

これでハンコックが着座できる高さの台が出来上がります。

この台座にハンコックを座らせたものが以下の画像となります。

いかがでしょうか。

市販の木材に何も加工せず、フィギュアを乗せただけで、それなりに見栄えのする作品になります。

二つの木材は、あなたもよくご存じの「木工用ボンド」などで接着すれば、一体型の台座になります。

フィギュアの台座を自作するために必要な材料と工具

木工用ボンドです。最近は速乾性が向上しています。

実際に台座を自作してみる(アクリル板)

さて、次にナミのフィギュアを使用して、各種材料をそのまま活用したいくつかの例を提案いたします。

彼女の場合は、真っすぐに立って自立している状態ですので、どのような台座の材料でも上面が平らなものであれば、乗せて飾ることが出来ます。

最初は、先に提示したふたつの透明アクリル板の内、丸形のアクリル板を使用した展示例を紹介します。

用意した透明アクリル板の上にナミを立たせるわけですが、上面が平らなのでそのまま乗せてもしっかり立ってくれます。

とはいえ、少し台座を動かすと倒れてしまうので、今回はナミの足の裏に両面テープを貼って、やんわりとですが、台座に固定します。

アクリル板でフィギュアの台座を自作

ナイスタックなどの両面テープを小さく切って足の裏に貼る。

フィギュアの台座を自作する

余分な部分をハサミで切り取り、裏紙をはがす。

ここのように、両足の裏に両面テープを張り付ける

基本的に上面が平らで光沢がある台座であれば、ほとんど両面テープの粘着力で一応固定されます。

固定感に心配のある場合は、両面テープを二枚貼ったり、少し厚みのある両面テープを使ってもいいと思います

もし固定を万全にする場合は、瞬間接着剤を少量つけて台座に固定することもOKです。

上の画像は丸形のアクリル板に両面テープで固定したものです。

実は、もともとこのフィギュアには台座が付属していません。

ですが、このようにアクリル板ひとつあれば、簡単にナミを台座に立たせて展示することが可能になります。

このように厚みのあるアクリル板は高さを出すこともできますし、簡単に高級感のある作品を演出する事ができます。

実際に台座を自作してみる(色々な材料)

その他、先に紹介したいくつかの材料をそのまま使って、ナミの展示例を紹介いたします。

木製の化粧板にそのまま固定したナミ
100均の瓶の蓋に直接固定
同じく瓶のふたにそのまま固定

これらの瓶のふたなどは、表面処理やデザインがきれいでオシャレなものも多いので、意外にも台座としてそのまま使えるものが多くあります。

もし、自立しないフィギュアだったら、このように「平らなものならなんでも簡単に台座として使える」ということにはなりません

瓶の蓋のような金属製のものやアクリルのように固い材料に固定するためには、相当な造作が必要となり、初心者には敷居が高くなってしまいます。

なので、初心者のあなたは、是非、台座を探す前に「自立するフィギュア」を選んでください。

何なら、立っていなくてもかまいません。

いっそのこと、地面に座り込んでいたり、寝ているようなポーズのものなら、平たい台ならそのまま鎮座させることができます。

今回の場合であれば、ハンコックが半分そのような状態で、おしりが地面にべったりついているので、高ささえ確保できれば、固定の必要がないわけです。

さらに、フィギュアをケースなどに入れて飾っておきたいあなたは、こちらの記事も参考にしてみてください!

フィギュアの自作保管ケースを紹介!初心者向け、費用や注意点も詳しく解説!

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用意した台座材料にひと手間加えてさらに美しくしよう

今までは、用意した材料をそのまま加工せず台座に転用した例を示しました。

次は、これらの材料に「簡単なひと手間」を加えて、台座をもう少し「美しく高級感のある」ものしていきましょう。

ひと手間その1「オイルステインによる表面処理

用意した台座材料へのひと手間その1は、「塗装」です。

ここで、紹介する方法は、木材に「オイルステイン」という塗布剤を筆で塗ってから、布などで軽く木部に馴染ませて、「木目を生かした美しい高級感のある台座に変身させる」というものです。

オイルステインは、ホームセンターの木材塗料コーナーで購入でき、画像にあるように「木目を生かした着色剤」と書かれています。

ホームセンターの塗料コーナーで購入したオイルステイン
オイルステインと木製の平台

 初心者の方は、「塗装」と聞くと、

  • 【塗りむら】ができないか?
  • せっかくきれいな材料なのに、逆にきたなくなってしまわないか?
  • むしろ、そのままの方がいいのではないか?

などと、心配になってしまいがちです。

ですが、この「オイルステイン」はそのような心配は不要です。

この塗布剤は筆でラフに塗っても大丈夫です、色むらは気にする必要がありません。

何故なら、たっぷりと塗った後で布やティッシュでこすって木材に馴染ませるからです。

この際、余分なオイルステインは吸い取ってしまえますし、ちょうどいい具合に木目を生かした塗り具合になります。

以下、画像を交えて説明します。

オイルステインで木材を表面処理する(木材1枚)

このオイルステインと先ほども紹介した木材平台を使って、より高級感のある美しいフィギュアの台座を自作していきます。

これは、上記の材料と絵筆のようなやや大きめの筆と布やティッシュがあれば、作成できます。

では、その工程について説明します。

大き目の筆を使って、オイルステインを木材の台座に大まかに塗りたくっていきます

やや多めに塗る方がいいでしょう。

塗りすぎても、後で布やティッシュで木目に馴染ませるので心配いりません。

布切れか、ティッシュでこすって、木目に刷り込んで馴染ませます。

こんな感じで、木手調のしぶい仕上がりになります。

これに、ナミを立たせてみると・・・

フィギュアの台座を自作する方法

こういう感じになり、木目調の高級な感じが出て来たと思います。

多少ざらつきや木目のむら、不統一感等があるかと思いますが、それは「味わい」ですので気にする必要はありません。

オイルステインで木材を表面処理する(木材2枚)

では、次はハンコックの少し高さのある木材の台座をオイルスティンで表面処理して自作してみましょう。

先ほども使用した、木材の材料です。これに、オイルステインを塗布します。

フィギュアの台座をオイルステインを使って塗る

オイルステインを多めに、サッと塗っていきます。

多少のムラは、気にしなくてもいいです。

布かティッシュで木部にすり込んでいきます。

こんな感じて、刷り込んでいくと木部に馴染んでいき元々あった木目も味わいになります。

ですから材料を選ぶときは、なるべく木目がきれいなものを選ぶと良い仕上がりになると思います

底板も、同様にすり込んでいきます。

両者を、木工用ボンドなどで貼り付ければ、完成です。

上面が波のようにガサガサしていますが、ハンコックが座って目立たなくなるので、あまり気にする必要はありません。

色のムラは、木の感じが出るので違和感はありません。

展示する際は一番きれいな面を前面に使用します。

フィギュアの台座を自作する方法

ひと手間その2「台座に飾りつけをする」

では、ひと手間その2は、「台座に簡単にできる飾りつけをする」というものです。

今回は、以下のふたつの飾りつけを紹介します。

1、透明アクリル板の下に雰囲気のある画像を敷く。

2、アニメなどのロゴ画像を使って銘板を作って台座に添える。

透明アクリル板の下に雰囲気のある画像を敷く

まずは、透明アクリル板を使ってフィギュアの台座にひと工夫する方法をご紹介します。

透明アクリル板は、前述したようにそのまま使用しても十分カッコいい台座になります。

しかし、さらにアクリル板の底面に透かし絵を入れて、更に雰囲気のあるアクリル台座にする方法があります。

具体的に言うと、透明アクリル板の下にそのフィギュアのテーマを表す絵を敷いたりフィギュアのスペックを書いた紙を下に敷いたりして、透明アクリル板越しに閲覧者がきれいなデザイン画などを見ながら、フィギュアを鑑賞できるというものです。

これは、自動車やバイクのプラモデル製作者が、よく展示会で使っている手法です。

例1:透明アクリル板の下に模様がある折り紙を敷く

こういうキレイな折り紙があったので、透明アクリル板の下に敷いてみます。

アクリル板と折り紙のサイズが、丁度ほぼ同じだったので、そのまま下に敷きました。

画像では、アクリル板が見えずらいですが、かなり高級感があります。

例2:フィギュアパッケージのデザインを利用し透明アクリル板の下に敷く

このようなパッケージデザインを撮影して、画像ソフト等で文字を入れたりして加工します。

フィギュアのスペック等を書き込むのも閲覧者の目を引きますよ。

パッケージデザインをそのまま底板に使った例。

画像加工ソフトやパワーポイントなどで、フィギュアのスペックやワンピースのマークなどを追加していますが、これらの文字は入れなくても十分雰囲気は出ます。

例3:ロゴを利用し透明アクリル板の下に敷く

今度は、円形の透明アクリル板に合わせてワンピースのロゴが入った用紙を切り取り、アクリル板の下に敷く方法です。

これまでの画像に、ちょいちょい出てくるワンピースのロゴが気になっていると思いますが、自作台座にアニメのロゴなどを使うとグッと雰囲気が出てきます。

ロゴデザインについては、ネットで「ワンピースロゴ」などで検索すると、画像のようなお馴染みのロゴの画像がたくさん出てきます。

ロゴを印刷したものを円形アクリル板に合わせて鉛筆で印をつけて、ハサミでこれに沿って、切り抜きます。

これを、下に敷くとこのように、グッとそれらしくなってきます。

ひと手間その3「銘板を作って台座に添える」

アニメなどのロゴの画像を使って、銘板を作って台座に添えてみましょう。

先程のワンピースのロゴの中から適当なロゴを選んで、パワーポイントなどにコピペして印刷。

次に、ロゴを四角く切り取って、文房具屋などにあるスチレンボードや厚紙などで、多少厚みのあるパネルのようにすると、見ごたえがあるロゴになります。

文房具屋などにあるスチレンボード。ネットでも購入可能。

四角のロゴを貼り付けて、スチレンボードをその形にカット。

スチレンボードを三角形に切って、裏面にセロハンテープで適当に貼って、パネル風に立てることもできます。

裏に三角形のスチレンボードを貼ってロゴを立てる。

このように、台座に直接貼り付けることもできます。

展示会などでナミを高い台座にのせ、銘板を添えてこのように展示すると、他の出品者よりもナミの顔の位置が高くなります。

そして、視線を下に移していくと、なかなか洒落た台座と銘板もセットで見てもらえます。

出来上がった台座もフィギュアも長く保管しておきたいあなたは、こちらの「長期保管」に関する記事も読んでおいてください。お役に立てると思いますよ!

フィギュアの長期保管におすすめな場所5選 | 適さない場所も紹介

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【中級者向け】粘土細工を駆使して、中級以上レベルの台座を作っちゃおう!

ここまでは、初心者がフィギュアの台座を極々簡単に準備、自作する方法について述べてきました。

「もう今までくらいの台座ができれば十分」

という方は、この章は読み飛ばしていただいてOKです。

ここまでの工作は、既存の素材をそのまま使ったり、組み合わせたり、せいぜい簡単な表面塗装をほどこす程度でした。

初心者としては、まあまあ見栄えのする台座の作成ではありました。

しかし、ですよ。

もう少し時間と手間をかけて、より中級者以上の台座を作ってみたくなりませんか?

ちょっとしたジオラマ風に背景的なものを自作して・・・

ということで、粘土を使ってわりと簡単に作れる造形台座の例をふたつご紹介します。

例としたのは、中級者としては非常に簡単なものになりますが、この粘土細工を応用すれば、もっと複雑な造形物や背景を作成することも可能となりますので是非参考にしてください!

今回使用する粘土素材

今回使用した粘土は、石紛粘土という種類のものです。

私が愛用しているのは、通販で購入できる「ニューファンド」という粘土です。

私は、この粘土を使って、台座だけでなく、フィギュアそのものも自作しています。

この粘土は、固まってからサンドペーパーなどで磨くと、表面がプラスチックのような仕上がりになり、プラカラーなどで塗装をほどこすことにより、プラモデル作品のような造形物を作ることが可能です。

極端な話、やる気と工夫さえあれば、あなたが作りたいものは、ほとんどこの粘土で作ることができます。

この画像は、知り合いが、実際にこの粘土で自作した女性フィギュアです。

この女性の顔の大きさは、実際は2センチ程度とのことです。

この粘土の造形の可能性は無限大であるということです。

そこで、今回、この粘土を使って作る台座は、以下の二つの画像にある台座です。

ひとつ目は、粘土で円形の台座を自作し、粘土で作った桜の花をアレンジしたもの。

ふたつ目は、初心者向けの台座にも使用した木製台に粘土で作ったレンガ調の地面と鉢植えの植物を作成して接着したものです。

では、これから、このふたつの粘土細工による脱初心者台座の作成方法を以下に書いていきます。

桜をイメージした円形台座の自作の例

この台座は、初心者向け台座でもモデルをしていただいたワンピース・ナミさんのパッケージデザインからイメージを拾って、粘土で円形の台座を作製したものです。

まず、石紛粘土を適当な分量、取り出します。

適量取り出した粘土をすりこぎのようなもので、平らに伸ばしていきます。

円形の平たい厚さ1センチ程度の台を作っていくイメージで大まかな形を作っていきます。

表面が荒れてきたら、水を指で少量付けてこすると粘土が溶けて表面がなだらかになってきます

だいたい円形状になってきたら、100均で買ってきたプラスチックのカップを使って、綺麗な円形に切り取ることにします。

この場合、円柱状の物であれば、コップでも空き缶などでも大丈夫だと思います。

 このように、粘土の上からカップを押し付けて、円形の型どりをします。

粘土の一番下まで完全にカップを押し付けたら、逆さまにして、カップのふちの部分をカッターナイフでなぞり切り、周りの余分な粘土を切り取ってしまいます。

そうすると、以下のように、カップの形に沿った円形の平台を切り取ることになります。

余分な粘土がカップのふちに残っているのがわかります。

まだ、表面にでこぼこやひび割れがあるので、水を使ってなるべく表面を綺麗に、また、台座のエッジの部分をなるべく鋭角的にふちどりしていきます。

 台座上面はなるべく平らにしたいので、平らなもの、例えばスマホなど、で軽く押さえてならします。

 台座上面は、このままでもいいのですが、少し変化をつけたいので、直径がやや小さい紙コップを押し付けて、円形の模様を入れます。

以下のように、上面に円形の溝が付きました。

指に水をつけて、更にエッジを整えていきます

 更に、少量の粘土を取り、円形の溝の一部を埋めて、そこから内側に飾り溝を入れます。

更によく形を整えて、数日間乾かします

時々上下を反転させて乾燥させるとよいでしょう。

下になっている面は乾きにくいため、そりが生じることがあります

多少歪みが出ても、乾燥してから、サンドペーパー等で修正できるので大丈夫です。

粘土が完全に乾燥したら、平らな面に80番くらいの荒めのサンドペーパーを敷いて、台座下面を平らにならします。

その他の部分は、400番以上くらいのサンドペーパーで滑らかになるように磨きます。

溝の部分もたたんだサンドペーパーで均等になるように整えていきます。

次に、台座の上に散りばめる桜の花を粘土で作ってみます

少し細かい作業になるので、面倒だと思われる場合は、100均等で桜の造花を買って来てのせてみるなどの方法を取るのもよいでしょう。

私の場合、どうしても自分で作りきらないと気が済まないたちなので、全部粘土で作ってみました。

まず、粘土を細かくちぎって桜の花びらと花弁を作り、それを組み立てていきます。

製作の参考としたのは、ネットで検索した桜の花の画像と、100均で購入した桜の造花です。

花びらの部分は、1枚ずつ平たく形を作り、カッター等で先端部分の切り込みを入れます

次に、花弁の部分を細長く片方は鋭利に、片方は上方に向く部分で少し丸くします。

画像のように100均で購入した桜の造花を参考にしています。

この後の作業では、竹ひごを使います。

先端をカッターナイフでさらに鋭利に削ったり、

サンドペーパーで逆に先端を丸くして粘土に形をつけたりするのに使います。

次に、粘土を小さく丸くちぎり、桜の花の中心部分にします。

この丸い粘土の周りに花びらの先端部分を差し込んでいきます

桜の花弁は通常5枚のようなので、5枚の花弁が均等になるように差し込みます

花びらが小さくて、花びら同士の間隔が開いても特に問題はないと思います。

これを今回はふたつ作製しました。

次に、竹ひごの鋭い方の先端で花弁を差し込む穴を複数開けておきます

こうしないと、花弁の接着が上手くできないと思います。

このまま、しばらく放置して乾燥するのを待ちます。

その間に、台座にサーフェイサーによる下地処理を行います。

画像のプラモデル用サーフェイサーをサンドペーパーでキチンと表面処理した台座に吹きかけます。

サーフェイサーを吹くと表面の粗さがよくわかるので、その場合は再度サンドペーパーで磨いて表面を整え更にサーフェイサーを拭きます。

この工程は、何度か行って表面がプラスチックのようになるまで仕上げるのが理想です。

桜の花と花弁が乾燥したら、こちらにもサーフェイサーを塗りますが、部品が小さいので筆でひとつひとつ塗ります

花は通常つやがないので、サンド―ペーパーをかける必要はありません。

サーフェイサーを一筆塗るだけで十分です。

サーフェイサーを紙コップなどに吹き込んで少し塗料をためて、これを筆で花の部品に塗ります

台座の表面に散らすために予備の花びらを数枚用意したので、これにもサーフェイサーを塗ります。

花弁は小さくて塗りにくいのですが、大まかに濡ればOKです。

次は、桜の花の塗装について解説します。

ネットで、本物の桜の画像を観察して色目を決めていきます。

花びらが薄いピンク、花の中央に星形の濃い赤ピンクの色があり、花弁は棒状の部分が黄色~黄緑色で、先端が赤ピンク色のようです。

着色のために、タミヤのエナメル系塗料を以下のように準備しました。

いずれも、できるだけつや消し塗料を選び、イエロー、レッド、グリーン、ホワイト、ピンクを使用しました。

状況に応じて溶剤も使いながら、ぼかし効果も使って本物の桜に雰囲気を近づけていきます。

しかし、さすがに本物と同じ色は出せないので、そこは、あなたの感覚で綺麗だなと思う色を作っていけば十分です。

花びらの塗装は、つや消しのホワイトとピンク(タミヤカラーにピンクのつや消しはないので、これだけつやありです。)を混ぜて作ります。

ホワイトを多めにして、薄いピンクにするのが良いと思います。

花びらに薄いピンクを細めの筆で塗っていきます。

1回ではむらができるので、乾いてから何度か重ね塗りします。

 散っている花びらを表現するための花びら単体にも同様に薄いピンクを塗っていきます。

このように、桜の花を2つ、花びらを5つ塗りました。

桜の表面にピンクの塗料のつやが出てしまう場合、ラッカー系のつや消しクリアーを少し吹くと表面のつやが消えて落ち着きが出ます

また、この上に中心部分の濃い赤ピンクを塗る際のコーティングにもなりますので、必ず吹いておきます。

当初、竹ひごの先で花弁部分の差し込み穴を開けましたが、更に細いピンバイスで深い穴を数個作ります

桜の花の中心部分の赤ピンクの塗装を行います。

色はレッドとピンクです。

レッドはつや消しのものもありますが、この画像ではつやありレッドになっています。

あとで、つや消しクリアを吹くので、つやありでも問題ありません。

このように、中心部から放射状に赤ピンクを伸ばしていきます

二つの色の境界がハッキリし過ぎていますが、あとでぼかしを入れるので問題ありません。

薄いピンクと赤ピンクの境界線をぼかしたいので、タミヤのエナメル溶剤を使って、ぼやっとした感じにします。

下の薄ピンクはラッカー系のつや消しクリアでコーティングしているので、エナメルの溶剤に溶けないので、薄いピンクも色がしっかり残ります

このような感じに、自然に色がなじんでぼかしが効くようにします。

 花弁は棒状の部分が黄色、先端部分が赤ピンクのようなので、それに近い色を筆で塗っていきます。

このように、少し面倒ですが、ひとつひとつ色をのせます。

あまり正確さは必要なく、雰囲気が出せればOKです。

塗料が乾いたら、花弁を桜の花の中心部分の穴に瞬間接着剤などで固定していきます。

瞬間接着剤は、ホームセンターや100均などにあるゼリー状のものが扱いやすいと思います。

紙の上に、ゼリー状の瞬間接着剤を少し盛り付けます。

この瞬間接着剤の盛ったものに花弁の下の先端部分を刺し、少しだけ接着剤を付けます。

これを花の中心の穴にピンセットや指で軽く差し込み、瞬間接着剤が固まるのを待ちます。

この際、ゼリー状の瞬間接着剤はすぐには固まらないので、少し固まってきたところで、花弁の角度を調整して、真っすぐ上を向くのでなく、やや放射状に上に向かって広がるように調節します。

やや花弁が太くなってしまいましたが、台座にセットすると十分に雰囲気が出ます。

この辺は、あまり細かい部分は気にせず、雰囲気を大事にすることが重要です。

次に、台座本体の塗装を行います

粘土で作った台座をサンドペーパーで磨いて、表面をなるべく綺麗にしておきます

ナミのフィギュアのパッケージは背景が深い紺色なので、台座の色は濃い紺色にしたいと思います。

その際、下地が白すぎると色目が浅くなる可能性があります

そこで、タミヤカラーのブラックをスプレー塗装して、下地を黒くしておきます

ギラっと、黒光りさせるような感じにします。

黒のカラーを塗布したらよく乾かします。

黒が乾いたら、その上にエナメル系の紺色を筆塗りします。

ナミのパッケージの色を参考にしてみます。

濃い紺色をタミヤのエナメル系の塗料を使って作ります。

色目は、パッケージの背景をもとに、あなたの好みで決めていけば良いと思います。

塗料がどろどろと濃くなり過ぎたら、少量のタミヤのエナメル系溶剤を使って薄めます。

薄めすぎるとうまく色がのらないので注意が必要です。

塗料の濃さの感じは、とろっ、しゃびっとした感じです。

濃すぎずシャビシャビになり過ぎずという感じです。

この感覚は、自分である程度塗ってみてつかんでください。

混ぜ合わせて、好みの色を大き目の平筆で塗りつけていきます

下地の黒はラッカー系で、この色はエナメル系なので、下地の黒色が溶け出すことはありません(十分に黒が乾燥していることが重要です)。

ただ、下地に黒が効いているので、それが透けて、全体に黒っぽく引き締まった感じになると思います。

筆のむらが気になる場合は、同系統のスプレー缶を探してきて、それを吹き付けると均等に色が乗ります。

今回は、筆塗りで仕上げてしまいました。

この紺色の台座の上に桜の花をあしらう予定なので、あまり塗りむらは気にしなくてもいいかもしれません。

紺色を全体に均等に塗った後は、ラッカー系のつや消しクリアを吹き付けて表面を落ち着かせます。

同時に表面の塗りむらも目立たなくなります。

木工用ボンドを用意します。

これを使用して、台座に桜の花を接着します。

木工用ボンドは最近は、以前より乾くのが非常に早くなり、接着力も強力で重宝します。

また、瞬間接着剤のように、すぐにくっついてしまうこともなく、多少の移動や角度の調整の時間も十分にあります。

また、水性なので、固まってしまっても、水で溶かして剥がすことも可能で、大変便利です。

木工用ボンドを桜の花の裏に少量付けて、台座に接着していきます。

木工用ボンドは、乾燥すると透明に近くなるので、多少はみ出してもいいのですが、なるべくはみ出しが見えないように台座にのせていきます。

ナミを立たせる位置を考慮しながら、桜の花と花びらを配置していきます。

花びらについては、風で流れるような動きを出します。

パッケージ写真をイメージしながらナミを台座に立たせて、この写真のような作品に仕上げることができます。

初心者編で作製した台座でも十分にカッコいいのですが、このように、パッケージ画像のイメージを反映させて台座をフル自作すると、よりフィギュアの魅力を引き出すことができます。

レンガ調の地面をイメージした自作台座の例

お次は、同様に石紛粘土を使用したレンガ調の地面を自作して、木製台に張り付ける台座の作成について、解説したいと思います。

人間は、活動する際、様々な床や地面の上で立ったり、歩いたりするわけですが、床や地面には様々な形状や、模様、色彩があります。

ただ単に木の板の上に立っているようなことはなく、土の地面、道路、レンガや石で作られた、道や庭園など、いろいろな所に立つわけです。

そこで、今回は、レンガ調の小路をイメージした地面の上にフィギュアを立たせてみます。

イメージしたのは、下の画像のような地面です。

今回作製したレンガ地面風の台座は、以下の画像のような台座です。

ごく簡単なものですが、レンガ調の地面に鉢植えの植物を添えて街製角風を出してみました。

レンガ地面の下の台は初心者編でも紹介した木製台にオイルステインを塗ったものです。

以下のように、オイルステインを塗った木製台と石紛粘土を用意します。

粘土を適量とり、すりこぎなどで薄く伸ばしていきます

木製の台よりやや大き目の薄い粘土ぺらを作ります

厚さは2mmから3mm程度でいいと思います。

そこは、あなたの好みです。

厚目が良いと思えば、5mm程度でも重厚感が出ていいと思います。

この薄く伸ばした粘土を、木製台よりやや小さめに正方形にカッターナイフで切り取ります

この正方形の薄い粘土が固まる前に、マジックで約1センチ程度の間隔で印をつけます

これは、大まかな目安でいいのですが、1センチに満たない部分は切り取ってしまってもよいかと思います。

私の場合は、各辺が8センチほどになるようにカットしました。

この印に沿って竹ひごなどを使って、レンガ調の溝を掘っていきます

レンガは通常、互い違いに並べるので、下の画像のような線引きになります

周辺がややぼこぼこしてくるので、おおまかに形を整えます。

固まってから、サンドペーパーをかけたり、ひび割れを入れたりするので、それ程直線的でなくてもよしとします。

この状態で乾燥させるのですが、裏表をひっくり返したり、時々、反りを直したりして、なるべく平らな状態を維持するようにしてください。

あまり反りが強く出るときは、一度水をかけて全体を柔らかくして、再度平らにすることもできます。

なるべく平らになるように乾燥させて、木製台にのせた状態が以下の画像になります。

多少でこぼこがあっても、それは味わいになります。

粘土を少量取って、鉢植えの鉢を作ってみます

大きさや形はお好みで作ればOKです。

マジックペンの先などで鉢植えの上部のくぼみを入れます

鉢には通常土が詰まっていますので、くぼみは少しあればよいです。

粘土を細く伸ばして、鉢の上部の円形の張り出し部分を付けてみます

実物の鉢をよく観察して、それらしく指で形を作ります。

地面に鉢をのせると、このような感じになります。

もう少し大き目に作っても全く問題ありません。大き目に作ったほうが、その後の作業が楽になります。

この例は、鉢が少し小さくなり過ぎた感があります。

そのため、その後の、鉢植え植物の作製作業がものすごく細かくなってしまいました(;^_^A

次にこの鉢に植えこんでいく植物の葉っぱと枝を粘土で作ります

どのような植物にするかは、あなたの好みのもので良いです。

この例のように葉っぱと枝だけでもいいです。

花を作りたければ、もう少し大き目の鉢を想定して、花の鉢植えを作ってみるのもよいと思います。

この例では、葉っぱが長さ4mm程度、枝の太さが1mm程度、長さが2cm程度で作りました。

やはり、この鉢の大きさだと、植物もかなり小さくなってしまいました(泣)。

サーフェイサーをプラカラー用の容器に吹き付けて少し溜め、その中に葉っぱと枝を入れてサーフェイサーに浸します

これらを容器から取り出すと、サーフェイサーを吹き付けたのと同じ状態になります。

グリーンとイエローのカラーなどを使って葉っぱの色を作り、プラカラー用の容器に溜めます

あまりドロドロになるようなら、エナメル系薄め液を使って適度なトロ・シャビ加減に調整します。

この薄グリーンのカラーに葉っぱをまとめて入れて、

表裏によく塗料が付くように竹串などで混ぜます。

枝部分は、ブラウンにブラックを混ぜたようなカラーにつけ込みます。

鉢は赤っぽいブラウンを筆で塗ります。

鉢の中の土の部分は、もう少し黒目のブラウンで塗っておきます。

粘土を親指の先ほど取り、枝を組み立てるための台にします。

中心となる大枝を3本ほど、粘土の台に刺し、ここから枝分かれする小枝は瞬間接着剤の付きをよくするために、斜めにカッターナイフで半分程度にカットします。

ゼリー状の瞬間接着剤を紙の上に盛り、小枝の斜めにカットした部分に接着剤を少量付けて、中心となる枝に斜めに取り付けます。

このように、ランダムに小枝を貼り付けます。小枝を張り付けた部分は、粘土の白い色が出てしまうので、再度、濃いブラウン系のカラーを塗っておきます。

この枝に葉っぱを付けていくのですが、楕円形の葉っぱのままだと瞬間接着剤で接着するのが難しいので、接着部分に少し三角型に切れ込みを入れます

この切れ込み部分に瞬間接着剤をつけて、枝に差し込むように付けると、くっつきやすくなります。

鉢の中の土の部分にピンバイスなどで三つ穴を開けて、枝を差し込みます

三本の枝をやや上方に開くようにして固定して、全体のバランスを整えて鉢植えらしくします。

 次に、レンガ風の地面の塗装を行います。

塗り分ける色は、クリーム風の色と、赤茶色風の色の2色を使います。

イエロー、ブラウン、ホワイトなどを混ぜ合わせて、クリーム色っぽい色を作ります。

エナメル系溶剤で適度なトロ・シャビ感を出します。

次に、赤茶色系の色をブラウン、イエロー、レッドなどを混ぜ合わせて作ります。

クリーム色を塗りました

実際のレンガの地面は必ずしも規則正しく色が配列されていないので、それらしく見える配列に塗り分ければ十分です。

同じ色がたまに並んでいても問題ありません。

この上からラッカー系のつや消しクリアを吹いておくと、この後に塗るエナメル系塗料にクリーム色が溶けださないので便利です。

また、これを吹いておかないと赤茶色を塗った時に境目の部分で下の色が溶けて、その部分が意図しない色になってしまいます

地面の側面部分のレンガの境目も、カッターナイフなどで溝を入れます。

このように、側面部分も表面の延長として色を塗っていきます

赤茶色系の色をのせていきます

できれば、それぞれのレンガごとに多少色調を変えたり、レンガ単体のふちの部分を少し暗めの色にしたりして、変化をつけると良いです。

この辺まで塗れたら、再度ラッカー系つや消しクリアを吹いて色を確定しておきます。

次にレンガとレンガの間の溝の汚れ部分を溶剤で薄めた黒っぽい色でより溝らしくします。

この際のブラックには多少ホワイトを加えてグレーっぽくしてもよいです。

これをエナメル系溶剤でかなり薄めてシャビシャビにしますこうすると、筆で溝の一か所に薄めのブラックを落とすと、溝に沿って塗料が走っていきます

このような感じに溝がシャープになっていきます。

はみ出したブラックは、エナメル系の溶剤で拭き取ります。

今回は、少し厚みが足りなかったので、粘土を底の部分に薄く張って厚くしました。

溝を掘り足して、同様に塗料を塗ります。

このままでもいいのですが、少し地面に変化をつけるために、部分的にレンガが欠けた部分やひび割れを彫刻刀などを使って入れてみました

ひび割れやレンガの欠けた部分の色を同様に塗り込んで、全体的にやや汚れた感じにすると良いかと思います。

瞬間接着剤などを使って、板台とレンガ地面及び鉢植えを接着します。

鉢植えは、フィギュアの立ち位置を考えて、邪魔にならない箇所に添えるような感じになります。

この台座では、五等分の花嫁の中野五月さんに立ってもらいます。

このフィギュアは走っているようなポーズをとっていて自立できませんので、五月さんの足の裏に針金をさして、台座に穴を開け固定したと思います。

この五月さんのフィギュアにはもともと台座が付属していて、足の裏に固定用のパーツがすでに接着してあります。

このままでも十分に可愛いのですが、せっかくですので、今回自作したレンガ調の台座の上を走ってもらいます。

この足の裏のパーツは不要なので、ニッパーなどでこじ開けて外します

パーツを外すと、このように靴の裏は空洞になっています。

ここを粘土で埋めて靴底を作ります

粘土が乾いてから、このような直径1ミリ程度の針金を短く切って、靴の裏に穴を開けてさして固定します。

靴の裏は黒のカラーで塗っておきます。

これは私の個人的趣味なので、必ずしもやらなくていいのですが、やや後頭部のボリュームが少ないように感じましたので、後頭部にひっかかるような帽子をかなり適当に作ってみました。

このような感じで、頭部の前後の厚さを増し増ししました。

五月さんは、頭部のつむじ付近に跳ね上がった髪の束があるので、それより後ろ側に帽子を持ってきました。

後頭部に引っかかっているような感じです。

あくまで個人的趣向で作ってみました。

ここから、レンガ調の台座に五月さんを固定していきます。

まず、鉢植えなどの位置を考慮しながら、足裏のピンをさす箇所を決めます。

台座にキリなどでさし込み用の穴を開けます

足裏のピンがかなり長いので穴の深さを深めにします。

多少穴が大きくなっても靴で隠れるので、問題ありません。

この穴に五月さんの足裏のピンをさして台座の上に立たせます

瞬間接着剤等で接着してもよいですし、ピンをさすだけでもバランスを取ることが可能です。

このような形で片足立ちの状態をキープすることができました。

これで、「五等分の花嫁」五月さんのレンガ調自作台座へのセット完了です。

以上で、中級者向けの台座の自作方法について説明させて頂きました。

この2つの台座はあくまで例に過ぎませんので、説明させて頂いた全土細工であなたの理想のフィギュア用の台座を自作してみてください。

自作した台座にフィギュアを立たせてみると一層愛着が沸いてきますよ!

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フィギュアの台座を自作する意義とは?

それでは、改めてフィギュアの台座を自作する意義とは一体何か考えてみましょう!

フィギュアの魅力をアップさせる

フィギュアの台座を自作することで、フィギュアの魅力をアップさせることができます。

自分好みのデザインやカラーリングにすることで、フィギュアの存在感をより一層引き立てることができます。

独自性を出すことができる

フィギュアの台座を自作することで、他の人とは違った独自性を出すことができます。

自分だけのオリジナルの台座を作ることで、フィギュアの世界観やキャラクター性をより深く表現することができます。

趣味として楽しめる

フィギュアの台座を自作することは、趣味として楽しむことができます。

手作りの達成感や、自分で考えたアイデアを形にする喜びなど、台座を自作することで得られる楽しみは多岐にわたります。

コレクション価値を高める

フィギュアの台座を自作することで、コレクションの価値を高めることができます。

自作の台座があることで、コレクション全体のレベルが上がるため、他のコレクターからの評価も高まる可能性があります。

以上のように、フィギュアの台座を自作することには、様々な意義があります。

自分だけのオリジナルの台座を作って、フィギュアコレクションをより魅力的にすることをおすすめします。

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おすすめの自作台座デザイン集

色々なファンの方々がオリジナルの台座を自作してますので、参考にしてみてください!

ヨ-グルトボ-IZONE(ゾネ)
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ミヒロ(趣味垢)
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琴平晶いつでも星空凛ちゃん推し
神楽レナ
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赤井飯綱
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まとめ

いかがですか?

今回は、初心者がフィギュアの台座を簡単に準備、自作する方法について述べてきました。

そして、希望者向けに中級者向けの粘土細工を使用した台座の自作方法も説明してきました。

模型作製の方法は無数にあり、他にもいろいろな自作方法があります。

あなたのアイディア次第で更にカッコよく、キレイで高級感のある台座を作ることができると思います。

また、台座がなくて飾ることができず、倉庫に眠っているフィギュアを台座に立たせることにより、収納スペースを増やすことにもなります。

今回の記事をひとつの参考として、あなたのフィギュア達をカッコよく展示してあげてください。

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