ドル円が再び140円を突破した。
これを聞いて不安に思う人は円安のリスクをわかっている人。
この人は行動をするから、何らかしらの対策が打てる。
これを聞いて何も関心のない人、何を言っているのかわからない人は、一所懸命は日本で働いてお金を稼いでも一向に生活が楽にならない。または、貧乏になることでしょう。
まずはこのニュースに関心を持って、何が起こっているか理解した方が良いと思います。
以下、これまでの円安に関連する記事を3つご紹介します。
是非、確認してみて下さい。
それで、今日の本題は、なぜ円安が進むのか?
これを理解することです。
なぜ、円安が進むのか?
お金に国境はないから、世界中どこでも移動することができます。
皆さんが大金持ちであったとしましょう。
金利が低い国(日本0%) VS 金利が高い国(米国5%)
皆さんならどちらにお金を移動させますか?
当然金利が高い米国ですね。米国にお金を移せば、日本に置くより資産が増えていきます。
では、次
インフレ率が低い国(日本3%くらい) VS インフレ率が高い国(米国5%くらい)
皆さんならどちらにお金を移動させますか?
インフレ率が高いということは、中長期的に見てお金の価値がなくなりやすいということなので、日本に置きたいところです。
ここで良く考えましょう。
お金持ちはどこに資産を移動しようとするか?
答えは、金利とインフレ率をトータルして有利なところに資金を移動します。
では計算してみましょう。
米国に資産を置いておくと、年間5%のインフレでお金の価値(➖5%)がなくなっても、年間で金利5%(➕5%)もらえるので、トータルプラスマイナスゼロになります。
実質的に資産は増えも減りもしません。
一方で日本に資産を置いて置くと、年間3%のインフレでお金の価値(➖3%)がなくなっていますが、金利はゼロでもらえないので、トータルでインフレ分年間3%ずつ資産の価値が目減りします。
明らかに米国に資金を移動させた方が良さそうですね。
そうすると、お金持ちは、円売りドル買いという取引をしますので、ドル円で円安が進むのです。
富裕層や一般の人からお金を集めた機関投資家(銀行、証券、保険、投信会社など)の資産の規模は莫大です。
このお金持ちの動きによって、ドル円相場が左右されているのです。
基本、このお金持ちの動きと同じ動きをしないと資産は増えません。
なので、この仕組みを知ることが重要ということです。