【体験談】転勤が決まったら教育訓練給付金を使って「お得」に資格に挑戦するのがおすすめ

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FPの資格の勉強をしたいけど受講料が高くって・・FP開業したいとかじゃないのにちょっと高すぎやしませんか?もうちょっと安くなれば踏ん切りが付くんだけどなぁ・・

と悩んでいませんか?

勉強したいけど費用負担が大きいと感じている人のために「教育訓練給付金制度」というものがあります。

今仕事をしている人だけでなく、辞めてから1年以内など条件を満たしていれば受給することが出来ます。

旦那さんの転勤決まって自分の仕事は辞めるけど・・ちょっと資格の勉強をしようかなという人は、まず調べてほしい仕組み。

私も教育訓練給付金制度を利用して、FP2級を取得。

そもそもは転勤でいつ辞めるともわからない・・というのも強めに背中を押しました。

今回は、勉強したい人の強い味方「教育訓練給付金制度」について体験談をもとに紹介します。

この記事でわかること
  1. 教育訓練給付金制度が分かる
  2. 資格の講座をお得に受講する方法が分かる

■転勤族のまとめ記事

目次

教育訓練給付金とは

教育訓練給付金とは、資格取得のためなど教育訓練の受講にかかった費用の一部が支給される制度

スキルアップしたい!という気持ちを応援してくれるものです。

「教育訓練給付金制度」は、雇用保険の仕組みの一つです。

雇用保険は働く人のための制度で、失業したときの失業給付や、育児・介護給付などもこの雇用保険から支払われています。

なので、教育訓練給付金制度には条件があります。

その条件とは・・・

  1. 雇用保険の加入期間
  2. 厚生労働大臣が指定する教育訓練

さらに、教育訓練給付金はまとめた表現で、要件や対象となる講座、支給される金額の割合などが違う、3つの給付制度があります。

  1. 一般教育訓練給付金
  2. 専門実践教育訓練給付金
  3. 特定一般教育訓練給付金

厚生労働大臣が指定する教育訓練・・・なんていうとすっごく大変そうな感じがしますが、難易度は様々。

職業につながる教育を受けてもらうことが目的なので、趣味や教養的な講座はありません。

でも短期間で資格を目指せるような講座も対象になっています。

厚生労働省のホームページにどんな講座が、どの制度の対象になるのかを図にしてくれたものがあります。

厚生労働省の教育訓練給付金制度の解説図

出典:厚生労働省/教育訓練給付金制度


この図からも、取得や勉強の難しいもの、また、期間が長くなりそうなものほど、支援してもらえる費用の割合が大きくなっているのが分かりますね。

転勤族・妻におすすめの理由

旦那さんの転勤について行くことは、もはや運命として受け入れていたとしても・・・

いざ仕事を辞めるとなると、なんだかなぁ・・と思ってしまうもの。

教育訓練給付金制度は初めて利用するときは雇用保険に1年以上入っていれば利用できます。

ただ、仕事を辞めてしまうと、利用できる期間が1年以内になってしまいます。

なので、さぁ転勤が決まったぞというタイミングや、引っ越してちょっと時間ができたなという時期に始めるのがおすすめ。

引っ越してすぐに仕事が決まればいいですが、なかなか思うように動けないことも。

せっかく利用できる制度なので、条件を満たしている場合は早めに利用しちゃいましょう。

私自身もそろそろ転勤かな・・と予想して、働きながらFP資格を取るときに利用しました。

予想は外れてしばらく働きましたが。笑

引っ越してからの毎日は、引っ越す前に出来るだけ準備しておくことで、凹んだり辛くなったりするのを軽くできることも。

ちなみに教育訓練給付金制度自体は難しくもなんともないんですが、結構手続きごとの締め切りがちゃんとあります。

この締め切りを守ろうとすると、ちゃんと勉強しないといけなくなるので締め切り効果で頑張れます。

そういう意味でも利用できるなら活用しておきたい制度です。

まずは、受講期間が比較的短くて、挑戦出来そうな講座の多い「一般教育訓練給付金」からみていきます。

一般教育訓練給付金の対象となる資格や講座と条件は?

一般教育訓練給付金の対象講座

一般教育訓練給付金の対象となる講座は、幅広く、例えば通信教育の「ユーキャン」のHPにはこんな講座が挙げられていました。

  • 宅地建物取引士
  • ファイナンシャルプランナー
  • 医療事務
  • ITパスポート
  • 簿記2級
  • 社会福祉士
  • インテリアコーディネーター  など

ほかには、大学院などで修士・博士の学位を目指す課程で対象となるものもあります。

名前を聞いたことがあるような馴染みのある資格も多いですよね。

どんな講座が対象になるのか気になる方は、検索してみてください。

一般教育訓練給付金の支給額

一般教育訓練給付金で支給される金額は・・

受講費用の20%(上限10万円)

利用するための条件は・・

  • 雇用保険に継続して3年以上
  • 初めて利用は1年以上

初めてこの制度を利用する場合は、1年以上雇用保険に加入していればOKです。

在職中に利用することが出来るのはもちろんですが・・

もう退職しちゃったからな

という場合。

離職しても、離職までに加入期間の要件(1回目は1年以上、2回目は1回目から3年以上)を満たしていて、かつ離職後1年以内であれば利用可能です。

出産や育児・病気などの場合は、ハローワークで手続きをすると「1年以内」という期限を延長することもできます。

雇用保険に加入していれば利用できる制度なので、条件を満たせば、パートやアルバイト、派遣労働者の方も利用できます。

一般教育訓練給付金に比べて、給付金額が大きくなるのが・・専門実践教育訓練給付金と特定一般教育訓練給付金。

専門実践教育訓練給付金と特定一般教育訓練給付金

専門的な講座では支給金額が大きくなる場合もあります。

一般教育訓練給付金と比べて、給付金額の大きい特定教育訓練、さらに50%まで給付される専門実践教育訓練では、より条件がシビアに。

そのため、特定教育訓練と専門実践教育訓練については、受講開始前にキャリアコンサルタントのコンサルティングを受ける必要があります。

専門実践教育訓練給付金

専門実践教育訓練の対象になるのは、特に中長期的なキャリア形成ができるもの。

例えば、業務独占資格である、介護福祉士、看護師、美容師、社会福祉士、税理士の資格取得を目指す講座。

他にも、ウェディングプランナー、トリマー、デザイン、観光関連、パティシエなどがあります。

期間は、1~2年など比較的期間の長いものが多く、開講時間は昼間の時間帯が多いようです。

MBAや法科大学院、教職大学院など、大学や大学院などの課程も対象となるものがあります。

雇用保険の加入期間と給付金の金額はこちら。

支払った金額の50%(上限40万円)を6か月ごと

資格取得し受講修了の翌日から1年以内に就職した場合は、さらに金額が20%(年間上限16万円)が追加されます。

特定一般教育訓練給付金

特定一般教育訓練の対象になるのは、すぐに再就職に結びつくなど、比較的早くキャリア形成に役立つようなもの。

介護職員初任者研修、税理士、中型自動車第一種免許、社会保険労務士、宅地建物取引士などがあります。

受講費用の40%(上限20万円)

次に利用できるのは3年後

なお、一度、教育訓練給付金を受給すると1回目の教育訓練給付金受給日から次の受講開始日前までに3年以上経過していなければいけません。

さらに、2回目以降は3年以上雇用保険に加入していることが条件になります。

途中で転職などで雇用保険に加入していない期間ができてしまった場合、それが1年以内なら転職前の会社での加入期間も含めて3年以上となります。

空白期間が1年以上になってしまうと、転職前の会社での加入期間はカウントされず、次の会社に就職してから3年以上経過する必要があります。

1回目は分かりやすいですが、2回目以降の利用はしっかり調べることが必要です。

なお、事前にハローワークに「支給要件照会」をすることも出来ます。

教育訓練給付金制度の受給資格の有無を調べてもらうことが出来るので、転職や離職期間があったりで不安な人は事前に調べておくと安心ですね。

【体験】FP2級の講座で教育訓練給付金制度を利用

私も2020年にFP2級を取得で受講した「ユーキャンの通信講座」で、教育訓練給付金制度を利用しました。

それぞれの手続きに設けられている締め切りさえ守れば、難しい制度ではありません。

教育訓練給付金で資格取得の費用負担が軽くなる

資格を取得したい!仕事に役立つような勉強をしたい!と思ってもなかなか前に進まない理由。

働きながらの勉強であれば、もちろん時間が取れるかどうか不安というのもありますが、何より本格的なものはやたら費用が高いこと。

その資格を取って、勉強をして、それが即収入に結びつくような場合はいいですが、「スキルアップ」と一言で言ってもその意味合いは幅広いですよね。

やる気になって講座を調べてみても、高額な費用がかかると知って、せっかくのやる気がしぼんでしまう…そんなことも多いですよね。

私もずっとFP2級が気になっていたものの、なかなか踏み出せなかったのは講座の金額でした。


FPになることが決まっている、とか、会社で絶対必要、とかならいいんですが。

もしかしたら自分のためだけの勉強にこれだけかけていいものか、私にとっては家族会議レベルの金額でした。

ひとまず独学でなんとかならないかと、テキストと問題集を買ってみたものの。

・・・進まない。笑

特にFP2級はそもそも受験するために要件があったりして、私の場合はテキストと問題集だけの独学では受験すらできない状況でした。

・・・余計にやる気が出ない。笑

そこで教育訓練給付金の存在を思い出し、調べてみたところ、FP2級で利用できる講座を発見!!

ようやっっっと受講に踏み切ることができたわけです。

対象となる講座には、ホームページなどに「教育訓練給付金の対象です」と明記されています。

同じFPの講座でも対象となるもの・ならないものがあるので、受講したい講座が既にある方は一度確認してみてくださいね。

>>教育訓練給付制度[検索システム] で検索することも出来ます。

受講したい講座が「一般教育訓練給付金の対象講座」であることを確認できたら、

さらに自分が現在教育訓練給付金制度の対象かどうか、つまり、講座を申し込む時点で雇用保険の加入期間が3年以上であることを確認。

初めて利用する場合は1年以上ですね。

教材が届いたらすぐに「本人確認」!

確認できたらいよいよ講座に申し込みますが、講座に申し込んだら終わりではありません。

さらに、講座修了までぼぉっとしていてもいけません。

教材が届いたら「本人確認」というのがあります。

この本人確認は「受給開始」と「受講中」の2回行われます。

通信講座の指示に従って、運転免許証のコピーを送ったりするだけなので手続きそのものは難しくはないです。

ですが、私が受講したFP講座の場合こんなスケジュールでした。

  • 教材発送:4月9日
  • 本人確認:4月22日(提出期限)

何が言いたいかというと。

教材が届いて

まだ試験まで時間があるから後で開けよう

なんて思っていると、

箱を開けた時には期限が過ぎてしまっていた、なんて恐ろしいことがあるかもしれない…ということ。

教材が届いたらすぐ箱を開けて、本人確認書類を送りましょう!

ちなみに2回目の本人確認ですが、私の場合は、教材が届いてから3ヶ月くらい経った頃に通信講座の受講生用のサイトで手続きをしました。

講座の修了要件を確認

決められた期間内で講座を修了出来るよう学習を進めていくことになります。

ちなみに私が受講した講座の修了条件は以下の通りでした。

  1. 添削課題を全て提出、提出諸課題の得点が基準点以上
  2. 標準学習期間内に修了すること

私の受講した講座の標準学習期間は6ヶ月。

FPの資格取得(試験受験や合格)は給付の条件ではありませんでした。

講座を修了する目標にもなる

通信講座は完全な独学よりは取り組みやすいものの、

通学とは違って、自分で時間を作って自分で頑張らないといけません。

提出しなければいけない添削課題も制約がないと、まぁいいか、とつい怠けてしまいがち。

教育訓練給付金は、添削課題の提出が条件になっていたり、学習期間が決められているので、絶対この期間に終わらせなければ!といい意味で焦ることが出来ました。

私は怠けそうになる度に、いや1万2千円!!(講座の20%)と自分を奮い立たせていました。

給付金の対象となるのは修了までに支払った金額

注意が必要なのは、給付金の対象となるのは講座を修了した段階で支払っている金額ということ。

分割払いにしているような場合は注意が必要です。

修了時点で実際に払い終わった金額の20%が給付金になる、つまり修了時点以降に払ったものは給付金の対象にならないということです。

給付される金額が変わってしまうのでしっかり確認しましょう!

講座修了から1ヶ月以内にハローワークで手続き

講座が修了しても、まだ終わりではありません。

修了から1ヶ月以内に、ハローワークで給付支給申請を行います。

講座修了したよ、給付金お願いしますね!と言いに行きます。

そのためにはいくつかの書類が必要。

通信講座から受け取るもの

無事講座を修了出来たら、通信教育講座に「教育訓練修了証明書」などを発行してもらいます。

こちらも発行に期限が設けられていました。

さらにここに資格試験の申し込み期限やらが加わって…本当慌ただしいです。

さて、通信講座から送られてきたのは…

  1. 教育訓練給付金支給申請書
  2. 教育訓練修了証明書
  3. 領収書

本人確認書類と併せてハローワークへ

通信講座から送られてきた書類と一緒に持っていくのは、次の本人確認書類など。

  1. 本人確認書類(運転免許など)
  2. マイナンバー確認書類
  3. 金融機関の通帳orキャッシュカード

近くのハローワークへ行きました。

申請が受け付けられると、1か月以内に指定した銀行口座に給付金が振り込まれ、ようやく手続き完了です。

提出するものがいろいろありますし、それぞれに締め切り日があるので

受講を始めて教材が届いたら、すぐにスケジュールを確認するのがおすすめです。

まとめ

今回は、受講費の負担が気になっている人のための「教育訓練給付金」の制度について紹介しました。

教育訓練給付金には3つの種類があり、それぞれ条件や給付金の額が異なりました。

  1. 一般教育訓練給付金
  2. 専門実践教育訓練給付金
  3. 特定一般教育訓練給付金

条件などなど考えると、現実的に1番利用が簡単なのが「一般教育訓練給付金」。

一般教育訓練給付金で支給される金額は・・

受講費用の20%(上限10万円)

利用するための条件は・・

  • 雇用保険に継続して3年以上
  • 初めて利用は1年以上

初めてこの制度を利用する場合は、1年以上雇用保険に加入していればOKです。

資格を取りたい、勉強したいという気持ちはあっても費用がネックで一歩踏み出せなかった・・・。

転勤先についていくのはいいけど、しばらくぽんと空いてしまった時間、どうしよう・・というときにもおすすめです。

ファイナンシャルプランナーなど、ちょっとお高い講座に利用するのがおすすめです。

私が利用したユーキャンの体験談はこちら。

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