みくるですニコニコ


『なぞりがき百人一首』をしました。



18番 藤原敏行朝臣です。



住の江の 岸に寄る波

夜さへや

夢の通ひ道 人目よくらむ

藤原敏行朝臣


住之江の岸に打ち寄せる波ほどではありませんが、

夜の夢の中でさえ、通ってきてくださらない貴方、よほど世間の目を避けていらっしゃるのでしょうか


藤原敏行朝臣は能書家としても有名で、「三蹟」の一人にも数えられる小野道風に「最高の能書家といえば、空海と藤原敏行朝臣」と言わしめたそうです。



三蹟は平安時代の優れた能書家3名(小野道風・藤原佐理・藤原行成)を指します。



「古典まめ知識」にこうあります。

「字がうまい、漢詩や和歌がうまく作れる、という能力は、平安貴族の世界ではいまは想像できないほど重視され、出世や恋の成否にも大きく影響しました。(中略)神護寺の梵鐘(国宝)に刻まれた銘は、敏行の筆の冴を今日に伝えます。」


「神護寺の梵鐘」を検索したら拓本が載っているサイトが見つかりました。



貞観17年(875年)に鋳造されたものを今も見れて凄いなあおねがい


夜の海から連想して『COCOUNITYガラスペンセット』のパープルのインクでなぞりました。






書と言えばこないだ参拝した「高天彦神社」の鳥居の横に、奈良県御所市出身の書道家・中野南風書の石碑がありました。



「昭和六十一年五月大和の国葛上郡高天彦神社に詣ず。金剛山中腹小盆地を抱き僅かに数十個の民家を置く。正に、蓬莱、仙郷の如し。此の地に杜あり。神厳荘厳、霊気地に満ち森羅万象全て神霊を帯ぶかに見ゆ。此の地は正に天孫降臨の聖地なり。南風識す」と書いてありました。


味のある字もさることながら、この文章が素晴らしく当地の様子を上手く伝えています。

まさしく霊気地に満ち森羅万象全て神霊を帯ぶか」のようでした。



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囲み枠はこちらからコピペして使いました。



見て下さってありがとうございますグリーンハーツ