高速道路で分岐を間違ったり、降りるICを通り過ぎても損しない方法

これから高速道路を使って旅行に行くぞ!と準備をされている、特に運転初心者の方はぜひ御覧ください。中級者くらいでもひょっとするとご存知ない方もいるかも知れないので、見ておいていただけるといざというときに役に立つと思います~。

りね
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予備知識なしに、以下のようなトラブルに巻き込まれると多分損をしてしまうので、転ばぬ先の杖としてぜひぜひ。

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高速道路で分岐を間違ったらどうする?

結論から言ってしまうと、高速道路で分岐を間違って出口手前まで行ってしまった場合は、出口のゲートをくぐる前になるべく安全な場所へ車を停め、車から出ずに出口のIC(インターチェンジ)料金所へ電話をして、「間違って出口に来てしまったが、本線に戻りたい。」という連絡をしましょう。

IC料金所の電話番号はGoogleで検索すれば簡単に出てきますし、料金所付近に書いてある場合もあります。電話をかけた後は係員さんの案内に従うだけで本線に戻れます。

本線へ戻るための追加料金などはかからないので、そのまま出てしまって入り直した場合や、単純に戻る場合と比較すると高速道路料金も安くなるので(本来の料金ですが)、焦らず的確に行動しましょう。

降りたかったIC(インターチェンジ)を行き過ぎてしまった場合は?

降りたかったIC(インターチェンジ)を行き過ぎてしまった場合も同様で、焦らず次のICで同じように出口を出る前に電話しましょう。

ルートや出口を間違ったからといっても、くれぐれも逆走したりバックで戻ろうとはしないでください。それらの行為はれっきとした道路交通法違反であり、事故を招きかねない大変危険な行為です。

また、出口のゲートをくぐってしまった後でも、すぐ対処すればまだチャンスはありますので諦めないでください。その場合もなるべく安全な場所へ車を停め、料金所へ速やかに電話をしてください。

以下、実例をあげてご説明しますので、将来の予習を兼ねて読み物として御覧いただけましたら幸いです。

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大山崎JCT(ジャンクション)での「特別転回」事例

先日、高速道路を使って関東地方から中国地方まで向かったときのお話しです。

あまり通った経験のない高速道路の分岐って、事前から構えていないとミスをしがちです。ナビがちゃんとしていればどのレーンを走っていればいいか教えてくれるのですが、ナビの位置も多少の誤差が出るので、分岐が連続すると手前の分岐を曲がるのか、奥の分岐を曲がるのかわからない、などといった悩ましいような事が度々あります。

先日私がミスってしまったのは、京滋バイパスからの下りの大山崎ジャンクションで、名神高速の大阪方面への分岐です。

大山崎JCT・ICマップ

NEXCO西日本HPより引用

図を見ていただければ納得して貰えるんじゃないかと思いますが、大山崎ジャンクションはかなり複雑な構造をしています。ルートを間違えてもおかしくないと思います。

りね
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ダンジョンかな?

京滋バイパスからだと、分岐が3つ連続していて、名神高速の大阪方面は2つ目の分岐を左に行くのが正解です。ナビはそのように案内をしてくれたと思うのですが、その手前にも分岐があったような気がして、1つ目の分岐を左に行ってしまいました。

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分岐を間違っても落ち着いて対応しよう

途中で分岐を間違ったのには気づいたのですが後の祭り。しかしあとで案内図をみてわかったのですが、まだここから名神高速への分岐へ復帰できるチャンスはありました。でも、慣れていないジャンクションでとっさにそんなナイスな判断ができるはずもなく、そのまま大山崎ICの出口まで行ってしまいました。

関東から中国地方へ向かう途中ですので、正直な所この料金所で出たくはありません。あえて夜明け前の早朝から出発し、深夜割引料金を適用させているので3割引きですが、ここで一旦出てしまうと終了です。通しで乗れば全区間3割引適用で12,190円なのですが、大山崎ICで降りて7,710円(深夜3割引)+乗り直すと予定のICまで7,680円(割引なし)で3,200円も高くなってしまう計算です。

りね
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ドケチりねっことしては自分のミスとはいえ

3,200円も変わってしまうのは大問題です。

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分岐を間違ったら料金所の係員さんに電話しよう

ここはこういうこともあろうかと、事前に押さえておいた「特別転回」という制度を利用しましょう。勉強しておいてよかったです。

とりあえず大山崎ICの出口ゲートまで近づき、本来はよろしくないというのは重々理解しつつなるべく迷惑にならない端に車を止めます。今回は上のランプ(信号?)が赤で通行止めになっていたゲートが端にあったので、そこの前に停めました。なるべく追突の危険性が少ない場所に停めましょう。

出口のゲートを通ってしまうとETCで精算されてしまうので、そうなる前にお願いせねば、と車を降りて料金所へ向かおうと思ったら、詳細はうろ覚えなのですが「車外に出たら危険。075-955-3720に電話を。」といった感じの内容で、大きく電話番号が書いてあります。車から出ずに速やかに電話をしましょう。

電話をかけてみると、大山崎料金所の係員の方に繋がり「分岐を間違って出口まで来てしまいました。ここで降りるつもりはなく、名神高速に戻りたいのですが。」といった旨をお話しました。そうすると「どこに止まっていますか?」と聞かれ、「出口のゲート手前の黒いプリウスです。赤で通行止めになっている出口がある端に停めています。」と場所と車種を伝えます。車の場所をちょっと悩まれたみたいですが、見つけてもらって係員の方が近づいてきました。

会話はうろ覚えなのですが「名神の本線に戻りたいのですね?入ったインターと行き先のインターを教えてください。」と尋ねられます。「関東の圏央道の〇〇から入って、中国道の〇〇まで行きたいんです。」と答え、本部?と通信されていたような気がします。おかしな事を言っていないかの確認でしょうか。

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転回のためのチラシを貰ったらよく確認しよう

確認が済むと、チラシを2枚渡され、「中国道なら名神を大阪方面なので、分岐を右、右、右です。」と教えてくれました。確かに地図を見ると大山崎ジャンクションの詳細図に分岐をどう行けばいいか、解り易く書かれていました。間違う人が多いんだろうなぁ…と感じる詳細マップでした。すごい。

頂いたチラシがこちら。

名神 吹田・大阪方面分岐案内図

©NEXCO西日本

先にも述べている通り、京滋バイパス下りで大山崎ジャンクションに入った場合、最初の分岐を左に曲がって大山崎IC出口の分岐へ進んでしまっても、その後に「大山崎IC出口」と「名神 名古屋・大阪」という分岐が出てきます。そこを「名神 名古屋・大阪」の方に行けば名神のどちらの方面にも行けます。つまり、京滋バイパス下りからの2つ目の分岐を左に曲がったのと同じになるのですが、分岐を間違ったと慌てている初見にこれは正直ちょっと厳しい…。

たぶん中部や関西の方なら大山崎ジャンクションの位置がどのあたりかしっかり把握していると思うので、「名神 名古屋・大阪」という表示を見て、名古屋が東で、大阪が西だなと、すぐに理解できると思いますが、慣れていない関東民は、「名神 名古屋・大阪」と書かれていても、今の場所をしっかりと把握していないので、両方とも西を指している??それとも大阪をもう過ぎていて両方東??と勘違いをしてしまうのです。ゆっくり考えればここは京都なのだから、名古屋はすでに通り過ぎていて、大阪はまだだと気付くのですが。

りね
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こういったチラシは大山崎JCTのような複雑な構造をしている場所だけかもしれません。簡単な構造のICなどでの特別転回の場合はおそらく口頭で説明されるだけかも。

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ECTカードを抜いて、IC入口に戻るには

閑話休題。ということで大山崎ジャンクションの構造が書かれたチラシを貰い説明を受けたら、次は出口から一度出て転回する流れの説明を受けました。もう1枚のチラシが、出口を一度出てから一般道を使い、大山崎ICの入口に戻ってくるルートの説明図です。

大山崎IC出口から入口へ戻ってくるための説明チラシ

©NEXCO西日本

「ETCカードは一度抜いて、出口の 一般/ETC と表示があるゲートに入ってください。ゲートはこちらで操作して上げます。出た後にまた入口に戻ってきてください。戻ってきたら、ETCカードは抜いたままで、入口のゲートで止まってください。入口のゲートもこちらで操作して上げます。ETCカードは高速道路に入った後、本来出たいICの出口を通過する前に戻してください。」と説明を受けました。

ETCカードについての説明チラシ

©NEXCO西日本

一般道を使い、大山崎ICの入口に戻ってくるルートも結構難しく、交差点を6回左折して戻ってくる感じです。本来はこのルートで戻ってこなければならないようなのですが、係員の方に「急いでいますよね?」と尋ねられました。時間に余裕はありますが、もちろん早く行けるに越したことはないので「ええ、はい。」といった返事をすると、「では本来は図のルートで戻ってきていただかないといけないのですが、お急ぎということであれば出口を出たところですぐ右に曲がって転回してください。」と中央分離帯が外してあるゼブラゾーンを示されました。

正直全く地理感のない大山崎で下道をぐるっと回ってくるのは迷いそうですし、時間もかかるので、ショートカットさせていただけるのは助かりました。係員さんの心遣いに感謝です。

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下道をぐるっと回らないで済むか、係員さんに聞いてみよう

出口入口付近で転回するべからずというのは、出口のゲートを越えた先でも厳密に言うとまだこの部分は高速道路の一部ですし、入口へ入ってくる車がいると危険だからということなのでしょう。ただ、下道をぐるっと回ってくるまで係員さんも待っていないといけないでしょうし、たまたまかもしれませんが入口に入ってくる車も全然居なかったので危険性は少ないかも?という気もしました。

あまり例外を作るのは良くないのかもしれませんが、特別転回に限っては安全を確認できれば転回(Uターン)してもよし、としても良いような気も?ただ、道路交通法なども絡んでくることなので難しいのかもしれません。

そこで、急を要すれば出口入口付近で転回してもよし、いう建前になっているのかも?あ、これが例外ということなのかしら。まぁいい感じに運用されているので、雉も鳴かずば撃たれまいかもしれません。このあたりのくだりはスルーしてください。

りね
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これは私の勝手な想像なので、違っていてもご容赦ください。

急いでいる、と軽くお願いしてみるのはアリ

ということで、もし同様に出口から一般道でぐるっと回ってきなさいと言われた場合「急いでいるんですけれど、近道とか無いですか?」と聞いてみてもいいかもしれません。上記のことが例外規定のように定められているとしたら、すぐ転回させてくれる可能性もあります。ただし、ICの構造でその場での転回が物理的に不可能な場合もありそうですし、場所によって対応が違う可能性もあるので、軽くお願いしても一般道を回ってこいと言われたら諦めて素直に従いましょう。決してゴネたりしてはいけません。

そして、転回をして大山崎IC入口のゲート前に着きました。係員さんにゲートを上げてもらい、言われた通り分岐を右、右、右に進むことで、名神の大阪方面に復帰できました。

分岐を間違ったせいで2〜30分ロスしてしまいましたが、余分な出費もなく戻れたので良かったです。丁寧に対応してくださった大山崎ICの係員さんに感謝です。とても感じの良い方でした。

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出口ゲートを過ぎてしまった後でも諦めるな!

ちなみに、頂いたチラシの説明を読むと間違ってICを既に出てしまったという場合でも対応していただけるようです。その場合は特別転回を行ったこのICで「特別転回確認書」を貰い、ETCカードはやはり入れずに高速道路に入り、本来の出口のICで精算します。当然ETCカードに入口の情報がないので、出口のICではETC専用レーンは通れませんので注意しましょう。一般レーンを通り、特別転回確認書を忘れずに渡し精算することが重要です。

©NEXCO西日本

ただ、やはり精算の処理などが面倒ではあるので、安全に停まれそうな場所が出口ゲート前にあれば、出口を通過する前に電話をしてしまったほうが良さそうです。

他の方法としてはETCカードを抜いて一般レーンまたは一般/ETCレーンへ行き、料金所の係員さんに間違った旨を説明するのが良さそう。ETCカードを抜かずに出口ゲートへ近づくのは精算されてしまうおそれがあるので危険です。結局ETCカードを抜くために停まらないといけないので、電話のほうが早いかもですね。料金所の係員さんはその場を離れられないでしょうし、結局他の係員さんに連絡を取ってもらっての対応になりそうです。

※このページで使用しているチラシの画像は、NEXCO西日本さまから頂いたチラシから引用させていただいております。

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