クレジットカード投信積立10万円 各社対応まとめ

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毎月10万円までクレカ積立がOKになった理由を内閣府令から確認しよう

新NISAのつみたて投資枠が年間120万円であることから、以前からクレジットカード積立の毎月積立額が10万円に増額されるのでは?という話が出ていました。

ついに各社が動き出しましたが、もともとクレジットカード積立は月10万円までokでした。根拠は「金融商品取引業等に関する内閣府令(平成十九年内閣府令第五十二号)金融商品取引業者における信用の供与を条件とした有価証券の売買の受託等の禁止の例外)第百四十八条の二」に「同一人に対する信用の供与が十万円を超えることとならないこと。」と定められています。

10万円なら前から月10万円までokだったんじゃ?今まで各社5万円までだったのはなぜ?かというと、クレジットカードは物(今回の話では投信)を購入してから代金の支払い(銀行口座からの引き落とし等)がされるまでの間にタイムラグがあります。この間は信用の供与がなされている状態です。もし10万円マックスで毎月買付をした場合、引き落としがされる前に次の投信買付日が来てしまうと10万円×2で一時的に20万円の信用の供与、を行ってしまう場合があります。

余談ですが、信用の供与は要は「クレカの与信枠」と考えたらわかりやすいです。与信枠は利用枠、極度額などとも言われます。要はクレカが使えるマックスの金額です。クレカ投信のマックス与信枠は10万円、ということです。

閑話休題。上記のように、10万円を積立設定の上限にすると支払いのタイミング次第で法令違反となってしまう場合があるので、それを防ぐために各社は5万円までに制限していました。旧NISA時代ではつみたてNISAは年間40万円まででしたので、それでも特に問題はありませんでした。

しかし、今年から新NISAのつみたて投資枠は年間120万円です。となるとやはりマックスの10万円を積み立てたいと思う人も少なくないわけです。現状のクレジットカード積立が5万円までだと、他に現金等で5万円の買付を別途行わないといけないので不便、ということで規制緩和の声が多く上がっていました。

そこで、今回の改正で金融商品取引業等に関する内閣府令第百四十八条の二が「前号の有価証券の売買をした月におけるその個人の同号の対価に相当する額の総額が十万円を超えることとはならないこと。」に変わります。つまり、クレカをいくら使っているかということにはこだわらず、単に月に10万円までクレカで買っていいですよ、に変わりました。

これを踏まえ、各社はクレカ積立の上限を10万円にすると発表したわけです。

りね
りね

細かい話ですが参考までにっ。

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クレカ積立各社対応まとめ

ということで、各社の条件をまとめました。どこでクレカ積立をするか悩んだら参考にしてみてください。2024年3月10日時点のデータです。(3/23、4/2に追記しました)

SBI証券

5月積立分から10万円への増額対応。5月積立分の設定締切は4/10まで。3/24深夜から設定可能。

9/10締切の10月分までは10万円まで現在のポイント還元を適用。無印0.5%、ゴールド1.0%、プラチナ2.0%、プラチナプリファード5.0%。ポイントの種類はVポイント。11月以降は以下の通り。

・無印

初年度及び2年後以降前年10万円以上のカード利用がある場合0.5%。10万円未満は0%。

・ゴールド

初年度及び2年後以降前年100万円以上のカード利用がある場合1.0%。10万円以上100万円未満は0.75%。10万円未満は0%。

・プラチナ

年間300万円以上のカード利用がある場合2.0%。年間100万円未満は1.0%。

・プラチナプリファード

年間500万円以上のカード利用がある場合3.0%。年間300万円以上2.0%。年間300万円未満は1.0%。

そしてこの利用金額に以下の支払いは除きます。

・Oliveフレキシブルペイのポイント払いモードでのご利用分、年会費(フレキシブルペイ、ETCカード、PiTaPaカード)、キャッシングリボ、海外ATMでの現金引き出し、その他ローンの返済金、リボ払い・分割払い手数料、交通系およびその他電子マネーへのチャージ(Edy、WAON、nanaco、モバイルSuica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaによる、定期券購入・特急券購入・Suicaグリーン券購入を含む)、モバイルPASMO、モバイルICOCA(モバイルICOCAによる定期券購入を含む)など)、ANA Payへのチャージご利用分、弊社発行プリペイドカードへのチャージ、スマートフォンアプリ「Vポイント」へのチャージ、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、国民年金保険料、提携会社からの収納事務を委託された一部の保険料

楽天証券

4月積立分から10万円への増額対応。4月積立分の設定締切は3/12まで。3/10から設定可能。

ポイントは代行手数料が0.4%未満の銘柄が楽天カード0.5%、楽天ゴールドカード0.75%、楽天プレミアムカードが1.0%。代行手数料0.4%以上はどのカードでも1.0%。

楽天キャッシュからの積立も5万円まで変わらず設定可能。ポイントは0.5%。

ポイントの種類はいうまでもなくすべて楽天ポイント。

auカブコム証券

5月積立分から10万円への増額対応。5月積立分の設定締切は4/5で、3/15から設定可能。

auPayカードで1.0%のPontaポイント。10万円まで1.0%対象。

マネックス証券

4月積立分から10万円への増額対応。4月積立分の設定締切は4/10で、3/25から設定可能予定。

マネックスカードで5万円まで1.1%、5万円超~7万円まで0.6%、7万円超~10万円まで0.2%。

10万円まで買付した場合はトータルで0.73%相当。ポイントはマネックスポイント。

・4/2追記

2023年9月から実施されていた最大2.2%にアップのキャンペーンが、10万円まで適用されるようになります。2023年10月以降にマネックス証券でNISA口座開設をした方は2.2%、それ以前にNISA口座開設をした方は1.5%のポイント還元です。当初は5万円まででしたが、2024年9月の積立分まで10万円分が2.2%と1.5%になることが4/1に発表されました。

りね
りね

マネックス証券でNISA口座をした方のみ対象なので注意。

tsumiki証券

10万円への増額は3/10時点ですでに対応済み。

エポスカードでの積立ですが、tsumiki証券は購入時のポイントはありません。

投信残高と保有年数に応じてポイントが貰えます。保有残高に対して1年毎に0.1%ずつ増えていき、最大0.5%。毎月1万円ずつ5年積立を継続した場合、5年目に貰えるポイントは60万円*0.5%で3,000ポイント。

PayPay証券

3月積立分から10万円への増額対応。3月積立分の設定締切は3/27の15時で、3/24の午前5時から設定可能予定。PayPayクレジットでの積立は0.7%だが、月あたり350ポイント(5万円分)まで。PayPayマネー・PayPayポイントでの積立は0.5%で月あたり250ポイント(5万円分)まで。

ポイントの種類は言うまでもなくPayPayポイント。

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どこでクレカ積立をしたほうがいい?

上記条件を踏まえて現時点での対応です。SBI証券の動向が気になるところではありますが、そこまで大きな差はないのでお好みでいいんじゃないでしょうか。ポイントを追求した場合、auカブコムが10万円まで1%とやはり大きいです。レバナスを積み立てている方はauレバナスが信託報酬も安くオススメなので、auカブコムで勝負をしてみるのもアリかと思います。

マネックス証券は他と比べて見劣りする感じになってしまいましたね。マネックスは5万円まででいいかも。

tsumiki証券はクレカ積立のパイオニアなのですが、ファンド自体がやはり他に比べてだいぶ劣りますし、改悪も入ったので、エポスカードメインの人でもそこまでオススメはできない感じです。

前にも書きましたが、りねっこはエポスゴールドのインビテーションが来ないので止め時に悩んでいます。

とりあえずtsumiki証券以外はいまのところ即売を封じる対策は取られていないようなので、ポイント目的でのクレカ積み立ても不可能ではありませんが、前に書いた記事の通りオススメはしていません。

3/23にSBI証券とPayPay証券を追記しました

ついにSBI証券のポイント還元が発表されましたが、11月以降の積立分に関してはかなりの改悪となりました。一部ファンドに限りますが、楽天も保有残高に応じてのポイントを復活させたので、トータルで考えたら楽天の方が良いのでは…?SBIにあるファンドを移管してまで楽天にもっていこうとは思いませんが、NISAは楽天かauカブコムに移してSBI証券のクレカ積立はやめてもいいかも。

マネックスが見劣りすると書きましたが、あとから情報を出してきたPayPay証券とSBI証券に比べたらだいぶマシでした。ポイント単体で考えるなら auカブコム>楽天>マネックス>PayPay>SBI>tsumikiでしょうか。

りね
りね

楽天証券が総合力1位になったと感じます。

これから始める人は楽天証券一択ですね。

りね
りね

りねっこはどこを増やすかちょっと検討中です。

さしあたってSBI,楽天とauカブコムは10万にしようかしら。

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