今回の記事は、漫画「ゴールデンカムイ」ネタを混ぜ込みますので(青字で)、
「何の話???」になると思います。
そこはスルーしてくださいね (^◇^;)
「ゴールデンカムイ」
作者:野田サトル/集英社
第22回手塚治虫文化賞受賞作
日露戦争後の北海道が舞台で、アイヌ、軍人、侍、脱獄囚、極東パルチザン、、、の奇人変人が入り乱れ、それぞれの目的のために金塊争奪戦を繰り広げる、といったストーリー。
連載はすでに終了していますが、アニメでは現在シーズン4まで公開されています。
で、なにゆえ網走監獄?かと言うと、、、
網走監獄の脱獄囚が金塊争奪戦の重要なキーであり、網走監獄にて大バトルが行われたから。
はじめに、
ザックリとした【網走監獄の成り立ち】から
- 明治初期、ロシアの南下政策に対抗すべく、北海道開拓が急務であった。
- 明治維新後の内乱により政治犯が激増し、国内の集治監が過密になっていた。
- それならばと、北海道に集治監をつくって囚人を集め、労働力として開拓に使うことにした。
というわけで、北海道の道路・鉄道・港・農地などを切り拓いたのは囚人たちなのですね。
では「博物館 網走監獄」へ参りましょう!
やっと来れました〜~
ここは、明治・大正期に建造された建築物を移築・保管している博物館。
敷地面積は東京ドーム約3.5個分だとか。
移築された建造物のうち8棟が重要文化財、6棟が登録有形文化財に指定されています。
川面を鏡に例え我が身を見つめよ、という意味の「鏡橋」を渡り、
入場門の脇ある入館受付ブースで入場券を購入します。(大人1500円)
その際に、何処の県から来たかを尋ねられました。
威厳ある佇まいの「正門」
その左右には、
看守控え室と面会人待合室があります。
正門をくぐった正面にある
明治期の官庁建築で重要文化財の「庁舎」に入ると、
「ゴールデンカムイ」コーナー\(^o^)/
野田サトル先生の直筆イラスト色紙もありました!
やっぱここでのイラストは《脱獄王シライシ》ですね (^。^)
ここが犬堂典獄の部屋か……
庁舎には囚人が切り拓いた北海道開拓の歴史と、博物館の見所を紹介したパネルがたくさんあるのですが、これらをじっくり読んでたら時間がなくなるので、ザッーと見て次に進みます。
囚人たちが監獄内の工場で焼いたレンガを使って建てられた「裏門」は登録有形文化財。
ここは職員官舎
門倉看守部長の宿舎で、一行が網走監獄侵入作戦で掘ったトンネルの出口ですね。
GWイベントでスタンプラリーをやっていましたが、目的がブレるので参加はしないことに。
作業小屋などの施設と囚人模型がいくつもあり、
囚人が日帰りできない場所で作業する際に利用した「休泊所」では、囚人労働の厳しさがリアルに伝わってきます。
さて、ここに来たらぜひ体験したかったのが
「監獄食」
米7麦3のご飯と味噌汁、焼き魚、副菜の定食で、現在の網走刑務所の受刑者が実際食べているメニューです!
監獄食AとBがありまして、こちらはAのサンマ、Bはホッケ(900円)
見た目は地味ですが、筆者の普段の食事もこんな感じなので、普通に美味しかったですよ(^.^)
囚人たちと一緒にいただきます🤣🤣🤣
この食堂棟のある 重要文化財「二見ヶ岡刑務支所」は、網走刑務所の食料を自給自足するために造られた施設で、庁舎・舎房などの主要施設が揃っています。
「二見ヶ丘農場」では作物の管理から収穫まで受刑者たちが行なっていた様子が見られます。
そして、網走監獄のシンボル・五翼放射状平家舎房
「網走監獄公式サイト」より引用させていただきました。
重要文化財「舎房及び中央見張所」
ここには独居房、雑居房合わせて226房あり、最大700名が収容できました。
中央には、1ヶ所から全体を見渡せるよう、八角形の「中央見張」が設けられています。
鶴見中尉が「有坂閣下の坊や」をぶっ放したのがこの見張前でしたね。
左から第一舎、第二舎
おおー、これこれ!
門倉看守部長の気分で、一部屋ずつ監視窓から中を覗いて巡回します。
舎房の格子は斜め格子といって、中から向かい側の舎房が見えないように工夫されています。
雑居房内に入ってみましょう!
中からはこんな感じで、
部屋の隅には厠がありました。
第四舎は主に独居房で、
各房の扉の上の穴は監視のための「視察孔」、下の扉は「食器口」
懲罰執行中なのは辺見和雄か松田平太か?
天井が高いせいか、思ったより狭くは感じません。
あっ、シライシだー!
ゴールデンカムイの《脱獄王・白石由竹》のモデルは、実在する「昭和の天才脱獄魔」で網走を含む四つの刑務所を脱獄した白鳥由栄。
そして、ここ第4舎24房で白鳥由栄が脱獄事件を起こしたのです。
その手口は、扉の視察口を壊してそこをくぐり抜け、天窓のカラスを破って脱獄したとか⁈
白鳥もシライシのように身体中の関節を自在に外せたのでしょうかね?
そういえば、杉本たちが侵入した時に偽のっぺら坊が収監されていた舎房がどこだったか分かりません。予習してこなかったのが悔やまれます。(第4舎66房でした)
第五舎の長い煙突みたいな物は、確か暖房装置だったような?
雑居房での食事風景
雑居房の囚人は、男色防止のため必ず奇数人らしいです。
舎房の外にも面白い施設があります。
こちらは浴場
看守が監視する中、15人ずつ脱衣から入浴・洗身・着衣まで15分で入浴。
くりからもんもんがリアルですねー
のっぺら坊の彫った刺青は、、、もちろん見当たりません。
こちらは受刑者が恐れる
重要文化財「煉瓦造り独居房」
規律違反者を窓のない真っ暗な部屋に閉じ込め、食事を減らして反省させる独居房💧
独立型独居房
ここにもシライシがいた!
そして
重要文化財「教誨堂」
僧侶や牧師が受刑者を更生へ導くため精神・宗教・倫理的な指導を行なった場所です。
また、のっぺら坊が隠され、土方歳三と犬堂典獄が戦い、シライシがシスター宮沢に出会えた場所でもありますね。
建築のことはよくわかりませんが、高度な設計に細やかな意匠や技法が尽くされていて、予想以上に広く美しい!
正面舞台は祭壇、左右の扉の向こうには脇室があります。
土方×犬堂の鎖デスマッチを想像しながら見学。
のっぺら坊が出てきたのは左の扉ですが、覗いたところ何もない部屋があるだけで、地下室へのドアはありませんでしたね。
一回りして再び庁舎に戻り、ミュージアムショップへ。
ゴールデンカムイコラボ菓子の山🙌
これは迷うわー^ ^
いかん、、、全種類欲しい💦
で、ゴールデンクッキー、脱獄王煎餅、月寒あんぱん、食べていいオソマを一箱ずつと、
購買欲をグッとこらえて、アシリパさんと杉本の巾着バター飴のみを購入!
聖地巡礼「網走監獄」面白かった〜〜!!
ザッと回って3時間、全然時間足りません💧
見落とした場所、読んでいない資料などまだまだあるけれど、、、
今回はここまでにして本日の宿泊地に行きましょう!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次の記事はオホーツクの町でのキャンプです。
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