屋久島2日目です。
前回の記事はコチラ
朝6時起床し、大浴場で朝風呂の後は
朝食をしっかり摂ります。
二人でお櫃を空にしましたよ (^_^)v
さて、屋久島には4つのトレッキングコースがありますが、それぞれのコースによって所要時間や難易度が異なります。
見たい景色と自分の体力と相談して、お目当てのコースを選びましょう。
4つのコースとは・・・
- 縄文杉
(樹齢7,200年とも言われる屋久杉の王者に会いに行くハードなコース。所要時間約10時間、歩行距離約22㎞) - 白谷雲水峡
(水の流れを遡って苔むした原生林の中を歩くコース。太鼓岩までの往復で約5時間、歩行距離約6.7㎞) - ヤクスギランド
(樹齢1000年以上の屋久杉が点在する鬱蒼とした森で、コースによって初心者から中級者まで幅広く楽しめる。所要時間30~210分) - 宮之浦岳
(標高1936mと九州最高峰を目指す上級者向けガチ登山コース。所要時間約12時間。冬場の積雪によっては登れない時もあり)
膝と股関節と腰に痛みを抱えているため、王道の縄文杉コースは端から外し、屋久島に行ったら皆必ず行くであろう
白谷雲水峡 へ!
行く前は、
ガチ登山じゃないからそこまで本格的な装備は必要ないだろうし、遊歩道なんかも整備されているだろうから大丈夫っしょ、と思っていました。。。
(一応宿で登山用杖だけはレンタルしました)
白谷雲水峡の入り口までグングン山を登っていきます。
昨年の台風による被害の跡があちこちに見られます。
白谷広場
ここで入山手続きをして説明を受けます。
本来散策コースは3つあるんですが、その1つの弥生杉コースは、昨年の台風によりなんと弥生杉がなぎ倒されてしまったため通行禁止に (''◇'')ゞ
さらに2つ目の奉行杉コースも、途中で渡る吊り橋のロープが切れたため通行禁止になっていました。
したがって、被害のなかった「楠川歩道」を往復とも通行していきます。
ここからスタートなのですが、
私ら二人とも飲料水を持参するのを忘れていまして、、、まあ自販機があるだろう、とたかをくくっていたら、駐車場にも入り口付近にもありません💧
オヤツやおにぎりといった軽食も持ち合わせていません。
この時点で「山をなめてる」というか「浮ついていた」と言わざるを得ませんよね (-_-;)
車に残っていた空の小さなペットボトルに水道水をつめて、不安を抱えつつ出発!
橋を渡ると目の前にドーンと
憩いの大岩
巨大な花崗岩の岩登りが待ち受けていました。
とはいえ、足場が作られているので難なく登ることが出来ます。
屋久杉は今では切り倒すことが出来ないため、土埋木のようなかつての残材を利用して工芸品に利用しているのですね。
二代杉
一代目の株の上に二代目が成長してできました。
飛瀧おとし
飛流橋の上から轟音を上げて飛ぶように流れ落ちる滝を眺めながら進むと、
だんだんと森が深くなっていきます。
楠川歩道は江戸時代に屋久杉の伐採や運搬のために整備された古い道です。
岩や木の根などに足を取られないように登っていきます。
沢渡りも数か所あります。
大雨で増水した時は渡れないので、先には進めず戻るしかないのですが、今回は大丈夫!
足場を確保して、滑らないように特に慎重に岩の上を渡りながらふと周りを見ると・・・
おおお~!!!
光の中にシシ神さまが現れた?
と錯覚するような神秘的な光景が!!
上の写真は夫がiPhoneで撮ったものなのですが、私のカメラより綺麗に撮れているので採用しました(^◇^;)
こっちが私のデジカメ。
この場所の写真は、パンフレットやガイドブックなどで白谷雲水峡が紹介される際によく見られます。
出発してから約1時間、すでに十分満足しているのですが、、、
ここまで来たのだから先に進まない選択肢はありません。
道しるべとしてピンクのリボンがあちこちに括り付けてあるので、迷わないようリボンに沿って進んでいきます。
くぐり杉
倒木の上に屋久杉が育ち、その倒木が朽ちてなくなり、トンネルのようになりました。
木の下には、くぐりぬけられるよう木道が整備されています。
まだなんとか膝が耐えてくれていますが、普段一日2000歩くらいしか歩いていない身にはキツイキツイ(^_^;)
シカの宿
穴の中でシカが巣ごもりするイメージで命名されました。
七本杉
幹の上部から7本のえだが出ていたためこの名がつきました。
目と鼻がついてるように見えて、まるで「ロードオブザリング」のエントのよう。
ますます木々や岩の苔が濃くなってきたなあ、、、と思っていたら、
苔むす森 に到着しました!
別名(通称)もののけの森
シシ神の森のモチーフとなった場所で、緑一面の幻想的な世界が広がっています。
カメラの設定を変えたら、それまでの写真と比べて色調がやたらと明るくなってしまったけれど、湿った苔は光が当たって美しく緑色に輝いています。
ん?
あれはもしや・・・
木霊 がいたー!
他所のグループのガイドさんが置いてくれた人形を撮らせていただきました(*^-^*)
ここから先は本格的な登山ルートとなり、さらに1時間ほど登ったところの 太鼓岩 が白谷雲水峡の最終目的地となります。
太鼓岩は、モロの一族のねぐらのモチーフとなった場所(もののけ姫の歌が流れたシーンの大きな岩場)で、屋久島の勇壮な山々と森が一望できる大展望絶景スポットなのです。
行って見てみたい気持ちは山々なのですが、、、
これ以上は装備的・体力的・膝的に無理なので、Uターンして来た道を戻ることにします。
苔むす森の手前にある白谷小屋は無人の山小屋です。
白谷雲水峡には、入り口の白谷広場とこの白谷小屋の二箇所にしかトイレがありません。(小屋の方のはぼっとん、使用後のペーパーはゴミ箱へ)
それ以外には携帯トイレブースが二箇所ほどあるのみなので、トイレは行ける時に必ず行っておくのが鉄則です。
また白谷小屋には水場もあるため、ここでようやく水をガブ飲みできました(^◇^;)
結構汗もかいていましたからね。
では下山しましょう。
行きと同じルートで下っていきます。
夫曰く「 先に行ってるからゆっくり下りといで」
私「はいはい、どうぞ」
下りは上りより膝に負担がかかるんですよね(~_~;)
足を捻ったりコケたりしないよう足元に注意を払いながら、それでも沢渡りでは足を滑らせて水ポチャしたり、、、
膝の痛みが増し、まわりの風景を楽しむ余裕がなくなりましたが、予定以上の時間をかけてなんとか下りてくることができました。
先に下りた夫をだいぶ待たせてしまいましたが、まあいいでしょう。
大岩を下る時には膝はガクガク、ふくらはぎはビキビキ、、、
転げ落ちるんじゃないか💧と思いましたよ。
無事に下山できたから良かったですが、本来ならもっときちんと準備して行くべきでしたね(・・;)
水や携行食の準備はもちろん、ちゃんとしたトレッキングシューズを履いた方がいいし、初めてならなるべくガイドさんと共に歩いたほうが安全かと思います。
頑張って歩いた甲斐のある素晴らしい森でした。
雨の多い屋久島にしてはこの日の天気は良かったため、霧がかかる率の高い太鼓岩もきっと晴れ渡って絶景が拝めたのでは・・・と思うと少しもったいない気もしますが。
また機会があればリベンジしたいところではあります。
その前に足腰をもっと鍛えないと!