九州2日目の続きです。
前回の記事はコチラ。
本土最西端をクリアしたら、平戸方面に北上していきます。
田平天主堂
フランシスコ・ザビエルが平戸で布教を始めたキリスト教。
禁教、弾圧、潜伏、そして解禁までの約250年間、信者が日本の伝統的な宗教と共生しながら独自の信仰を密かに継承してきたことは世界的にも珍しいため、その貴重な歴史を物語る
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
が、2018年に世界文化遺産に登録されました。
この世界文化遺産の構成資産以外にも、キリスト教関連の多くの遺産が残されていて、「キリスト教文化遺産群」と呼ばれています。
田平天主堂は禁教との関連がないため世界遺産構成資産ではありませんが、この「キリスト教文化遺産群」の1つです。
大正7年に建てられた天主堂は、国の重要文化財になっています。
色合いの違う煉瓦を組み合わせた重厚感のある佇まいが素晴らしく美しい!
天主堂は今も信徒の方々の祈りの場であるため、ミサや冠婚葬祭で見学できない場合や、一度に多くの見学者を受け入れられない場合もあるため、内部見学は事前連絡が必要なのですが、、、
この日は特に行事もなく、一人での訪問だったため、事前連絡なしにもかかわらず快く見学させていただけました。
内部は写真撮影禁止のためお見せ出来ませんが、窓は全て美しいステンドグラスで彩られています。
天主堂巡りをメインに長崎県を回るのもいいなあ。
となると、いつかは五島列島まで行かねば!
では、一路平戸島へ!
赤い平戸大橋を渡り、中心部の城下町へ。
平戸城
ヨーロッパ諸国との貿易で栄えた平戸は、日本と異国との文化がミックスした独特の雰囲気がある街です。
その代表的な、これぞ平戸!という風景がココ
「寺院と教会の見える風景」
市街地のメインストリートから一歩入り、石畳の階段を登っていくと見えてきます。
その教会にも行ってみましょう。
平戸ザビエル記念教会
モスグリーンのモダンな雰囲気の教会ですね。
ミサの時以外は内部見学自由ですが、もちろん撮影禁止。
こちらもステンドグラスの美しい教会でした。
ブラブラと路地を歩いていると、
お、いいね!
民家の客間が食堂になっていて、
海鮮ちゃんぽん
うまいわ~~~
プリプリの海老、イカ、貝に、価格が高騰しているキャベツもたっぷり。
もっちりした麺に魚介のエキスが詰まったスープももちろんすべて完食!
旅行中の野菜不足解消になりましたかね(^^)v
平戸オランダ商館
17世紀初頭に設置されたオランダ商館の石造りの倉庫は、江戸幕府によって破壊を命じられました。
その石造倉庫が平成23年に、(現)平戸オランダ商館として復元されました。
外観や構造はオランダ、屋根など一部は日本の建築技術が使われた和洋折衷の建物です。
館内では、大航海時代や平戸とオランダの交流の歴史を伝える資料が展示されています。
建物中央に立ち並ぶ柱は、オランダ本国にも残る同類の倉庫においてもよく見られる構造とのこと。
左の船は、日本に初めて漂着したオランダ船リーフデ号の模型。
他にも貴重な資料がいくつも展示されていますが、詳しくは公式HPへ。
こちらの銅像は、平戸で生まれた東アジアの英雄・鄭成功。(母が平戸の日本人)
明朝復興の拠点とした台湾において、台湾占拠中のオランダと戦い勝利を収めました。
そういえば台湾の台南市にも鄭成功の大きな銅像がありましたっけ。
では少し足を延ばして、平戸の世界遺産に行ってみましょう。
平戸の世界遺産構成資産は二か所あり、そのうちの一つはかくれキリシタンの聖地で上陸不可の「中江ノ島」
もう一つが、かくれキリシタンの里「春日集落と安満岳」
弾圧時代以降、かくれキリシタンが生活を営み、キリスト教が伝わる以前から信仰された山やキリシタンが殉教した島を拝むことによって信仰を続けた集落です。
ちなみに、今は
「潜伏キリシタン」
禁教期にもキリスト教の信仰を続けていた人々
「かくれキリシタン」
禁教が解かれた後もカトリックに復帰せず、それまでの独自の信仰形式を継承している人々
と、学術的に区別しているとのこと。
つまり、初めは皆「潜伏」で、解禁後に「かくれ」と「カトリック信徒」に分かれたってことでしょうか。
春日集落案内所「かたりな」からの風景
「かたりな」では、集落を継承してきた様々な資料を見学できます。
ここで集落に関してや、世界遺産に登録された経緯などのレクチャーを受け、棚田が広がる春日集落を見に行こうと向かったのですが・・・
どこで道を間違えたのか、工事中の道に突っ込んで進めなくなり、やっとのことで戻ったため、これ以上先に進む自信がなくなり棚田見学は断念しました。
というわけで、ネット上の美しい写真で(^^;)
今は冬だから、こんなに青々とはしていないでしょうね。
では、本土最西北の島、
生月島 へGO!
道の駅・生月大橋にて
日本本土最西北端の島到達証明書 をゲットしましたー!
せっかくここまで来たのだから、生月島の天主堂や北端の大バエ灯台まで行きたいところではありますが、、、
時間が押していますので、ここでUターンして九州本土に戻ります。
(2泊3日の限られた時間での行動なので、実はあらかじめかなり綿密にタイムスケジュール組んであります)
長崎は歴史に裏付けられた独特の文化と異国情緒があって、見どころ満載の大好きな県の一つなんですよ。
平戸島にもステキな天主堂がいくつかあるのですが、また今度✋
次回は佐賀方面に向かいます。