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このページでは、オススメの翻訳ミステリー小説(海外ミステリー)を紹介しています。ページを開けばそこは異国の地。ぜひ、海外ミステリーの世界をお楽しみください。
著者 | 翻訳者 |
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ピエール・ルメートル | 橘 明美 |
あらすじ
この事件は、匿名の通報によって発覚する。事件現場となった建物には「生」の気配を感じさせない最悪の光景が広がっていた。転がる胴体、はみ出た血管。内臓と汚物の匂い。そして壁に掛けられた女の首。犯罪捜査部班長のカミーユですら逃げ出したくなった。そして事件は思わぬ方向へ。
物語を読み進めていくと、途中で「ん」と、なるところがある。数十ページ戻って読み直すも理解できず。諦めて再度読み進めると、あまりの衝撃にひっくり返った。
著者 | 翻訳者 |
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アンソニー・ホロヴィッツ | 山田 蘭 |
あらすじ
資産家の老婦人、ダイアナ・クーパーは、自分の葬儀を予約したその日に何者かによって絞殺された。彼女は今日殺されることを知っていたのか?この奇妙な事件を追うのが警察庁顧問のホーソーンと、この本の著者であるホロヴィッツ。
この本は、著者目線で描かれるミステリー小説。洞察力が鋭く、多くを語らないホーソーンに振り回される著者と読者。そして、しっかりと読者の期待を超えてくれる1冊。
著者 | 翻訳者 |
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ジェフリー・ディーヴァー | 土屋 晃 |
あらすじ
この物語は最終章から始まり、第1章へ向かって時間が巻き戻っていく。娘を誘拐された母親と仲間の男は、誘拐犯と交渉へ向かった2人の男を待っていた。そのとき、玄関の扉が開いた。戻ってきたのは、誘拐犯の男。彼は銃を掲げた。
最終章から始まるため、登場人物や関係性があとから描かれていくため、好みは分かれるかも。第1章へ向かっていくため、盛り上がりに欠けるのでは?と心配してしまいますが、しっかりと仕掛けを用意してあるのがこの本の凄いところ。
著者 | 翻訳者 |
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ライリー・セイガー | 鈴木 恵 |
あらすじ
もし、高級アパートメントに住むだけで毎月4,000ドルが貰えたら。失業中の私は貯金も500ドルすらない女。そんな私の目に飛び込んできたのが居住者募集の求人。面接に合格した私は広い部屋を手に入れた。しかし最初の夜、寝室の外から気配を感じ・・・
居住者には「外から人を招くの禁止」「他の住人を詮索するの禁止」などのルールがあるものの、それさえ守って過ごせばお金が貰えるというもの。どこか不気味で読み進めていくと、気づけば読者はジェールズと一体になりページをめくる手が止まらなくるでしょう。
著者 | 翻訳者 |
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アンソニー・ホロヴィッツ | 山田 蘭 |
あらすじ
本作は、入れ子構造を採用した独創的なミステリー。上巻では、探偵アティカス・ピュント が登場する「カササギ殺人事件」が描かれ、下巻では編集者・スーザンの視点で描かれる。「カササギ殺人事件」を読み終えた彼女は、作中の事件だけでなく「彼の死」の真相を追い始め・・・
ミステリーが呼ぶミステリーで、二重構造の巧妙なトリックが冴える。作中作「カササギ殺人事件」では、名探偵ピュントが不可解な事件を追う。しかし、後半で物語は一変、編集者スーザンが小説の中と現実世界の奇妙な符合に気づきさらなる謎を解き明かしていく。1つの事件が絡み合う構成は見事で、ミステリー好きにもオススメ。
著者 | 翻訳者 |
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ポール アルテ | 平岡 敦 |
あらすじ
この村には、薄気味悪い屋敷がある。家主は実業家の男、ヴィクター・ダーンリー。息子のジョンは僕の友達だ。その屋敷では、ジョンの母親が自ら命を絶った。そんな屋敷の2階・3階は人に貸し出されるようになるも、怪奇現象が起き、みんな出ていく。そして今日、霊能力者の夫婦が屋敷に越してきた。そこから奇妙な事件が起きる。
次から次へと奇妙でおかしな事件が発生し、読者も困惑すること間違いなし。この事件に、作品に仕掛けられたトリックとは?好みが分かれる1冊ではあるかなと思います。
著者 | 翻訳者 |
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ビル・ビバリー | 熊谷 千寿 |
あらすじ
スラム街の犯罪組織に所属する15歳のイーストは、ボスから「この男を始末しろ」という命令が下される。用意されたのは1台の古びたバン。イーストを含む少年4人は、誰もお互いを信用していない。そんな4人を乗せたバンは、遠く離れたウィスコンシンへ向かう。
1つ1つの描写が細かく、匂いまで伝わってくるほどの臨場感。組織に育てられ外の世界を知らないイーストが、バンの窓から見える景色の変化が、まるで心情を表しており、少年なりの葛藤・孤独・成長を感じられる物語。
著者 | 翻訳者 |
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シャロン・ボルトン | 川副 智子 |
あらすじ
「私が求めたことは、必ず果たす義務がある」卒業間近の優等生6人は、重大な事故を引き起こし、命を奪ってしまう。事態を隠すため、1人を身代わりに立てることに。メーガンは自ら身代わりとなり、その代償として出所後、5人は義務を負うと誓わせた。そして20年後、彼女が刑務所から出所する・・・
冒頭から読者の心をつかみ、一気に読み進めてしまうほどの圧倒的な没入感。20年後、5人はそれぞれ社会的成功を収めており、彼女の存在に怯える日々。一方、彼女は刑務所内で悲惨な経験を強いられていた。そこから物語は予測不可能な展開が続いていく。
著者 | 翻訳者 |
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アリソン・ゲイリン | 奥村 章子 |
あらすじ
ある日の夜、盗難車による轢き逃げによって高校生が命を落とす。同時刻頃、高校生の息子・ウェイドは家を抜け出していた。次々と見つかる証拠がひき逃げ犯と息子を結びつける。無実を証明したい母と、頑なに口を閉ざし続けるウェイド。そんな彼はネットで意味深なコメントを残し・・・
この物語には頻繁に「ティーンエイジャー」という単語が出てくる。年頃の孤独や苦しみ、いじめ、そして親子関係。一方で登場人物の大人たちもまた、何かを抱えて生きている。そんな現代社会とミステリーが絡み合った作品。
著者 | 翻訳者 |
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エルヴェ・ル・テリエ | 加藤 かおり |
あらすじ
この物語は、様々な視点で描かれる群像劇。年齢・国籍・性別もバラバラ。1つ共通点があるとすれば、3ヶ月前に「エールフランス006便」に搭乗していたこと。その飛行機は巨大積乱雲の影響により、機体は大きく揺れレーダーが故障。機長は管制センターへ繋ぐも「異常」が発生していた。
なるべく本の中身については、何も知らずに読んだ方が楽しめると思うので、ネタバレ無しの感想を書くのは難しい。言えることは、思想や価値観、もし自分ならどうするだろう?と考えさせられる。
著者 | 翻訳者 |
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ピエール・ルメートル | 橘 明美 |
あらすじ
12歳の少年は母と2人暮らし。彼の楽しみといえば森で友達と秘密基地を作ることだった。しかし、ゲームが発売されると、友達は森を離れた。母からゲームを禁止されていた少年は、1人小屋作りに励む。唯一の相棒は、隣家の犬だけ。しかし、少年の心の支えになっていた犬も失う。怒りと悲しみで押し潰されそうな少年は・・・
父を失い、友を失い、そして犬を失う。全てを失った少年が衝動的に起こしたその一瞬のできごとによって、1つの選択によって全てが壊れていく。ドキドキ・ハラハラを体験できる。
著者 | 翻訳者 |
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S・A・コスビー | 加賀山 卓朗 |
あらすじ
アイクには、拒絶し続けてきた息子がいた。その息子は、デレクという男と結婚していた。そんな息子夫婦は、何者かによって殺害される。葬儀の日、アイクはデレクの父親・バディ・リーと会う。彼もまた、息子を拒絶し続けてきた父親だ。一向に進まぬ捜査。2人の父親は息子に対する愛だけを頼りに、独自で犯人を探し始め、暴力による「復讐」を行う。
物語は、父親たちが抱える葛藤や後悔、そして息子たちへの遅すぎる愛情を描き出しながらも、説教臭さを避け、人間の弱さや未熟さといった「人間臭さ」に重きを置いている。
著者 | 翻訳者 |
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S・A・コスビー | 吉野 弘人 |
あらすじ
保安官ヴィクターには決して許すことはできない弟がいた。そんな弟とは、長年疎遠となっており、一生関わることはないと思っていた。しかし、彼の訃報が、ある朝突然届く。弟もまた保安官だったが何度も車に轢かれ無惨な最期を遂げていた。葬儀に参列したヴィクターは、弟の元妻と11歳を迎えようとする姪の存在を知る。孤独に生きてきたヴィクターは、自分の過去と人生に向き合うこととなる・・・。
本作の見どころは、捜査が進むにつれ複雑に絡み合う事件の構図が
明らかになっていくところ。同時にヴィクターの内面も少しずつ変化していくその過程が緻密に描かれ読者の心を強く揺さぶる。
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