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モンスター社員の8つの特徴とトラブルなく辞めさせる方法

最近よく耳にすることが多くなった、「モンスター社員」とはどんな社員なのでしょうか。あまり知られてはいないので、話にだけは聞いたことあるけど、そんな社員当社にはいないと高を括っていませんか?
実は意外と身近にいるのです。

今回はそんなモンスター社員の特徴と、実際に存在する場合に辞めさせられるのかについて僕が聞いた具体的な事案を交えながら紹介していきたいと思います。
この記事を読んだら、モンスター社員についての認識が深まって彼らに対しての対処方法がはっきりします。早めに対処ができるようになります。
ぜひ最後まで読んでください。

モンスター社員とは

モンスター社員とは、職場や職場で関わる人への言動や態度、仕事に対する姿勢や行動が極端に非常識な社員のことです。あり得ない主張や批判を繰り返して、周囲の社員に迷惑をかけ、業務のスムーズな進行を妨げます。
考えもつかないような言いがかりや難癖をつけたり、自分の都合だけの主義主張を唱えたりします。こう書くと高圧的なイメージがあるかもしれませんが、弱者のような振る舞いで、一見常識的な主張をしているかのように聞こえますが、冷静に振り返ってみると非常識な主張を当たり前のようにしているようです。
現在では、どのようなモンスター行為があるのかを簡単にまとめることができないほどに企業を悩ましており、あらゆる面で周囲の人や業務に悪影響を及ぼしています。
企業の対応によっては、モンスター社員が訴訟を起こすケースも起こっているようです。

モンスター社員のタイプ

モンスター社員には、さまざまな種類(タイプ)があります。

パワハラ型

職場でおかれている自分の立場や地位を利用し、部下などを攻撃するタイプです。
パワーハラスメントに対する関心も社会的に高まっていますが、一向になくなることはありません。企業にとっては、職場の雰囲気を悪くし、部下や新人社員の退職などを招くパワハラ型モンスター社員です。
個人としてみると優秀で好成績を上げている社員であったとしても、自己中心的な考えで部下に対してパワハラをしているケースはいまだたくさんあるようです。

家族(親)介入型

業務や職場に対して、従業員の家族が介入するタイプです。
企業に対して、主張や文句を突きつけてくるのはその社員の親や家族です。この場合、親や家族がモンスターという可能性もあります。
しかし、問題は親にあるとも言えますが、根本的には本人にあるのです。何ごとに対しても、判断や問題解決を親まかせ(依存)にする社員が問題です。
就職は、本人と企業との労働契約です。業務上の問題は自分で、もしくは会社との折り合いをつけながら解決を図るものだと思います。
いちいち家族が出てくることによって上司も余計な仕事が増えることになり、その煩わしさは計り知れません。

自信過剰型

自分だけが正しいと強く主張を押し通そうとするタイプです。
自分の意見が通らないと、感情的になったり、周囲に同情を求める行動も見うけられます。周りに配慮することができないだけでなく、自己の能力に過剰な自信をもっている人が多いようです。
横柄でわがまま、頑固で融通が効かないといった特徴があります。

被害妄想型

他人を信じることができず、何ごとも歪曲した捉え方をしてしまうタイプです。
善意での進言にも何かしら裏があると危惧して自らストレス溜めたり、些細なことに被害者意識をもったりします。このタイプは、自分を責める傾向も強いことが特徴で、心的な余裕がありません。
これらのことが卑屈さや攻撃性として露見し、業務に支障が出ることも多いです。周りにとってもどのように対処すればいいのかと気を揉ませる傾向があります。

不安定型

情緒が極端に不安定なタイプです。
人によって態度や言動が異なることが特徴です。完全に嘘をついてるのですが本人には自覚がありません。
そのことが周囲のコミュニケーションを険悪化させます。常に不安要素を抱えているため、その不安を解消するために自分勝手な自己防衛を図ります。
例えば1+1=2と教えたとしても、2+2がわからず、教えてもらってませんと平気で言い放ち、教え方が悪いとか、こんな風に教えてもらわないとわかりません、教え方が悪いですなどと当たり前のように行って来ます。自分に非がなく、悪いのはいつも他人だと主張するのです。
最後には、仕事も教えずに突き放されたとあたかも自分が被害に遭ったかのように周囲にも言いまわります。
感情的になり、露骨な落ち込みが続いたり、すぐにキレたり無視したり、浮き沈みが激しいこともあります。

反抗型

何を言われても、何に対しても反抗で対応してしまうタイプです。
指示や指導に対して、不可解なほどに素直に応じようとしません。上司だけでなく、同僚の忠告にも耳を傾けなかったり、皆でやろうと決めたルールに従わなかったりすることが多いです。
また、自分だけの事情を理由に特例を作らせるように会社に迫ってきます。
このため自然と孤立してしまいます。この孤立がまた被害者に変貌するのです。
その反抗的な主張や行動を正当化しようとするため、職場にとっても厄介な存在です。

業務指示・就業規則無視型

何かと理由をつけて、業務命令に従わない、欠勤や遅刻・早退を繰り返す、残業時間稼ぎ、ひどいときには着服や横領など、会社の規律である就業規則を無視するタイプです。
例えば、お客さんが来られたので、「応接室にお通ししお茶を差し上げて」と業務指示を出すと、「私は茶髪で印象が良くないから、ほかの人に指示してください」などと、あたかも理屈に合ったかのような理由を振りかざし指示に従わなかったりします。度重なる問題行動に、職場の士気も低下して行くことでしょう。

複合タイプ

上記のタイプを併せ持つタイプです。
単純なことではないのですが、これらを併せ持つタイプも多数存在します。僕の経験上、上記4つを併せ持つタイプの存在を聞いたことがあります。
自身のミスが多くても、自分が行う業務は完璧だと振舞いつつ(自信過剰型)も、経験年数が少なく、上司のようにはできませんと開き直り(被害妄想型)、自分には家族の都合があるので遅刻早退は当たり前(反抗型)。ミスを指摘されると態度が急変し、2週間は口も利かなくなってしまう(不安定型)。様々な組み合わせで、複合タイプも多数存在します。

モンスター社員を抱えるリスク

企業が、モンスター社員を抱えることは企業存続のリスクです。甚大な損害につながる可能性があることも否めません。具体的にどのようなリスクがあるかを見てみましょう。

職場環境へのリスク

モンスター社員は、職場の雰囲気をマイナスのスパイラルに巻き込んでいきます。モンスター社員も社員ですから、周囲の社員と関わりながら仕事を進めます。
モンスター社員からの理不尽な要求、欠勤するモンスター社員のカバー、職場で感情をむき出しにして職場の雰囲気を悪化させるモンスター社員など、職場内で影響を直に受ける社員が出てきます。
健全で優秀な社員までが、ネガティブな状況に陥ったり、心労がひどくなったりしまいます。モンスター社員と関わる中で、不快や苦痛が募って退職する人も出てくることでしょう。
この状況がそのまま職場の雰囲気に反映してしまいます。職場の雰囲気は、業務の進行や質を左右する重要なものです。本来の仕事に打ち込めない雰囲気に辟易してさらに転職を考える人も現れるでしょう。
そうなると企業にとっては組織強化どころか、組織構成の基盤さえ安定しない状況が続いてしまいます。組織の中で、一人でも職場の輪を乱す人がいれば、組織自体が崩壊してしまうのです。

経済的リスク

経済的リスクについては、まず、モンスター社員への給与について。モンスター社員は、何かと理由を探し出して、経費請求や給与アップを要求します。
怠慢や欠勤があっても、その原因を企業や職場の人に押し付けて責任逃れするケースも多いです。このような社員に基本給を支払うことは、企業にとっては単なる経済的な損失になるでしょう。
モンスター社員の存在は、職場の業務を全体的に停滞させがちです。本人の給与どころか、多大な損失につながっている可能性もあるのです。
周囲の社員の退職理由がモンスター社員の存在ということもあります。その社員が退職となった場合、これまでかけてきた投資は無駄になり、新たな人員確保や教育にかかるコストを発生させるでしょう。
このような経済的な悪影響も、決して小さいものではないはずです。

訴訟リスク

モンスター社員は、企業の対応が自分の思うようにならないと、訴訟を起こす可能性もあります。専門機関や弁護士などを介して、企業に損害賠償を求めるのです。もちろん、その訴訟に負けると損害賠償の支払いが発生します。
この段階での企業にとっての最大の損失は、社会的信用を失ってしまうことです。その損害賠償の支払い以上に、大きな損失に発展すると考えられます。その損失は経済面だけに留まらず、経営自体が危ぶまれる状況に陥る可能性も否めません。
訴訟問題を起こされている会社だとレッテルを貼られてしまうことによる風評被害も多大な影響を及ぼすことでしょう。

モンスター社員の特徴

モンスター社員には、いろいろなタイプがあることを見てきましたが、ここでモンスター社員に見られる共通の特徴について説明します。

自覚がない

モンスター社員本人は、自分がモンスター的な行動や言動をしているという自覚は全くありません。
周りを困らせ、おとしめようという悪意がないことのほうが多いです。恨みや妬みからモンスター行為に及んでいるケースもありますが、自分は間違ったことはしていないと思っているモンスター社員も多くいます。

上から目線の自己主張

モンスター社員は、自分を正当化し、守ろうとする行為や言動が目立ちます。軽蔑や立場の弱化、低評価などに対しては、過剰な反応を示します。
言い訳などの防衛だけでなく、攻撃的な防御に出ることも少なくありません。
優越感で安心しておくために自分の能力を見せつけたいという自己顕示欲や、認められ、求められる存在であることを確認するための承認欲求も強いです。
これらのことも主張の強さとなっていると思われます。

自己中心的

モンスター社員は、周りの状況を考慮したり、場の空気を読めません。それらがどうであろうとお構いなしの自己中心的な言動を続ける傾向にあります。
自分自身を世界の中心として物事を捉えているため、自分が周囲に不快な思いをさせたり、迷惑をかけていることにも気づけません。他者の意見やアドバイスを受け入れるハードルも高くなるでしょう。
このため、回復や改善の可能性が低いことが考えられます。

モンスター社員への対処方法

モンスター社員には適切な対処が必要となります。まずは、モンスター社員の可能性のある人材の採用を避けることが先決です。その上で、就業規則、評価制度を整備することも重要対策となります。モンスター社員に適切に接する術を企業が理解することが大切です。

採用面接でモンスター社員を見抜く方法

モンスター社員を雇用することを避けるための面接時のポイントを紹介します。
短期間の転職の繰り返しで、明確な理由が語られないような場合は要注意です。アピールする実績に対して自分の貢献度だけを強調する人は、独断的に仕事を進める可能性があります。面接官や担当者の対応に一喜一憂する人、態度がその都度変わるような人は、多様な問題を抱えているかもしれません。
この他、選考プロセスの中で、メール返信や書類提出がスムーズでないとか、適性や性格の検査の結果も参考にできると思われます。

就業規則・評価制度の改定

就業規則や評価制度を見直されることをおすすめします。
従業員に業務上で求めていることを、就業規則に記載しておくことが大切です。その上で、必ず従業員に目を通してもらうところまで徹底してください。その都度、従業員の疑問や不満を汲み取って解決を図ることも重要でしょう。矛盾や抜け漏れは、モンスター社員の行為を助長してしまいます。
もちろん、訴訟に持ち込まれた際も圧倒的に不利になります。
適切な評価制度は、従業員のモチベーションを維持するとともに、公平に評価されていることの納得感や安心感を生みます。近年は、評価をオープンにしている企業も増えています。誰に対しても説明、証明できることが対策となるでしょう。

普段の接し方のポイント

モンスター社員がどのような主張や要求をしてくるかはさまざまです。直接対峙する担当者は、接し方のポイントを心得ておく必要があります。
常に企業側として視点を高く保ち、毅然とした態度で向き合うことが重要です。無闇な同情や、逆に軽くあしらったり、強い言葉で諭したりせず、淡々と冷静に対処しましょう。
モンスター社員が感情的になっていたり、明らかに馬鹿げていると思われる場合は、日をあらためることを提案するのも一策です。繰り返される場合には、就業規則に則って、説明や注意勧告を行います。
重要なことは、事態の見極めです。モンスター社員かそうでないかという視点では誤った判断をしがちです。本人の主張が正当なケースの場合にもバイアスが邪魔をします。「モンスター社員の主張」と決めつけることのないように気を付けましょう。

問題行動に対してはすぐに指導

良くない行動に対して、指導や注意を躊躇しても何も解決しないばかりか、エスカレートする可能性もあります。必ず指導や注意は行いましょう。見て見ぬふりをすると認められていると勘違いします。

定期的な状況確認

指導や注意をしたあとのモニタリングをします。重要な育成プロセスであり、本人や周囲の相互理解やコミュニケーションを促します。相談ができるという安心感を引き出す効果もあります。

改善が見られない場合は罰則

指導や注意のあとも改善が見られない場合は、就業規則に沿った罰則の適用を検討します。検討する旨は、きちんと本人に伝えましょう。たとえば、始末書の提出、減給や出勤停止などが挙げられます。

改善のない場合は退職を促す

長期にわたり改善が見られない場合は、本人に退職を促します。モンスター社員にとっても決して居心地は良くないはずですし、企業にとってもプラスはありません。双方にとって、マイナスの引き出し合いになる前に、他でプラスの可能性を見出すことを提案します。

モンスター社員を辞めさせることはできるのか

モンスター社員の存在が明らかになれば、すぐにでも辞めてほしいと望まれるかもしれません。しかし、日本の労働関連の法令では、企業がいきなり一方的に解雇することは法律で禁じられています。
何度も該当事項(解雇通告ではなく)の注意を重ねていれば、法の制限をクリアします。改善も見られず、退職の提案にも応じないとなれば、企業と本人の不一致は明らかです。就業規則に則った指導や勧告が行われているのであれば、解雇も可能です。

まとめ

予防策

一番大事なことは、モンスター社員の存在に気づいた段階で、社内でも問題視できる体制を構築しておくことが必要です。
モンスター社員は大げさに被害者面して周囲の人をおとしめていきますが、至って真面目に勤務していると周囲からは見られがちです。
周囲の人が被害を受けていることをいち早く社内の問題として取り上げられる体制が必要です。
管理職から経営層へ報告連絡相談で、経営者が問題を認識できるように、なんでも話を聞く姿勢を持つことは大事ですね。
僕の聞いた話では、被害を受けた社員が、結局誰も理解してもらえず、意地悪をして仕事を教えていないとの誤解が周囲に広まり会社を辞めざる得なくなったとのことです。
企業は知らず知らずとモンスター社員の言うことを聞き、周囲の被害者はどんどん辞めていき、モンスター社員はやりたい放題となって全ての人が不幸になっていくことでしょう。

「モンスター社員を確実に辞めさせたい!」と考えている方は、弁護士や専門家へ相談をすることをおすすめします。
弁護士などの専門家であれば、モンスター社員を円満にかつ確実に辞めさせる方法について提案をすることができます。
また、探偵調査を依頼することで、業務時間中はもちろん、欠勤中のモンスター社員の行動も調査をして、証拠集めを行うことも可能です。なるべく早く退職させるように相談されることをおすすめします。

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