昔乙女たちの裁縫教室

TANAKA師匠の教室に通う昔乙女の 教室レポートと裁縫日記

3月23日 茜染めに挑戦

2024-03-23 | 草木染
茜という植物は、「インド茜」だけでなく「西洋茜」もあり、
一般的ではないものの「日本茜」というのも存在するようです。
いずれも染料には、チップにした「根」が使われるのだと知りました。
(漠然と、花の色から採るのだと思っていました。)
もちろん、現物を見るのは初めてです。

好天を待ちきれず、届いたインド茜の封を切ってさっそく布染めの開始です。
赤紫蘇や朝顔の花をすりつぶし、色水を作ってあそんだ
子供のころの楽しい時間を思い出します。

外は寒いので、台所で作業ができるようにと、
古着やさんの一角で見つけたIHのステンレス鍋を買ってきました。
千円ほどで手に入れることができました。
チップを煮出すのに寸胴では大げさすぎるのです。

染料液は一回だけでなく、同じチップで何回でも煮出すことができ、
その上、回数を経るごとに黄色味が減っていき
いわゆる「朱」から「紅」になっていくのだそうです。
色の変化にもワクワクしますが、
一回煮出すのに一時間かかるため、
問題は染液を作るために要する多くの時間です。
爺が家にいるとよく台所を使うので、
長時間不在が見込まれる日に限るのです。

草木染の何が楽しいかっていえば、即答で「染液作り」と答えます。
葉っぱや茎、木の実や皮や、それから木の根っこが
布や糸を染めてくれる・・・そのことが夢中にさせます。

染液の出来上がりを待つ時間、刺し子をしていたら
台所から、なんだか甘いおしろいのようないい匂いが・・・
ネットで知らべてみましたが、
茜が白粉の匂いとはいう説明は見つかりませんでした。
やわらかくてぼんやりとした匂いだったので、
気のせいだったのかもしれません。

さて、一日がかりで染め上がった 茜色とは



薄い着物裏地(写真右側)は濃い朱に、
長襦袢をほどいた縮緬(左側)は紅に近い色、
同じ染液でいっしょに作業をしたのに、
微妙に異なった色に仕上がりました。

一度にたくさんの布を染めたために攪拌が十分でなく、
また縮緬は厚みがあるためかムラ染になってしまいました。
たくさんの反省点あります。
注意点を整理して、また近いうちに染めてみようと思います。
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