Human 教育

日本の医療制度の “明” と “暗”! 総合診療の必要性とは?

ヒロポン

いい大学の医学部の教授が、必ずしも腕のいいお医者さんとは限らないと言われていますね。

難しい問題です。大学で偉いと思われている教授は、現場の臨床医からはなかなか成れないと言われています。制度なども含めて見ていきましょう

ケイ先生
ヒロポン

興味深いですね。何か権力の構図のようにも見えてきますね。

日本の医療制度とは

お医者さんの世界も複雑で、一般の会社生活とは違う面も多いと思います。そこで、現状に問題意識のあるタレントのホリエモンさんと高齢者医療を主体にされている和田秀樹さんが興味深い対談をされていますので、一緒に考えていきたいと思います。

今のお医者さんが、役に立つ分野と役に立たない分野 があるようなのです。事例を紐解いて見てみましょう。

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役に立つ事例 “明”の部分

●ホリエモンさんの例(医者の友達との会話)

ホリエモン                             医者(友達)
1内臓脂肪の値が増えてきたのだけど、何か異常があるのだろうか」と友達の医者に相談 ☞「多分ヘルニアになってる。内臓の脂肪が、へその緒があったところから裂けて、少しずつ出てくるので、ある日突然腸がピュッと出て大変なことになるかもしれないから手術をやろう」と提案
2「手術は、どれくらい大変?」と質問 ☞             「全身麻酔で最低3日間入院」と回答
3痛くないので、当面放置することにする
4スノーボードをやってる時に、腸に異変が発生。とても痛くなり、吐き気がして黄色いのが出てきた。胆汁と思い友達が言っていた腸閉塞の可能性を感じ救急車を呼ぶ
 ☞
現場の医者から「良かったですね。あと2時間ぐらい放置していたら、 腸が死んで腹膜炎になっていたかもしれません」と言われた。結果として、手で ピッと入れて終了

外科的な処置や、明確な手法があるものに関しては、和田さんもお医者さんが役に立つと思っています。

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役に立たない事例 “暗”の部分

逆にお医者さんが役に立たない、もしくは不明瞭な項目に対して旧態依然の対応しかしないことについて考えていきたいと思います。それらの項目を “暗” の部分とします。

“暗” の部分

  • 血圧の問題
  • 保険や予防の問題
  • コレステロールの問題

● 血圧の問題

※例えば、健康診断などで血圧を測って数値が150だった場合

お医者さんの対応・・・「このまま放置すると 脳梗塞や心筋梗塞の原因になるから、血圧を下げるようにしましょう」

具体的には、を勧めたり、「塩分控えろお酒を飲むな」と提言されます。

その時の問題点

血圧が150の場合、どれだけ寿命 に影響するか、放置した場合と薬を飲んだ場合、5年後や10年後の死亡率を比較した調査のデータが日本にはないアメリカにはデータがあるので、それを流用。

●アメリカ人・・・心筋梗塞を含んだ心疾患が死因のトップ

●日本人・・・心筋梗塞で死ぬ人の12倍、で死んでる

*アメリカ人と日本人とは、体質含め死因が違う。また、癌に対しては、“塩分控えろ、お酒を飲むな” 等の我慢の暮らしを強制し、それによって発生するストレスの方が悪いかもしれない。

☞ 高血圧対策と癌対策は一致しないのでバランスが必要では・・・そのような判断には総合診療が必要

参考として、高血圧の基準値の変異と血圧を下げる降圧剤の売り上げの対比表を下記に示します。患者さんを見ての基準値の改定とは素直に考えられません。5倍以上の売り上げ増になっています。

年代高血圧の基準値(mmHg)降圧剤の売り上げ
~2000年1602000億円(1998年)
2000年~140
2008年~1301兆円~
参照:決定版!「頼れる病院、危ない病院」

● 保険や予防の問題

医療関係者の人は予防に関しては、あんまり熱心ではありません、とよく聞きます。

現在の日本の医療システム・・・病気を見て病名がついたら、保険がやっと適用される。だから国民保険の“暗”の部分が あって、予防に対するインセンティブが 働かない。下記例を参考にして、予防に対する方策が必要です。

長野県の事例

長野県・・・国保直営の病院が多いので、平均寿命も長いし、一人当たりの医療費も少ない

国保直営の病院・・・国民健康保険の組合、連合団体が病院を持っている。国保直営の病院は、患者さんが予防で健康になるほうが、医療費が減り国保の赤字が減るので、病院が多少赤字になっても、トータルとして儲かるというシステム。

歯医者の事例

予防医療普及協会(一般社団法人)での歯医者さんの話:

虫歯は、痛いから来院する。結果、治るからOK

歯周病は、痛くないから来院しない。歯がボロッと取れるまで来ないので、予防しないと危険

*ドイツ、デンマークや周辺諸国:定期的に来院しないと、保険が適用されないというペナルティがある。

☞ 定期的に通院する

*もしもペナルティを受けると、虫歯は治療してもらえるが100%自払いになるので、とんでもない額が請求される。

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● コレステロールの問題

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最近、心疾患や脳疾患に関して言うと、どちらも血管障害 です。これは外科的じゃなくて内科的な手法で、かなり治療できるようになっています。ホリエモンさんのワインの師匠の話で、多分80才後半なんですが毎日ワインを飲んでいて、心臓発作で2回ぐらい倒れているのですが、復活しています。

コレステロールを減らす弊害

コレステロールを下げる

  • 男性ホルモンが減る・・・性欲が落ちる、筋肉が減る
  • 免疫細胞が減る

☞ 基本的によぼよぼしてくる

男性ホルモンを打つ: アスリートにはドーピング

 高齢者には、元気になるドーピングサプリメント

高齢者を見てると、10~15種類の薬を飲んでありがたがっている。しかし薬では、健康にはならない

薬よりもサプリとか飲んだ方がいいと思います。そして、必要なものは食べないといけません。(和田さん)

コレステロールの測定

●コレステロールが正常値でも、心筋梗塞になる人はいる。測定だけでは血管の状態はつかめない。そして、値が高ければ、上記の様に下げる指導が行われ、弊害も出てくる。

心筋梗塞の防止策・・・心臓 ドックみたいなところや下記解析で、細い血管などのウィークポイントがあれば、それを広げる策を取る方がいい

●冠動脈などの血流の流れをシミュレーション解析することによって、弱い箇所があったらわかります。 そしてリスクが高かったら、予防的にステントを入れるなどの施策ができるようになっています。このやり方の方が、毎年コレステロールを測るより実用的だと思います。

*ホリエモンさんの友達 の医者が投資してる流体解析をやってる会社で、血流の解析をやっています。彼は毎年、心臓の血管の 造影剤CTをやっていて、そのデータをその会社に渡したら解析してくれて、ウィークポイントを見つけてくれるのです。

血管のシミュレーション解析は有効だと思いますが、簡易的には難しいです。普段からできる方法と定期的にきっちり解析する方法があれば助かりますね。

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高齢者のコロナ対策

コロナが流行る直前まで、 日本老年医学会が、年取ったらメタボ対策よりフレイル(健康な状態と要介護状態の中間の段階の状態)対策 が大事。その為、下記内容を推奨すると言っていました。

  • 栄養を取りなさい
  • 外に出なさい

コロナ禍の高齢者対策

コロナが流行る直前の対策と全く逆のことを行う自粛政策を実施

特に、人と接触しない外出しないの大号令

問題点

●コロナの専門家会議が自粛政策を言い出した時に、日本老年医学会がフレイルが増えるのでやめてくださいと反対意見を言って議論しないといけなかった。医学会の “暗” の部分ですね。

フレイルの話は、やばいと思います。これからすごく増えてきます。

認知症も増え、多分2~300万人増えることになる。2~300万人要介護高齢者が増える6兆円かかることになります。

コロナ怖い、外に出るなって言って、煽ってたテレビ局に弁償させてもいいぐらいと思う説もあります。コロナだけの一方向の政策では、必ず副作用の現象が起きます。その認識を持つことは重要な事です。

認知症に関して

認知症に関して一番 大きな誤解は、なったら終わりと思ってる人が多いことです。

例えばレーガン大統領は、やめて5年目にアルツハイマーと告白をしたのだけど、その時は人と話しが通じなかったから、おそらく5年前の段階では、物忘れとかあったはず、でも認知症の人でも大統領すらできるわけです。

問題点

●医者が認知症と診断したら、車の免許を取り上げられる。

☞ 免許取り上げられて認知症が余計悪くなる人は、たくさんいる。自動運転が普及すれば、再考の余地あり。

●認知症に対しての誤解・・・年取ってくると、医療常識がどんどん通じなくなる

☞ 少しでも元気な人とか、見習いたい高齢者の真似をした方が、医者の言うことよりよっぽど役に立つ

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今の医療教育体制の問題点

今の医療教育体制は、臓器別診療とか、専門分野別のシステムの縦割りになっているから、コロナ禍も含めてその弊害がいっぱい出ています。

そのため、総合診療の医学部を作らないと医療費がいくらあっても足りなくなります。それと日本では特に死因の1位のがんの専門の大学、医学部が必要です。

そして、自分の専門以外のことは、ほとんど知らないです。例えば、家の近所に俗に言う町医者を開業して、○○内科とか名乗っているので、風邪引いても大丈夫だろう、と思って行ってみたら、そこの先生が大きな病院や大学病院にいた時は呼吸器内科の医者で呼吸器のことしか知らないということも十分ありえるわけです。

その為、今後はAIが導入されると、町医者のレベルは上がるかも知れないですね。

まとめ

この2人の対談は、刺激的かつ真実をついているところが多々あると思います。

専門分野の大切さも分かりますが、対策内容が他の分野では良くないことであれば、調整しなければなりません。その判断が総合診療だと思います。重要性を考えて、再考して欲しいですね。

特に。私も近づいている高齢者の扱いなどは、お医者さんに任せるだけではなく個人でも学習しておかないといけないことがよくわかりました。

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