『アイネクライネナハトムジーク』不思議な名前ですよね
ホッコリする話
タイトルからも分かるように不思議な著書名ですよねぇ。
また伊坂幸太郎先生に戻ってしまったわけなんですが。
不思議な名前だなぁと思って手に取り、気になったのでそのまま買ってしまいました。序盤は何だかサラリーマンの街頭アンケートたったかから始まるんですよねぇ。
そこから始まるんですが、そこから次々に人の視点が変わって行くんです。
でも、視点だけじゃないんですよ。
年代も変わるんです。
最初の話から未来の話になり、あんまり詳しく話すとネタバレになっちゃうので話しませんが。
時代まで支配しちゃいました。伊坂幸太郎先生。ホントになんでこんな話を創造出来るんでしょうか。
この作品なんですが、斎藤和義さんとのコラボというか。伊坂幸太郎先生が斎藤和義を好きでその交流から生まれた作品なんだそうです。作中に出てくるんですよね。斉藤さんという謎の人物。
なぜ謎かと言うと、百円?だったかを入れると勝手にちょっとした音楽を流してくれるミュージシャン?のような存在なんですが。
その歌詞と音楽が聞いた人の心に残って、物語の主軸のような部分になっていくというですねぇ。非常に味がありまして。
この作品もですねそれぞれの登場人物の境遇が違くて、まぁ、当たり前ですよね。それぞれ違う環境で生きてるんですから。
でもそれを自然と感じさせてくれるんですよね。この子はこういう環境で育った。この子はこうだったんだな。それが感じられる所があって。
人って、テレビで見た人に影響されるとか結構あると思うんですよ。例えば、めちゃめちゃ上手いダンサーがいて、憧れてダンス始めるとか。他にも色んな例があるとは思うんですが。
でも、身近な人。会って話をして名前と顔を認識した人。その人に近づきたい。この人のようになりたいって思うのって、テレビで見たとかよりパワーが漲ってくる気がしません?
そんな事ないっていう方もいらっしゃるかもしれませんけどね。実際テレビで見ただけで凄いエネルギー貰う人もいると思いますし。エネルギーを発する人もすごい方いらっしゃいますからね。
なんか認識してる人って、凄く身近に感じると思うんですよ。その方がテレビ出てたりすると異様に盛り上がったりしません?
なんかそんな感じの興奮があったりするんですよ。この作品。恋愛小説なので、それぞれの恋愛模様とかがあったりして。
ちょっと高校時代思い出したり。
彼氏、彼女を異様に作りたかった時期ありませんでした? 無かった人もいるかもなぁ。何人彼女がいたとか自慢する奴がいたりして負けたくなかったんでしょうねぇ。
なんか私はそういう時期があったんですよねぇ。何人かに告白したりして。これ作品の話に関係ないんですけど、そんな手当り次第に告白しているような私に衝撃を与えた友達がいまして。
今考えると普段はふざけてる感じの人だったんですけどね、考え方は大人だったのかなと。
「俺が好きになる人は生涯で一人だけでいい」
こんな言葉だった気がするんですが。
当時は衝撃を受けまして。
そうか。そうだよなぁ。何人とも付き合って何になるんだろう。
そう思いましたよ。
私の中で何かが変わりました。
その後でしたね、彼女が出来たの。
その友達の言葉の影響があったのかどうなのか。その時の人と結婚して子供が二人いるわけですが。
まぁ、私の話は置いておきましょう。
この作品の話ですが。
ほぼホッコリですね。
殺し屋とか出てきませんし、異能力もありません。伊坂幸太郎先生って恋愛模様も書けるんだというので、また衝撃を受けたんですねぇ。
心の描写が上手いんでしょうねぇ。
読んでほっこりするってことは文に感情を動かされているんですよね。
それって凄いことだなと、そう思ったりするわけですが。
心を揺さぶる小説、書いてみたいですね。
今回は、ホッコリする小説を紹介させて頂きました。みなさん、ホッコリしてみませんか?
では、また。