
アメリカの高級カードと言えばAmex PlatinumやChase Sapphire Reserveを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
Venture Xはこれらのカードに対抗するためにCapital Oneから2021年11月に登場したカードです。
後発組なので競合に追いつくために分かりやすい特典と競争力のある年会費を武器としています。
Amex PlatinumやSapphire Reserveを検討している人は是非この記事を読んでこれらのカードと比較してみて下さい。
【評価・年会費・特典】

Venture X | ||
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おすすめ度 | ★★★★★ | |
カードブランド | Capital One / Visa / Personal | |
年会費 | $395 | |
ポイント還元率 | 10% | Capital One Travelで予約したホテルとレンタカー |
5% | Capital One Travelで予約したフライト | |
2% | その他 | |
通常サインアップボーナス | 75,000 Capital One Miles | |
ボーナス条件 | 3カ月以内に$4,000の使用 | |
その他特典 | ラウンジアクセス プライオリティパス $300トラベルクレジット $100エクスペリエンスクレジット Global EntryまたはTSA PreCheck用$120クレジット カード更新時10,000 Capital One Miles |
|
外国為替手数料 | なし | |
公式サイト | capitalone.com |
Venture Xは旅行用の高級カードに分類されるカードですが特典が非常にわかりやすいのが魅力です。
Amex PlatinumやSapphire Reserveは特典が多いのですが年会費も相応に高く、相殺するために毎月の使用が必要であったり、付与されるクレジットの使い道に苦労したりします。
しかしVenture Xは$395の年会費に対し、毎年付与される$300のトラベルクレジットとカード更新時の10,000マイル(=旅行に使えば$100)だけで年会費が相殺できるので年に旅行カテゴリに$400使う人にとってはただでラウンジアクセスがもらえるようなものです。
キャピタルワンマイルも提携先に転送するだけでなく、旅行で使えば1ポイント=1セントで使えるので旅行をする人にとっては使い道に困ることはありません。
Capital OneのカードなのでChase5/24ルールに引っ掛かった状態でも作ることが出来ます。

【ルール】Capital One 新ルール追加&既存ルール解説
Capital Oneクレジットカードにまつわる基本的な知識を紹介します。
【Capital One Milesの使い道】

Capital One Milesは旅行に使うことで価値を最大化出来ます。
旅行以外の用途だとキャッシュバックに使うと1ポイント=0.5セント、AmazonとPayPalの支払いの場合は1ポイント=0.8セント、ギフトカードは1ポイント=1セントで交換することが出来ます。
これらはCapital One Milesの使い道としては価値は低いほうですが、Venture Xは普段の使い道でも$1使用で2マイルもらえるので最低限のレベルの1%キャッシュバックは持っています。
旅行の場合だとこれから予約する旅行に使えるのはもちろん、既に一度クレジットカードで普通に支払いをした後でも1ポイント=1セントで交換することが出来ます。
例えばレンタカーの支払いに$300使った後に、Capital One Milesを30,000ポイント使うことでその支払いをカバーすることが出来ます。
基本はこれらの旅行カテゴリで使うことがおすすめですが、提携先のポイントパートナーへの転送もよりポイントの価値を上げる使い道があります。
Capital One Milesの転送可能な提携先リスト
EVA Air Infinity MileageLandsについては2:1.5、ALL - Accor Live Limitlessについては2:1、それ以外は1:1でマイルを転送することが出来ます。
交換に必要な最低マイルは1,000マイルからですが、それ以降は100マイルずつ増やせます。これは本当に必要なマイルだけ微調整して転送できるので便利な機能です。
ただし転送に少し時間がかかる転送先もありますので、余裕をもって計画を立てる必要があります。
おすすめの転送先としてはAeroplan(エアカナダ)に転送してカナダ旅行をしたり、Avianca LifeMilesでUnitedの国内特典航空券を予約したり、Virgin RedでANAの特典航空券を予約したりするのが良いかと思います。

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各クレジットカード、エアライン、ホテルプログラムのポイントやマイルの価値をまとめました。
【ラウンジアクセス】

キャピタルワンラウンジ
キャピタルワンラウンジ現在、DFW に加えて、IAD, DEN, DCA, LAS を加えて5カ所になり、さらにニューヨーク、LGA と JFK にもオープン予定です。
下記表に執筆次点での場所と営業時間を記載しておきますが、最新情報は公式サイトをご確認ください。
空港 | 場所 | 営業時間 |
---|---|---|
Dallas-Fort Worth (DFW) | Terminal D (D22付近) | 5:00 AM ~ 10:00 PM |
Denver (DEN) | Concourse A (Gate 34付近) | 5:00 AM ~ 9:00 PM |
Washington, D.C. (IAD) | セキュリティチェック後のZ-Gatesから エレベータまたはエスカレータ |
5:30 AM ~ 9:00 PM |
Washington, D.C. (DCA) | Terminal 2 National Hall Concourse D付近) |
6:00 AM ~ 9:00 PM |
Las Vegas (LAS) | Concourse D (D50付近) | 5:00 AM ~ 11:00 PM |
New York City (LGA) | オープン予定 | |
New York City (JFK) | オープン予定 |
Washington, D.C. (DCA) についてはラウンジではなく、Capital One Landing としており、ここでは食事体験を重視したコンセプトで、事前予約も可能で短い乗り継ぎ時間でも利用できるように配慮されています。
プラザプレミアムラウンジとプライオリティパスラウンジ
その他にプラザプレミアムラウンジとプライオリティパスラウンジに入場することが出来ます。ラウンジの場所はそれぞれの公式サイトで確認することが出来ます。

【プライオリティパスで入場可能に!】北米プラザプレミアムラウンジをチェック!
プライオリティパスで入場可能になったプラザプレミアムラウンジをチェックしていきます!プライオリティパス付属のおすすめクレジットカードも合わせて紹介します。
ラウンジアクセス
Venture Xで入ることのできるキャピタルワンラウンジとプラザラウンジはいずれも2人の同伴者が無料で入場できるのが嬉しいポイントです。アメプラで入れるセンチュリオンラウンジは同伴1名から$50かかりますのでこれは差別化できる点です。
追加カードも無料で作れるので、例えば家族5人でも旦那さんがメインカード、奥さんが追加カードを持てばそれぞれでゲスト枠を持てるので5名とも無料で入場することが出来ます。
キャピタルワンラウンジとプラザラウンジは Venture X と当日の搭乗券で入場することが出来ます。プライオリティパスラウンジについては申請してプライオリティパスを入手する必要があります。
プライオリティパスラウンジの利用が出来るのでラウンジには困りませんが独自ラウンジがセンチュリオンラウンジと比べるとまだまだ少ないのでもっと増やしてもらいたいですね。
【ポイント還元率】

基本$1使用で1ポイントで、ポータル経由のホテルとレンタカーで10倍、ポータル経由のフライトで5倍、その他で2倍となっています。
その他カテゴリでも2倍もらえるのはアメプラやサファイアリザーブには無いメリットです。
トラベルポータル経由でもらえるポイントは$300のトラベルクレジットではもらえないので知っておきましょう。
【その他の特典】

$300トラベルクレジット
Capital One Travel(ポータルサイト)経由の旅行で自動的に使われます。
1回で使い切っても、何回かに分けて使っても問題ありません。
$300の付与はカード会員年ごとに付与されます。暦年ではありません。
アニバーサリー ボーナス10,000マイル
初年度はありません。
無料の追加カード
4人分まで無料で追加カードを発行できます。
彼らにもラウンジアクセスやプライオリティパスの申請が出来ます。
Global EntryまたはTSA PreCheck用クレジット$120
以前は永住者向けの特典でしたが、現在ではビザステータスでも Global Entry に申請出来るようになりました。
トラベルプレミアコレクション
ポータルサイトで予約できるホテルで使える特典で$100のエクスペリエンスクレジットと2名分までの無料朝食がもらえます。ホテルのお値段は高め。
Hertz President’s Circle Status
Hertzレンタカーのステータスです。車のアップグレードやカウンタースキップなどの特典が付きます。
メンバーシップクレジット等
The Cultivist Membership(博物館への無料入場等)$240、Gravity Haus Membership(山好きの社交クラブ)$300、PRIOR Subscription(旅行雑誌)$149のクレジットが付随しますが使いたい人は少数かと思います。
各種保険
Venture XはVisa Infiniteブランドですのでカード付随の保険も充実しています。
旅行中止保険、旅行遅延への払い戻し、傷害保険、手荷物紛失への払い戻し、返品保証、携帯電話保護、レンタカーの衝突損害補償などなど。
なかでもレンタカーの保証がプライマリー(一次保障)なので私のお気に入りです。これはChase Sapphire Reserveと同等クラスです。
保険の詳しい内容はこちらの資料で確認できます。
【事前承認の確認が出来る】

Capital Oneのカードは公式サイトから事前に承認されているか確認することが出来ます。
確認だけであればクレジットスコアに影響は全くありません。
私のケースですと、事前承認されているカードにVenture Xは見当たりませんでしたが、同程度のクレジットスコアが必要と言われるVentureが見つかったのでVenture Xに挑戦したところ、無事承認されました。
【対抗カード】
Amex Platinum

年会費$695。特に1人で飛行機に乗る機会の多い方にとってはアメプラのラウンジ特典は強力です。高い年会費に見合う特典盛りだくさんなのでこちらもチェックが必要です。

高級カードは元は取れるのか? The Platinum Card(American Express)レビュー
アメリカ版アメプラのレビュー及び特典、おすすめ度、どんな人に向いているかを解説しています。
Chase Sapphire Reserve

年会費$550。このカードの魅力は他のChaseのカードと組み合わせることでさらにポイントの価値が上がるところです。Chase派はこちらもチェックしてください。

Chase Sapphire Reserve Credit Card評価レビュー
Chase Sapphire Reserve Credit Cardについての解説です。またURポイントのお得な使い方についても。
【紹介リンク】

もしここまでの解説でVenture X を作ろうと思った方は下記リンクから作ってもらえると私や読者様に紹介ポイントが入るので大変うれしいです。
ただし紹介リンクのオファーと公式のオファーでもらえるポイントに差がある場合がありますので、よくチェックしてもらえるポイントが大きい方のオファーを使ってください。
【まとめ】

いかがだったでしょうか。簡単に回収できる旅行特典のため、高級なプレミアムクレジットカードの中で最も扱いやすいカードだと思っています。
特にキャピタルワンラウンジのある空港をよく使う人にとっては非常に価値のあるカードでしょう。ゲストポリシーが寛大でご家族や知人と使いやすいのも素晴らしい点です。
アメプラもサファイアリザーブも良いカードですがこのカードも負けていません。個人的にはもっと競争が激化してユーザーである私たちに恩恵が増えればいいなと考えています。
以上、お読みいただきありがとうございました。皆さまのクレジットカードの作成の一助になれば幸いです。
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