こんにちは、音音です。
さて、クリスマスローズにネモフィラにムスカリに、春の花がもう次々と咲いては終わっていくわけですが。我が家で咲く花の中でも特にデカい、春の目玉なのがこいつ。
まだ開いていませんね。元気なパッションカラーのラナンキュラスです。
買ってきた年にはカッサカサのしょぼしょぼだったのですが、二年目から立派な花を咲かせてくれ、そのうえ元々2株だったのが3株に増えました。今年はその3株を植えたところ、まあ元気で次から次へとツボミをつけるつける。
いや〜〜嬉しいですね本当に。うちのラナンキュラスは、絶対に最低気温が10℃切ってからしか植え付けません。かなり他所よりも遅いです。だから育ちも遅いのは当然なのですが、よそのがキレイに咲いてると心配になってくるんですよね。えっ、もう咲いてんの? うちの子、成長するの遅すぎ……?
しかしそれがいつも杞憂で、あったかくなって園芸店にラナンキュラスが並ばなくなったころ、うちの子は蕾をつけ始めます。早く咲いてほしいなあ〜〜……と! 思っていたら。
私は大事なことを忘れていたのです。そう……去年も悩まされたヤツのことをね。
これ、なんだと思う? ミキプルーンの苗木。嘘だよ。ラナンキュラスの葉っぱ。に、ついてるハモグリバエの食い跡。
やられた〜〜〜〜……完全にやられました。忘れてた、こいつの存在。1〜2日ちゃんと見てなかっただけで、気がついたらこうなってました。ハモグリバエ、別名エカキムシは、植物の薄い葉の中に産みつけられた卵から、イモムシ状の幼虫が孵化すると、そのまま葉の中の組織を食い荒らしながら移動します。
その移動した跡がまるで絵を描いたようにクッキリと……下手くそだぞ。やるならもっと画力上げてから来てください。それとも前衛芸術のつもりか? ゾウや犬が描いた絵は売れるかもしれないが、エカキムシが描いた絵は売れないんですよ。なぜならキャンバスが人んちに植わってる植物の葉っぱだからな。芸術を題目にしたら他人に迷惑かけていいわけじゃないんですよ。え? それ私が育てた花。聞いてます? ちょっと?
さて、どうにかしないと、食い跡から葉っぱがダメになってしまう。
とにかく、大方ダメにされた葉っぱからちぎるしかないか……。他の部位へ移動される前に。ネットで調べると、大概のサイトでは「たくさん食われるようなら、他の植物に広がるので食われた植物ごと抜いて処分しましょう」と書いてありますね。
でも私は諦めませんよ。どうにかしてこの子を活かしたままハモグリバエを退治して、来年同じくらい立派な花をさかせてやるんだから。
見えるでしょうか? この、親指の爪の先あたりにあるプックリした縦長のふくらみ。これが幼虫です。
こちらの葉ももうダメですね。ここまで食い荒らされると、他のところに幼虫が移るとか以前に、光合成もできない葉っぱを維持するのだけにエネルギーを使うだろうから、ちぎってしまいます。
しかし、このペースでちぎっていたら葉っぱがなくなってしまう……。どうにかして葉をちぎらずに駆除できないか? どこにいるかよく見えるのであれば、葉っぱの中で潰して殺せばいいのでは?
この葉っぱで試しましょうか。指でギュッと摘んで圧殺。なんかプチって感覚がした、これが命を奪う感触か……。蚊を叩くのと大して変わらんが。南無阿弥陀仏。で、これで本当に解決するのだろうか。
今日は3株合計でこんだけ摘んでしまいました。これから産みつけられる卵もあるだろうと思うと、毎日このペースで摘むわけにはいかんなあ……
さて2日後、冒頭のつぼみが開きました! でっか〜〜!! 豪華〜〜!! でも、下に見える葉っぱたちがやはり貧相。
情熱の赤(寄りオレンジ色)の……バ……ラナンキュラス。
まだ増えるなあ、食い跡が。写真がないですが、先日指で幼虫を圧殺した部分、問題の虫は死んだのですが、周りの組織も潰れてしまって広範囲に葉が傷んじゃったんですよね。だから、次はもう直接幼虫だけ抉り取る方法でいきます。
プックリしている部分の葉の表面をピンセットで薄く剥がし、中から幼虫をつまみ出します。
取れました! 見にくいですが、ピンセットの先についている黄色い粒が幼虫です。意外と簡単に取れますね。
この穴程度のダメージで、
結構取れます。取るシーン、両手塞がるから写真撮れないんだよなあ。
結構どの葉も白いけど……。これ、1匹1匹探してひたすら取るの? 途方もない……
ここまで白くなってしまったやつは、先述の通り残しておいても仕方がないので、ちぎって捨てます。
取れる取れる。
ハモグリバエの予防には「ベニカマイルド」が効くらしい↓
すでについてしまったハモグリバエを引き摺り出しつつ、新しくつかないようにこいつでガードします。
葉裏までくまなくしっかりと。ベニカマイルドの主成分は、有体にいうと薄めた中性洗剤なので、お酢主成分の散布剤同様、非常に扱いやすい。そのかわり虫を駆除する効果はかなり薄いですが、予防なら十分効果を発揮します。
ギボウシの葉が開いてきました。美しい青緑と、均等な筋。これがウルイってやつ?
数日後。毎日葉をくまなくチェックして、新しいハモグリバエがいたらピンセットでつまみ出し、ベニカマイルドを株全体に散布する……を続けました。葉はだいぶ減ってしまいましたが、各株の真ん中から新しい葉が次々と出てきており、新しい葉にハモグリバエはほとんどついていません。ベニカマイルドの予防効果がよく発揮されてるみたい。
来年も花を咲かせたければ、夏までの間に十分光合成させて、しっかり球根に栄養を蓄えさせなければいけません。しかし、これだけ葉がやられてしまっているので、できるだけ使う栄養を節約させてあげたいところ。
ですので、花が開いたら早々に切花にしてしまいましょう。かなりのペースでつぼみをつけるから、一つの花を長く咲かせておくと栄養をどんどん取られます。
こうして体力を温存しつつ、葉っぱを増やして光合成を促します。
ご覧ください! ほとんどキレイな葉っぱになりました。葉数も増えて、一株ごとが立派に。花はもう終わりかけの季節なので、一番花のような大きさと鮮やかさはありません。でもたくさん咲くんだよなあ。無理せんでもええのに。
花を早めに摘むのも、毎日薬を散布するのも続けていますが、もう新しいハモグリバエの食い跡はほぼチェックしていません。これはハモグリバエに完全勝利したのでは!? 私の根性勝ち! ざまあねえぜ!
まあしかし、来年は暖かくなったらすぐにこの作業を始めないとな。次こそ忘れずに予防したい。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いします。