【リノベーション体験談】中古物件の『全館空調システム』にさっそく不調が出た話

中古物件の全館空調システムにさっそく不調が出た話
この記事はこんな事がわかります!
  • 全館空調システムを交換するパターンととのおおよその金額について。
  • 古い全館空調システムを使い続ける場合の懸念。
目次

購入した中古物件に全館空調システムがついていた

築25年の中古戸建てを購入してリノベーションしたのですが、一切手を入れていないものがあります。

それは、『全館空調システム』(※1)です。

当初の見積もりで全館空調システムは以下の状態であった為、手を入れないことにしました。

  • 新しく交換する場合、200万ぐらいかかる
  • 発売から25年経過しているため、いつ壊れるかわからない
  • 売主さんも、直近では全館空調システムは換気のみ利用で、冷暖房はエアコンを活用していた

また、全館空調システムは物件売買時に機械の故障は免責となっていた為、売主さんに修理費用を請求する事はできません。

※1: 全館空調システムはすべての居室、廊下など建物全体を冷暖房し、24時間換気を行なうシステムのこと。各部屋と廊下や玄関なども一定の気温が保たれる点がメリット。その代わり電気代などは割高になりやすいデメリットもある。

全館空調システムの不調の推移

全館空調システムはこんな風に少しずつ不調が現れました。

引っ越し前

引越し作業前には、エアコンの購入や設置工事が終わっていない為、その間は全館空調システムを活用して、冷房を入れてました。(夏だったので)

この時は、スイッチを入れてからおよそ30分ほどで家中に冷気が行き渡り、かなり快適に掃除や片付け作業ができました。

全館空調かなり快適じゃないか!という状態でした。

ちなみに、この頃は全館空調システムのある部屋はやや稼働音がしましたが、扉を閉めれば多少音が聞こえる程度でした。

引越し直後

引越し作業当日にエアコンの搬送。その翌日に設置工事を行うスケジュールに指定ため、翌日には工事業者に来てもらって、エアコンの設置が完了しました。(エアコン設置の詳細は以下記事を参考ください)

これ以降は、全館空調システムは毎日換気のみ利用するようになりました。

そのまま2ヶ月ほどは上記の状態で活用していました。

引越し後2ヶ月経過

全館空調システムの音が大きくなり始めて、「キリキリキリ〜」という軋む音(昔懐かしいインターネット回線のISDNの起動音に近い)が聞こえるようになりました。

と、こんな感じで、かなり不安定な状態が数日続いた為、メンテ業者に連絡を取って検査をしてもらうことに。

全館空調システムをメンテナンスしてもらった結果

前の家主さんの時から担当されていた方が来てくれて、いろいろ確認してもらった結果、

  • モーターのベアリングがヘタってきている
  • 修理はできない(部品がない)

というお話でした。

その際に、現在は換気のみに利用していること、冷暖房はエアコンをメイン利用していることを伝えて、今後の対応について相談させてもらいました。

  • 換気扇のみのシステムを購入して設置工事をする
    • 換気扇システム購入費用:30万
    • 工事費:20万
  • 全館空調システムの換気の利用を制限しながら使う
    • 定期的に掃除して音が気になる時は電源を落とす
    • 音が気にならない程度の時のみ利用する

【 結 論 】
前者の場合は費用がかかりすぎる割にメリットが特にない為、

後者の判断を行うことにしました。

全館空調システムを使い続ける場合の懸念を聞いたみた

メンテをしてもらった際、担当者の方にいくつか質問をしてみました。

「換気扇システム」を全館空調として利用した場合のメリットはあるか?

家の中の空気と外気を入れ替えるだけなので、窓を開けて換気するなどの手間が減る程度。

各部屋での空調などで換気可能にする方がコストも安い。(※2)

「全館空調システム」を止めると家の換気が疎かになり、ダクト内に湿気が溜まったりカビたりしないか?

全館空調システムで換気だけしていても、内外の空気の入れ替えをするだけであって除湿機能はない為、カビなどの影響は変わらない。

カビが気になるならば、除湿機能のある空気清浄機やエアコンなどを導入する方がコスパが良い。

との事でした。

※2: ダイキンなどの2022年以降モデルだとエアコンに換気扇機能が付いている為、そういった機種を購入すれば同様な効果を得られるらしい。

現状と今回の内容まとめ

現在、全館空調システムは昼間の活動時間中のみ換気目的で利用しています。

別途設置しているエアコンにも換気機能があるので、そちらも活用しつつ様子を見ています。

24時間稼働をしないでいるとキリキリ音は改善したように思います。

なお、全館空調システムの部品製造が終了している場合、修理ができない可能性がある、というのは導入時には気づきにくいリスクだなと感じました。

また、物件売買の時に、全館空調システムに不具合があった時の取り決めについては、もっとしっかり吟味しておけば良かったとも思いました。

エアコンなどであれば、壊れたら新しい機種に変更すれば良いし、コストも5~20万ほどで変えられるのですが、全館空調システムは高価なので似たノリで判断してはダメなやつでした。

また、未来になればなるほど、新しい機種の方が機能的にも進化している場合が多いと思うので、各機能修理や変更などが容易にできるものかどうか?なども考慮して判断していく必要がある、と感じました。


『106号室ブログ』の応援をお願いします

中古物件の全館空調システムにさっそく不調が出た話

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!

コメントをお待ちしています!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次