【事案の概要】
佐賀県みやき町議会議員の松信彰文が、庁舎前でもみ合いになった町議を転倒させてけがを負わせた件に関し、傷害罪で佐賀地裁が、求刑通り罰金20万円の判決を言い渡したというもの。
【詳細と情状】
裁判となっている事案は、2021年4月、庁舎駐車場で、初登庁だった岡毅町長の退陣を求めるプラカードを掲げた、当時区長だった吉村哲雄町議(71)の体をつかんで後ろに押し、転倒させて頭に6日間のけがを負わせたというものである。
「正当防衛だった」という松信彰文の主張は、「身を守るための状況とは認めがたい」と判決で一蹴され、「議員という自らの立場を顧みない粗暴な犯行」と指摘されている。
判決においても「町の庁舎管理規則に違反する被害者の行為がきっかけ」であると述べられている通り、庁舎管理規則に違反し、プラカードを掲げていた被害者にも落ち度はあったかもしれない。しかし、理由はどうであれ、抗議行動という表現の自由を侵害するための暴力行為を正当化することはできない。言語道断の犯行である。
この件に関し、昨年4月の臨時議会において、松信被告に対する議員辞職勧告決議案が提出されるも、賛成7、反対7の同数となり、議長裁決で否決されたという経緯がある。反対する議員にも様々な事情があると思われるが、自分が議員になれればいいというだけの馴れ合い体質は情けない限りである。
政治家に相応しい人物であるかどうかは有権者が投票によって決めるべきであるが、松信彰文は当然のこととして、暴力議員の議員辞職勧告決議に反対するような議員も暴力を容認、推進している松信彰文と同じであると有権者には判断していただきたい。
~Twitter(@seijika_kuz)で記事の更新状況の告知を行っています。是非フォローしてください。~
政治家不祥事ドットコム ←こちらからTwitterのフォローが出来ます
0 件のコメント:
コメントを投稿