【事案の概要】
平井伸治鳥取県議会議員が新型コロナウイルスの助成金詐欺で松山地裁から懲役3年6ヶ月の実刑判決の有罪判決を受け、控訴しないで確定したというもの。
【詳細と情状】
平井伸治鳥取県議会議員といえば、鳥取県知事の平井伸治氏と同姓同名であることに注目を集め、今年4月の県議会議員選挙で初当選を果たしていた。選挙の際にも過去に詐欺罪で実刑判決を受け、服役していた過去があることを公表していたが、また同様の詐欺罪での実刑判決となった。
今回、詐欺罪で懲役3年6ヶ月の有罪判決を受けた内容であるが、新型コロナウイルス対策として国の助成金制度について、愛媛県松山市の経営者らと共謀して飲食店や宿泊施設の従業員に休業手当を出したように装い、申請書を提出して、あわせて2864万円あまりをだまし取ったというものである。
事件を起こしたのは鳥取県議選に立候補する2年半前のことであり、当時は議員でもない一般人であった。この点は政治家の立場を悪用して、公職選挙法違反や政治資金規正法違反等の犯罪を行っている自民党議員などの場合と異なり、政治家としての立場を利用した犯罪とはいえない。選挙に出馬さえしなければ、ただの一般人の詐欺罪であったに過ぎない。一方、詐欺を行いながら県議会議員選挙に立候補していた点は悪質であると言える。詐欺の前科を公表して出馬をし、その情報を受けながらも有権者は更生したと判断し、当選を果たしたものであるが、有権者を騙し、期待を裏切ってしまったことについては許されるものではない。
このように、平井伸治の犯した詐欺という犯罪自体は決して許されないものではあるが、起訴された時点で既に辞職し、一審判決後、控訴することなく罪を認め、反省し、潔く服役している事情は、いつまでも罪を認めず反省もしない、自民党や日本維新の会の議員なども見習うべきであるといえる。
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