大阪府内で学習塾を経営しながら役者としても活動されている原田純子さんは、お二人のお孫さんがいるアラカン女子。
コロナ禍以降に役者になろうとした経緯を教えていただきたく、経歴を含めて手記にしたためていただくことが叶いましたので、ぜひご一読ください。
原田純子
●経歴
小学校の頃までは、身体も小さく(今も小さいです)、おとなしくて目立たない子どもでした。運動も得意でなく、休み時間のドッジボールが嫌で嫌で仕方なかったです(笑)。
中高ではどんどん活発になり、生徒会役員や体育祭の応援団をするなど学校生活を楽しんでいました。
教師を目指し教育学部のある大学に入学。教育を学ぶうちに幼児教育に興味を持ち、卒業後は幼稚園教諭に。その後、結婚出産を経て仕事を辞めて専業主婦に。
話は戻りますが、私は子どもの頃から働くお母さんに憧れていました。うちの母は専業主婦でしたが、お友達のお母さんが教師や銀行員として働いておられて、その姿がとてもカッコいいな、と思っていたんです。
私が教師を志したのも、その憧れが理由です。
なので、下の子の小学校入学を機に働こうと計画していました。フルで働くのは難しいので、自由の効く塾経営を選びました。
拘束される時間は週2~3回ですが、帰宅は21時を過ぎるので、夫にも子ども達にも協力してもらわなければなりませんでしたが、やり甲斐のある仕事にどんどんのめり込んでいきました。
心の片隅では我が子のことが気になるのですが、仕事が好きで好きで四六時中仕事のことを考えていました。先輩の経営者の先生から「仕事は子どもが大きくなったら思う存分できるよ!今は我が子を大切にしないと」と注意を受けることも度々ありました。
私は精一杯、我が子の面倒をみているつもりでいたのですが、周りの人からみれば仕事に没頭しすぎていたのでしょうね。
我が子達はもう30代になっています。28年間、色んなことがありましたが、一度も仕事を辞めたいと思ったことはありません。
我が子たちが成人を迎え、子育てもひと段落した頃。ふと、思ったのが「教室に通う子ども達に常に全力で頑張るように指導しているのに、それを言う私がもっと未知のものに果敢にチャレンジする人間であるべきではないだろうか?」ということでした。
そして50歳の時に、運動オンチの私がフルマラソンに挑戦することにしました。1年後にはハーフを2時間以内で完走。その1年後には大阪マラソンを完走。
その後、体調を崩し運動ができなくなりマラソンはしなくなりました。
コロナも終息し始めた頃、またムクムクと未知のものにチャレンジしたくなったのです。
仕事を辞めた時に何か社会に貢献することを!地域の施設でボランティアで読み聞かせなどをしよう!と朗読を学ぶことに。
そこで出会った人に演劇に誘われレッスンに行ったところ、あれよあれよと言う間に演劇のトリコになり、昨年から公演などにも出ています。
今も塾経営と役者という二足のわらじ(今の言葉でいうと二刀流)で頑張っています。
●これまでの人生の中で一番嬉しかったこと
仕事が好きすぎて、母親として子育てがキチンと出来ていないのではないだろうかと負い目を感じながら働いていました。
しかし、長女が私と同じ教育を学ぶ大学に進学したこと。
そして、教員採用試験の面接で志望動機を「うちの母は、どうみても仕事量が多くシンドイだろうのに、いつも活き活きと楽しそうに仕事に取り組んでいる。人を育てる教育という仕事はそれほど魅力的なんだろう、と小さい頃から思っていた。なので、私も教育者になろうと思いました」と言ってくれたこと。
●これからの夢&目標
未来を担う子ども達の可能性を最大限に伸ばすことを目標に仕事をしていくこと。
お金を出して観に来て下さる方がいる芝居の舞台に立つこと。
長年、子ども達の教育に向き合い、出来ないことが出来るようになる、自己肯定感を持つようになる、などの子どもの笑顔を見ることに仕事への使命を感じていました。また、子ども達の周りの方も子どもの成長を感じて笑顔になる。
今、芝居にのめり込んでいるのも、観客の方の笑顔を見たいのだと。
今、こうしてインスタが楽しいのも、フォロワーさんが私の投稿で笑顔になってくれることを感じるからだと。
最近、直接的ではなく間接的に人を笑顔に、そして幸せな気分にすることができるのだ。と知りました!
これからも、一人でも多くの人に、笑顔になってもらえるよう、そして、そのことで自分が笑顔に元気になれるよう、生きていきたいと思っています。
純子さん、お忙しい中ありがとうございました。
純子さんはご自身のSNSアカウントで情報発信されていますので、こちらもぜひご参照ください。
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