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メンタルの弱い旦那
やんちゃな息子２人、老犬一匹をつれて
認知症の母と少し偏屈な父と同居開始
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昨日の記事で書いた
家族でサイゼリヤに行った日のこと
実はこの日
サイゼリヤの前に違うファミレスに行った
しかしお昼時ということもあって
かなり並んでいた
短気な父と、認知症の母は待つことができない
私達はそのお店は諦め
そこから車で５分ほどの所にあるサイゼリヤへと行ったのだ
そして無事に食べ終わり
自宅へ車で帰る途中
先ほど諦めたお店の前を通った
すると母が
「あらぁ〜！ここ懐かしいわねぇ〜！！」
と、とても嬉しそうに言った
まるで１０年ぶりに故郷へ帰ってきた
とでもいうかのような感動の仕方だった
認知症の母は
自宅にいても「ここは何処かしら？」と聞いてくる
慣れ親しんだ場所も忘れてしまい
今の母にとっては何処にいても初めての場所だ
人間、誰しも初めての場所、知らない場所にいれば
多少なりとも緊張をする
母はそんな状態が長時間続いていることになる
だからこそ
記憶の奥の奥で少しだけ残っていた欠片を手繰り寄せ
目の前の風景と交わったとき
心底ホッとし、嬉しかったのだろう
「懐かしいねぇ！」
と言った母の表情はキラキラとしている
そんな母の嬉しい気持ちを壊したくなくて
車内にいた全員が
「懐かしいねぇ」
と口を揃えて言っていた
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