Audacityで音声ファイルへ出力する使い方 [Audacityの使い方]
Audacityで編集した音声データは、最終的には音声ファイルへと出力してこそ意味があります。
Audacityプロジェクトファイルのままだと、動画投稿サイトにアップする動画の音声として、編集した音声を挿入する事も出来ませんし、マイスペースやサウンドクラウドといった音声ファイル共有サイトなどにアップロードする事も出来ません。
ですので、Audacityで編集した音声データを、MP3やOGG、WAV、AIFFといった音声ファイルへ出力する方法、使い方に関してもしっかりと覚えていきましょう。
プロジェクト全体の音声データを音声ファイルへ出力する
Audacityプロジェクトファイル全体の音声データを音声ファイルへ出力したい場合には、「ファイル」項目の「書き出し」にマウスを合わせて、「MP3として書き出し」「WAVとして書き出し」「OGGとして書き出し」のいずれかをクリックしましょう。
そうすると、書き出し先を指定する画面が表示されるので、保存先フォルダとファイル名を入力して「保存」をクリックしましょう。
また、この画面の下の箇所にあるプルダウンで、出力する音声ファイルのビットレートや、音質の設定などが行えるので、MP3といった不可逆圧縮の音声ファイルへ出力する場合には、ビットレートなどを高音質の設定にしておきましょう。
選択した範囲の音声データだけを出力する
Audacityでは、タイムライン上で選択範囲に指定した箇所の音声データだけをMP3やWAVなどの音声ファイルへ出力する使い方も可能となっています。
選択範囲のオーディオデータだけを出力したい場合には、まず、出力したいオーディオデータの範囲を選択ツールで範囲選択します。
そして、「ファイル」項目の「書き出し」にマウスを合わせて、「選択した音声の書き出し」をクリックします。
そうすると、先ほどと同じように、保存先やファイル名を設定する画面が表示されるので、設定を行って「保存」をクリックします。
また、この画面で音声ファイルの種類をMP3やOGGなどに変更する事も可能です。
このように、Audacityでは、読み込んだ音声ファイルの一部分だけを出力したり、音声ファイルのビットレートなどを高品質にして出力するといった使い方も出来るので、Audacityの出力方法をしっかりと覚えて、用途に合わせた音声ファイルへと出力するようにしましょう。
Audacityのピッチ変更機能の使い方 [Audacityの使い方]
Audacityのエフェクトの中には、選択範囲にしている音声波形のピッチ(音程)を変更する機能があるものがあります。
通常、ピッチを変更する場合、音声の再生速度も変更されてしまうのですが、Audacityのピッチ変更機能では、音声の再生速度はそのままで、ピッチだけを変更する事が出来ます。
ですので、オーディオデータのピッチだけを変更して、再生速度は変更しない編集が行いたい人向けに、Audacityのピッチ変更機能の使い方について紹介していきます。
ピッチ変更をする範囲を選択する
まず、他のエフェクトと同じように、ピッチ変更したい範囲を選択状態にします。
そして、「エフェクト」項目の「変更:ピッチの変更」をクリックします。
そうすると、「ピッチの変更」画面が現れるので、変更したいピッチの高さなどを設定して「OK」ボタンをクリックします。
ピッチの変更の仕方は二種類
Audacityのピッチ変更機能では、二種類の設定方法でピッチの変更が行えます。
1つ目の設定方法が、ピッチの音の高さを音名で設定する方法です。
「ピッチの変更」画面の「ピッチ」という箇所の左側で、変更前の音声のピッチを音名で設定して、右側の箇所で、変更後の音声のピッチを音名で設定します。
「ピッチ」という箇所の左側の音名は、選択している範囲の音声を自動取得して、自動的に設定されているので、基本的にはそのままの音名に設定しておいて問題ありません。
ですので、自動設定された音名のピッチから、どれくらいの高さに変更したいのかを右側の箇所に音名で設定しましょう。
周波数でピッチを設定する
もう1つの方法が、周波数、つまりヘルツでピッチを設定して変更する方法です。
「周波数」項目においても、左側の値は、自動設定されているので、右側でどれくらいのピッチに変更したいのかを設定しましょう。
設定が完了したら「OK」ボタンをクリックする事で、設定したピッチの高さに音声が変更されます。