【問題解決能力アップ】数学的手法を応用した因数分解思考の基本と実践例

思考力
  • 問題解決に行き詰まり、物事を単純化する方法が見つからない
  • 思考が散漫で同じことを何度も考えてしまう

そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

そんなあなたのために、この記事では、「因数分解思考」について解説します。

因数分解思考を身につけると、

  • 問題の根本原因や問題そのものを洞察する能力が向上します
  • 既存のアイデアを統合し、新たなアイデアを生み出すことが可能になります
  • 思考をシンプルにまとめることで、物事の本質が見えてきます

以上のようなメリットがあります。

それでは、数学的手法を応用した因数分解思考の基本と実践例について、一緒に学んでいきましょう!!

因数分解思考とは?

因数分解思考を理解するためには、まず数学の分野で使われる「因数分解」について理解することが大切です。

因数分解とは、ある数や式をその約数(因数)に分解し、共通する因数をまとめることを指します。

因数とは、ある数を割り切ることができる数のことを言います。

例えば、数字の12は、2×2×3と因数分解できます。

この場合、2と3は12の因数となります。

この数学的手法を、日常の問題解決に活用する思考法が、因数分解思考です。

因数分解思考では、数学でいう「因数」を「要素」という言葉に置き換えて考えます。

要素とは、これ以上分割することができない、思考の最小単位と言えます。

因数分解思考は以下の4つのプロセスからなります。

  1. 要素に分解する
  2. 共通する要素をまとめる
  3. 結論を導き出す
  4. さらなる行動計画を立てる

これらのプロセスを経て、問題解決を進めるのが因数分解思考です。

このようなアプローチを試すことで、問題解決能力を高め、物事をシンプルに考える力を養うことができます。

思考が整理され、同じことを繰り返し考えることから解放されるでしょう。

因数分解思考を日常の問題解決に取り入れる

例1:プロジェクトの達成に向けたタスク管理

プロジェクトの達成に向けたタスク管理を、因数分解思考を用いて考えてみましょう。

具体的なプロセスは以下のようになります。

  1. 要素に分解する
  2. 共通する要素をまとめる
  3. 結論を導き出す
  4. さらなる行動計画を立てる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.要素に分解する

プロジェクトの達成までに必要な全体の時間を、各タスクにかかる時間とスタッフの人数で分解してみます。

例えば、

「プロジェクト達成までに必要な時間」=「タスクAにかかる時間/スタッフの人数」+「タスクBにかかる時間/スタッフの人数」+・・・

となります。

2. 共通する要素をまとめる

プロジェクト達成に必要な各タスクで、タスクAとタスクBとで共通する部分を見つけ、それを新たなタスクCとしてまとめます。

3. 結論を導き出す

タスクAとタスクBの共通部分をタスクCとしてまとめた結果、タスクにかかる時間が○○時間削減できたという結論を導き出します。

4. さらなる行動計画を立てる

タスクにかかる時間が削減できた分、何にその時間を充てるかを考えます。

例えば、

  • 人員を削減してコストを下げる
  • 品質向上のためにテスト時間を増やす
  • 新たな価値を創出するための研究に時間を割く

などです。

以上が、因数分解思考を用いたタスク管理の一例です。

このように考えることで、より効率的で効果的なプロジェクト達成への道筋が見えてくるはずです。

例2:商品の売上管理

商品の売上管理を、因数分解思考を用いて考えてみましょう。

1. 要素に分解する

売上は「単価」×「販売個数」で表されるため、これらを商品Aの売上の要素として分解します。

つまり、商品Aの売上は「商品Aの単価」×「商品Aの販売個数」で求められます。

2. 共通する要素をまとめる

商品Aの売上を月別に分析する場合、共通の要素である「商品Aの単価」を一つのグループとしてまとめ、それに対応する各月の「商品Aの販売個数」をリストアップします。

3. 結論を導き出す

各月の商品Aの販売個数を比較すると、特定の月(○○月)の販売個数が他の月に比べて大幅に減少していることがわかります。

これが得られた結論です。

4. さらなる行動計画を立てる

販売個数が大幅に減少した○○月について、その原因を特定し、販売促進策を考えます。

例えば、特別なセールを行う、マーケティング活動を強化するなどの対策を立てます。

これが因数分解思考を用いた商品の売上管理の一例です。

このように考えることで、具体的な課題と解決策が明確になり、効果的な対策を立てることが可能となります。

例3:効果的な学習

効果的な学習方法を、因数分解思考を用いて考えてみましょう。

1. 要素に分解する

覚えるべき情報を、理解しやすく、記憶しやすい単位まで分解します。

この時、新しい情報を既存の知識と関連付けることで、記憶が定着しやすくなります。

こちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせて読んでみて下さい。

2. 共通する要素をまとめる

分解した情報を整理し、似たような項目をまとめます。

これにより、記憶する情報量を減らすことができます。

3. 結論を導き出す

覚えるべき情報を理解し、自分なりの解釈を行います。

これが結論となります。

4. さらなる行動計画を立てる

記憶の定着を向上させるために、自分に合った学習方法を考え、実践します。

例えば、以下のような方法が考えられます。

  • 覚えるべき情報に関連性を見つけて、メモリーツリー(情報のネットワーク図)を作成する
  • 覚えるべき情報を繰り返し書き出す、または声に出して音読する
  • 学習内容を取り入れた練習問題を繰り返し解く

以上が、因数分解思考を用いた効果的な学習方法の一例です。

このように、学習内容を分解し、整理することで、より理解が深まり、記憶の定着も促されます。

まとめ

この記事では、数学的手法を応用した因数分解思考の基本と実践例について解説しました。

この記事全体をまとめますと、

因数分解思考とは、数学の「因数分解」の手法を日常の問題解決に適用した思考法です。

因数分解思考では、「因数」を「要素」という言葉に置き換えて考えます。

因数分解思考は以下の4つのプロセスからなります。

  • 要素に分解する
  • 共通する要素をまとめる
  • 結論を導き出す
  • さらなる行動計画を立てる

因数分解思考を日常の問題解決に取り入れると、問題解決能力を高め、物事をシンプルに考える力を養うことができます。

具体的な利用例としては以下のようなものがあります。

  • プロジェクトの達成に向けたタスク管理
  • 商品の売上管理
  • 効果的な学習方法の構築

以上になります。

これらを理解することで、より具体的な問題解決に活用することが可能となります。

それでは、良い学びを求めるあなたを応援します!!

頑張ってください。

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