“熱田湊・七里の渡しでフォトウォーク”

【東海道五十三次・41番目の宿は宮宿(みやじゅく)】

東海道唯一の海路、七里の渡しの玄関口。
東海道で最もにぎわった宿の名所は桶狭間の合戦に挑む織田信長が戦勝祈願をした熱田神宮。「宮宿」の宮とは熱田神宮のことで、城下町ならぬ熱田神宮のある宿という意味だ。

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この日は日本中で台風のような強風が吹き荒れる一日となったが、スカイブルーの青空に流れる白い雲も水面との対比で美しい。久々に訪問した七里の渡しはフォトウォークには絶好の場所柄で観光客もおらず、潮風と静けさに包まれた落ち着いた場所でありました。

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【フィルムシュミレーションについての雑感】

最新のX100VIではフィルムシュミレーションも20種類までに達しているが、X-E2からスタートした自分にとっては隔世の感がある。愛機X-Pro3は17種類を搭載し、クラシック・ネガは当初、喜んで使ったものの、自分のイメージ色とは多少異なることに違和感が増幅し、最近では殆ど使っていない。今はもっぱら、ASTIA/ソフト、PRO Neg.Hi、Pro.Newg.Std.に落ち着いている。標準的な色再現と言われるPROVIA/スタンダードでさえ色味がキツイと感じるのは歳のせいだろうか。
一方で、未だ未経験の、ETERNAブリーチバイパス、ノスタルジック・ネガ、リアラエース、の3種類には興味が湧く。特に後者の2種類はいつか試してみたいと思っている。

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ライカM11のスタンダードは無理も誇張も無い色発色で好みだ。
LUMIX GM1&5もM11よりグリーン系がやや強いがいい色を出す。
そして何よりi-Phoneの色が本当に自然な色合いであることを再認識させられる。
彩度と階調のバランスで遊ぶということは、人類のみに許された特権であり、
終わりのない「色宇宙への旅」を楽しめるのが写真の世界だと感じている。

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今回は最近ご無沙汰のPROVIAとClassic Negativeで撮影してみた。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (Classic Negative)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (Classic Negative)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (Classic Negative)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
この盛大なフレアが素敵だ。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
松の枝ぶりが如何にも東海道らしい。
奥の雲が富士山に見えるので、銭湯のペンキ絵のような光景だ。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
外国人の若いグループが陽だまりで談笑する姿は平和そのもの。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
鐘楼、こと、時の鐘。

1676年に建立された鐘楼は旅人や地元の人々に正確な時間を知らせる重要な役割を果たしていた。昭和20年の戦災で焼失したが、幸いにも鐘は難を逃れて現在では近くの蔵福寺に残っている。往時の宮の宿を思い起こすよすがとして昭和58年に再建された。

X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
鐘撞用の鎖と鐘撞き棒が下から見える。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

江戸時代には商品流通の拡大とともに、江戸・大坂通いの回船の泊地として一段と繁栄を極めた。明治時代に近代港が出来るまで名古屋の発展に大きく寄与した熱田湊。
当時の船場は上写真の右側奥に位置していた。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

これが「熱田湊の常夜灯」。オリジナルは1625年に建立されたが、1791年に火災で焼失。
その後再建されたが、荒廃していたものを昭和30年(1955年)に復元している。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

ここから見渡す遥か先に「そのてはくわなのやきはまぐり」が位置している。
陸路が基本の東海道でどうして宮宿~桑名間だけ渡海することになったのか。
興味ある方はご自身で調べて下さい。この地方独特のトリビアが満載です。

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)
熱田荘

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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X-Pro3 + XC15-45mm f3.5-5.6 OIS PZ (PROVIA)

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(2024/3/13公開)27470   ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    良いフォトウォークですね。私もGM1を一台とGM5を二台持っていて、レンズも多数あるのですが、もう二年は使ってないです。手入れは時折やっていますが、使ってあげないとダメですね。

    1. ゼンマイオヤジ

      2年もお使いでなければ断捨離対象に当確ですね。

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