女性のマンション一人暮らしは怖い? 身を守るための防犯対策23選 

一人暮らしの日本人の女性がマンションで一人暮らし、部屋の中へ侵入を狙う犯罪者 トラブル

世の中では、一人暮らしの女性を狙った痛ましい・卑劣な犯行が発生しています。

ひとり暮らしをしている女性は、ニュースを聞くたび「私自身や、住んでいる家は大丈夫だろうか。」などと、一抹の不安が頭をよぎる方もいると思います。

自分が被害にあわない為に大切なこと、それは犯罪を「諦めさせる」ことなのではないでしょうか。

窓に防犯フィルムを張る。補助鍵を使っている。部屋に近づけばセンサーライトが光る・・・この家は侵入するにもガードが堅そうだ。不審者にそう思わせたら成功です。

住んでいる女性にとっても、万全な防犯対策を行えば「安心」を得られますよね。

今回は、マンションならではの防犯対策を考えてみたいと思います。

実際にあった事例を紐解きながら、自分の家に足りないなぁ、こんな対策があったのかと思っていただき、防犯対策に生かしてもらえたら嬉しく思います。

この記事の種類は?
入 門 的 ★★★☆☆(3.0)
重 要 度 ★★★☆☆(3.0)
難 易 度 ★★☆☆☆(2.0)

 

この記事は以下の方に参考にしていただけます。
・一人暮らしをはじめたばかりのマンション住まいの女性
・シングル女性向けの効果的な防犯グッズをお探しの方

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  1. マンションを取り巻く犯罪の傾向
    1. 「年々減少傾向」にある住宅の空き巣等
    2. 一戸建てに比べ、犯罪の発生件数は「圧倒的に少ない」
    3. 無くならない女性への性犯罪
  2. 「玄関」にはどんな防犯グッズがおすすめ?
    1. 非常用ボタン
    2. ドアチェーン
  3. 「ベランダ」・「窓」にはどんな防犯対策が必要?
    1. ★ユニークな方法 わざと男物の服を混ぜて干しておく
    2. 室内からベランダを監視する防犯カメラを設置
    3. センサー照明の設置
    4. 鍵を掛ける
  4. 家の中の防犯対策
  5. 普段からこんな心がけが防犯対策になる
    1. 照明に気を配る
    2. 隣近所とのコミュニケーション
    3. 防犯ブザーやパニックボタンの携帯
    4. 外出時の外見
    5. インターホンやチェーンロックの利用
    6. SNSでの個人情報の流出・拡散に注意する
    7. 郵便物の管理
    8. 自分の家が出すゴミに注意!
  6. 事例①(強盗強姦)空き巣に入った男に鉢合わせた女性の悲劇
    1. 経 緯
    2. ピッキングに強い鍵、室内の防犯カメラ💡
  7. 事例②一度ならず二度までも空き巣被害にあった女性
    1. 対策:窓に防犯フィルム、念の為の補助錠💡
  8. 犯罪抑止力を高める生活の工夫
    1. 届け出を男性名に替えてしまう
    2. 洗濯物の干し方に注意する
    3. カーテンの素材や色に気を付ける
    4. 戸締りに関すること
  9. 防犯力を高める心得
    1. マンションのセキュリティ設備を頼りすぎないこと
  10. 管理組合に伝えるべき個人情報とは

マンションを取り巻く犯罪の傾向

「年々減少傾向」にある住宅の空き巣等

警視庁Webサイトのデータのよると、「空き巣」・」「忍込み」・「居空き」認知件数は近年減少傾向にあります。平成25年は認知件数57,574件に対して、令和4年は15,593件となっています。

一戸建てに比べ、犯罪の発生件数は「圧倒的に少ない」

侵入手段別に分析すると、マンションの発生件数は一戸建てに比べ低いことがわかります。

発生場所と発生件数を分析すると一戸建てに対して4階以上の共同住宅の発生件数率は約13%と、低くなっています。

 

データ引用元:警視庁データを参考にしています。

r4keihouhantoukeisiryou.pdf (npa.go.jp)

無くならない女性への性犯罪

警視庁が公表している「2021年における東京都内の犯罪件数と発生場所」によると、強制性交のうち一戸建てを含む住宅での発生が50% 強制わいせつが25%で発生しています。

警視庁が発表した「痴漢等の性犯罪被害防止対策」によると、2021年における東京都内の犯罪件数は強制性交が約230件、強制わいせつが550件、痴漢は約1,300件の検挙事例があります。

データは「警視庁ホームページ」を基に構成しています。

「玄関」にはどんな防犯グッズがおすすめ?

ここからは、具体的な防犯対策を見ていきましょう。お部屋に侵入される場合、「玄関」か「窓」になります。
玄関の防犯対策は重要です。

非常用ボタン

押しボタンを押すことで、非常ベルを鳴らすことができます。押し釦は一旦押し込むと引っ張らないと元に戻せず、音が鳴りやまないタイプを選びましょう。

ドアチェーン

ドアのカギ廻りに付いていない場合、後付けすることができます。知らない人が訪ねてくる場合、ドアチェーンを付けていれば、強引に押し入ることができませんね。

「ベランダ」・「窓」にはどんな防犯対策が必要?

犯人が部屋に侵入する経路としてもっとも多いのが、ベランダを経由する場合です。

★ユニークな方法 わざと男物の服を混ぜて干しておく

不審者はあなたの家、家族構成、生活スタイルを探っています。ここで、生活がもろに出るのが洗濯物干し、服の種類、いつ干しているか、子供ものの服はあるか等、洗濯物を見れば一目瞭然です。
ここで、不審者が男物の服をみつけたらどうでしょう。それだけで侵入を躊躇させる理由になります。

 

室内からベランダを監視する防犯カメラを設置

ベランダに防犯カメラを設置することはできません。共用部分に当たる為、勝手に住民が設置することはできないのです。
ただ、室内からベランダを映し出す防犯カメラを設置しておくだけでも、抑止効果があります。外部から不審者は防犯カメラが設置してあることがわかります。

センサー照明の設置

管理規約的にはグレーゾーンですが・・、センサー照明(動くものに反応して照明が点灯する)を設置すると、侵入者を威嚇できます。
半面、動物(カラスハト、あるいはペット)にも反応するのが弱点ですね。

鍵を掛ける

いわずもがななのですが、ベランダのドアや窓にはしっかりと鍵を掛けることが重要です。
上層階だから、鍵はしなくてもいいか、と油断しがちですが、屋上からロープを伝ってベランダに侵入するケースだってあります。また、近隣住戸(上下左右)であっても、どんな人が住んでいるか、素性がわからないことも多いでしょう。

家の中の防犯対策

外出時はもちろん、在宅時にも、窓やベランダの鍵を確認する癖をつけましょう。
防犯ブザーや防犯スプレーなどのセルフディフェンス用具を手元に置いておくと安心です。

防犯用スプレー: 不審者や侵入者への威嚇手段として使用することができます。

普段からこんな心がけが防犯対策になる

照明に気を配る

不在が多い家は空き巣に狙われやすいです。
照明は電気を使いますので、電気代との兼ね合いで難しい面もあろうかと思いますが、太陽光で充電できる照明もあるようですよ。

外出時や帰宅時には、タイマー機能付きの照明を使って、家が明るく見えるようにすることも有効です。

隣近所とのコミュニケーション

マンション内の人々と積極的にコミュニケーションを取りましょう。互いに顔見知りであれば、不審な人物や状況について報告し合うことができますね。

防犯ブザーやパニックボタンの携帯

外出時や夜間には身に着けやすい防犯ブザーやパニックボタンを携帯しましょう。

外出時の外見

外出時には派手な服装を控えるのも良いと思います。

人は意外と見ているものです。「あの人高額なアクセサリーや貴重品を身に付けているわ」「どこに買い物に行っているんだろう」 等不審者の興味を抱かせる恰好をしない方がよいです。警戒心の強い女性は、近くのコンビニ(知り合い、知人に買い物をみられる)より、遠くの店で買い物を済ませているようですよ。

インターホンやチェーンロックの利用

インターホンで顔かたちをチェックしてください。宅配物を対面で受け取る際も、チェーンロックを使用して、強引に押し入って来られなくしてください。非対面で受け取りを済ますますことができる「置き配」は防犯上有効です。

SNSでの個人情報の流出・拡散に注意する

インスタグラムやツイッター、フェイスブックといったSNSを使っている人は、個人情報を流出させないよう十分注意してくださいね。本名を伏せていたとしても、生年月日や住所、良く行っているお店などから、住んでいる場所を推測できたりします。プライベートな情報は周囲に知られないように注意しましょう。

郵便物の管理

郵便物には個人情報が含まれている場合があります!
不審者が、郵便ポストを覗き、抜き取っていたらどうでしょう。ゾッとしますね。

郵便物はなるべく貯めないようにしましょう。

自分の家が出すゴミに注意!

実は、自分の家が出すゴミは個人情報の塊だって知っていましたか?

マンションによっては、自分の家の前にゴミを出しておけば、勝手に回収してくれるところもあります。
ゴミの中身を漁られたら、自分自身の生活が丸裸になってしまいます。
また、不審者は、マンションの外にゴミを捨てている光景も監視し、自分が立ち去った後で、ゴミを持ち去ろうとするかもしれません。
「不安な方は、名前が入ったもの、大事な書類などは、シュレッダーするか、粉砕してから捨てましょう。」

事例①(強盗強姦)空き巣に入った男に鉢合わせた女性の悲劇

犯人は「ワンルームマンションを狙ったピッキング(鍵穴に針のようなものを差し解錠する方法)」常習犯でした。空き巣で生計を立てている、「プロ」ですね。

裁判所 判例より、引用
裁判例結果詳細 | 裁判所 – Courts in Japan

経 緯

ターゲット宅が、留守であることを確認し、解錠し内側から施錠しました。そして、家の中を物色していたところ、本人女性が家に帰ってきて鉢合わせになったのです。
抱きつきもみ合いながら、押さえつけられ、後ろ手に縛り目隠しをされ、「お金を出せ」等と脅され、お金が見つからないとわかるや、その女性に強姦行為を始めたというのです。

ピッキングに強い鍵、室内の防犯カメラ💡

ポイントは、不在宅の多い「ワンルームマンション」を狙っていたという点です。何日かマンションの周りを巡視していれば、どのような住民が住んでいるのかわかります。
さらに、男性が好むような、若い女性が住んでいるとなれば、空き巣には恰好の標的でしょう。
女性が外に出るときは内側から補助錠(ダブルロック)もできません。

ピッキング対象になりやすい鍵は、旧式の「ディスクシリンダーキー・ピンシリンダーキー」です。
一方、「ディンプルキー・ロータリーディスクシリンダーキー」はピッキングで解錠されにくいとされています。

空き巣に入られたかどうかわかる、防犯カメラ・モーションセンサーを設置、外出中でもスマホ等で閲覧可能なものを選びましょう。
この事件でも、侵入されたとき、スマホに警告が送られていれば、入らずに済みました。すぐに警察に通報することもできたでしょう。

 

防犯力向上その①:ピッキングに強い鍵に替える。
防犯力向上その②:室内防犯カメラを設置する
防犯力向上その③:モーションセンサーの設置

 

事例②一度ならず二度までも空き巣被害にあった女性

とあるマンションに住んでいるAさん(仮称)が不法侵入にあい、家財の盗難にあった事件です。

大阪市市内の築40年・住戸数30戸のとあるマンションの6階に住むAさん(仮称:50代・女性)は、一人暮らしです。

Aさんは、最近空き巣被害にあい、家電・宝飾品を盗まれてしまいました。
バルコニー窓から侵入されたようです。6階ではあったものの、同様のマンションが隣接している立地でした。

また、オートロック(共用玄関の自動扉が自動的(オート)に施錠(ロック)されるセキュリティシステム)ではないこと、更には防犯カメラ未設置であったことも、格好の空き巣の標的になってしまったことです。

マンションの強みは、「防犯カメラ」、「オートロック」を備えていることです。犯罪抑止効果のあるマンションに住みましょう。

対策:窓に防犯フィルム、念の為の補助錠💡

窓は侵入のポイントとなりやすいので、窓ガラスを強化するために防犯フィルムの貼付や防犯バーの取り付けなどを検討しましょう。また、窓にカーテンやブラインドを設置して外部からの視線を遮ることも有効です。

防犯力向上その③:防犯フィルムや防犯バーの取り付けをする。
防犯力向上その④:遮光カーテンやブラインドで、外部からの視線を遮る工夫をする

犯罪抑止力を高める生活の工夫

届け出を男性名に替えてしまう

管理組合への届け出や議事録や町内会の届け出の名前を「男性名」にする方がいます。マンション内ならともかく、町内会の住所録等は、多くの人の目に触れます。女性名であれば狙われる可能性もあります。
★共有名義人であれば、管理組合へ届け出をすることで、組合員名を変更できます。
★町内会への届け出は、息子さんの名前や、一緒に住んでいない家族の名前にすることができます。

洗濯物の干し方に注意する

経験を積んだプロは、洗濯物を見て家族構成、生活サイクル、住んでいる人の年齢までわかるらしいです。一人暮らしの女性は、屋外に洗濯物を干さない方が賢明かもしれません。

カーテンの素材や色に気を付ける

遮像レースカーテンがおすすめです。

窓からの視線を遮るカーテンやブラインドを使用することで、室内が外部から見えにくくなり、プライバシーを守ることができます。また、外出時にはカーテンやブラインドを閉めることも大切です。

戸締りに関すること

  • 入居時に、鍵の交換を依頼する。

中古マンションを購入した場合、あるいは賃貸で入居した場合、暫く賃貸にしていて、この度再び住むようになった場合等、一度他人が使った鍵は交換するようにした方がよいでしょう。

  • 高層階に住んでいても、ベランダ窓には必ず鍵を掛ける。

高層階に住んでいても、ベランダ窓からの侵入には注意が必要です。犯罪者は登攀や登攀道具(★ボルダリングで使うような器具です)を使って高層階に侵入することもありますので、油断はできません。

防犯力を高める心得

マンションのセキュリティ設備を頼りすぎないこと

マンションには、防犯カメラ、オートロック、インターホンなどのセキュリティ設備が備わっていることが多いですが、

★防犯カメラには死角があります。また、多くは事後確認にすぎません。

★オートロックには、連れ立って入る可能性がある(というか、普通に入れる)

★インターホンには、配達員に成りすまして、ドアを開けようとする輩もいます

これらの設備を過信せず、「常に死角はないかどうか」用心深くなることが必要です。

管理組合に伝えるべき個人情報とは

管理組合に伝えるべき個人情報は次のことです。

緊急時の連絡先情報:個人情報は、住人の緊急連絡先として必要です。災害や緊急事態の際に、住人への迅速な連絡や避難誘導が必要になる場合があります。管理組合が住人の連絡先情報を持っていることで、的確な情報の伝達ができます。

良くあるケースは、連絡先が変わっていることを管理組合に教えていなかった為、緊急時に連絡がとれない、時間がかかることです。

犯罪が発生した時、本人に連絡が取れない、また、住戸内で異常が発生していても、住戸内に入ることができないため、対応や初動が遅れた例があります。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。今後の運営改善に生かしていきたいと思います。感想、疑問、指摘などなんでも結構です。是非コメントをお願いします。(一番下です)

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