“Tkinterを用いたボタンクリックでラベルテキスト変更するGUIアプリケーションの作成”

概要

Tkinterは、Pythonに標準で装備されているGUIツールキットのひとつです。

使用するために別途インストールする必要はありません。

所々に古さを感じさせる部分はありますが、シンプルで初心者にも扱いやすく、小規模なGUIアプリケーションをすぐに作りたい場合などには適しています。

Pythonでデスクトップアプリケーションを作成する際の一つの選択肢となるでしょう。

詳細内容

Tkinterを使用して、ボタンをクリックするとラベルのテキストが変更されるシンプルなGUIアプリケーションを作成してみましょう。

まずはGUIアプリケーションの全体的な形を作るためのコードです。

import tkinter as tk# メインウィンドウを生成
root = tk.Tk()# ラベルを生成して配置
label = tk.Label(root, text='Hello, Tkinter!')
label.pack()# メインループを開始
root.mainloop()

このコードを実行すると、”Hello, Tkinter!”と書かれたラベルが表示されるウィンドウが開きます。

ここから、ボタンを追加し、ボタンをクリックするとラベルのテキストが変更されるように機能を追加してみましょう。

import tkinter as tkdef change_label_text():
    # ボタンが押されたらラベルのテキストを変更
    label.config(text='Button was clicked!')root = tk.Tk()label = tk.Label(root, text='Hello, Tkinter!')
label.pack()# ボタンを生成して配置、ボタンが押されたときの動作を指定
button = tk.Button(root, text='Click me!', command=change_label_text)
button.pack()root.mainloop()

このコードを実行すると、「Hello, Tkinter!」と表示されたウィンドウが開きますが、この時点では、新たに「Click me!」ボタンも表示されています。

このボタンをクリックすると、「Button was clicked!」と表示が変わります。

このようにTkinterを用いることで、比較的少ないコード量でGUIアプリケーションを作成することが可能です。