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【AJCC2025】末脚自慢のレーベンスティール!周りに流されない立ち回りが鍵【レース予想】

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2025AJCCレース予想

先週日経新春杯がハンデ戦のG2なら、今週は別定戦のG2「アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)」

今年はダノンデサイルが参戦。26年ぶりのダービー馬の出走が大きな反響を呼んでいます。更には皐月賞2着をはじめ中山実績豊富なコスモキュランダや、昨年天皇賞秋で人気の1角となったレーベンスティールなど例年以上にハイレベルなメンバー構成。

ここでは「2025年のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)」のレース予想をしていきます。

2024年の勝ち馬チャックネイトは不良馬場をものともせず1着。2着はボッケリーニで、金子オーナーの馬のワンツー決着で話題となりました。

2025AJCCのレースのポイント

中山芝2200m(外回り) 右
コース形態
中山芝2200m(外回り)高低図 右
高低図

まずは2025年AJCCのレースポイントから見てみましょう。

  • 中山はCコース替わり3週目で馬場内側は傷みもあるが、前日クッション値は10.2と例年よりスピード馬場
  • 中山芝2200mは「外回り」で、急坂2回を含む起伏の激しいコース
  • 中盤から続く下り坂と短い直線でロングスパート戦になりやすい
  • アウスヴァールのスロー単騎逃げ、もしくは横山典騎手のマテンロウレオが主張する可能性あり
  • コスモキュランダ、ボルドグフーシュの早め進出で消耗戦の可能性あり

AJCC有力馬ピックアップ

有力馬ピックアップ

「総評S」
レーベンスティール・ダノンデサイル

「総評A」
コスモキュランダ・ボルドグフーシュ

「総評B」
チャックネイト・マテンロウレオ・ボーンディスウェイ

「総評C」
ビザンチンドリーム

妙味については前日オッズを参考にしています。

【総評S】レーベンスティール・・・周りに惑わされないレースに期待

レーベンスティールは香港遠征で体調を崩したが、その後ルメール騎手でG3エプソムカップ→G2オールカマーと段階を踏んで天皇賞秋に挑戦。

この馬の瞬発力を活かせる舞台だったが、レースが想定以上のスロー。8枠を引いてしまい、道中外を回った馬は出番なしというレースで今回は見直せる部分が多い。

勝ったドウデュースにしても最後の直線までは内をしっかり回ってきていた。(それでもあの流れで最後方付近から差し切ったのだから驚きだが…)

今回前に行きそうなのがアウスヴァール。前走は外からハナを主張したが、バビットとの兼ね合いで58.4のオーバーペース。距離も考えればオールカマー同様スローに落とし込む可能性が高い。

「横山典弘騎手マテンロウレオの立ち回り」や「コスモキュランダやボルドグフーシュの捲り」などでペースが乱される可能性はあるものの、この辺りの動きに惑わされずにしっかり我慢する事ができればこの馬の武器である鋭い末脚が期待できる。もし動きがない時はスローの瞬発力戦に持ち込める。

今年の冬の中山は馬場状態が良好で、ある程度スピード能力も求められるのも追い風。(内は流石に痛みが目立つ)

折り合いに気を付けつつ、器用に立ち回る必要があるので要求される難易度は高いが、この手の我慢はルメール騎手は上手いと思うので信頼したい。

ただ、妙味面では上位人気必須であまり期待できない。

S評価
能力評価
妙味B
妙味

【総評S】ダノンデサイル・・・正攻法の競馬ができるかが最大の焦点

ダノンデサイルはダービー1着有馬記念3着と実績では1歩抜けた存在というのは言わずもがな。

前走有馬記念では内枠で逃げ馬不在ということもあって、序盤から行く気を見せてハナに。ある程度決め打ちの策に出たが、この日は特に風の強い日で向こう正面は向かい風。

さらに以下は有馬記念のラップ。

6.8 – 11.7 – 12.9 – 12.4 – 12.4 – 13.3 – 12.4 – 12.0 – 11.3 – 11.4 – 11.6 – 11.5 – 12.1

スロー逃げは想定通りとも前半62秒9という事もあって、後続もピッタリと追走。後半は掛る馬もいて、気持ち早い段階でペースが吊り上がった。結果これらの要因も重なってか最後は2頭の伸び脚に屈してしまった。結果論ではあるが、べラジオオペラを上手く先導役にして立ち回りたかった。

個人的にこのレースは評価が難しい。G1馬でもあるべラジオオペラを抜かせなかったことは評価できるが、ペースが気持ち早く上がったとはいえ、スロー逃げで後方にいた馬よりは明らかに有利ではあったし、主役のドウデュースは不在。どちらかというと序盤出していって、ある程度レースコントロールができた点を評価する。

今回は有馬上位入線馬としての異例のローテ。想像ではあるが菊花賞→有馬と気性面で今後に影響しそうなレースが続いたので、早めに修正しておきたいという意図があるのかもしれない。

新しく戸崎騎手に変わっておそらくは正攻法の先行or差しができるか試す形になると思う。

いずれにせよ、乗り慣れた横山典騎手から変わって正攻法の競馬を実践できるかが焦点。個人的には大きく成績が崩れたわけではないし杞憂で終わる可能性が高いと思うが…

S評価
能力評価
妙味B
妙味

【総評A】コスモキュランダ・・・条件好転で本来の能力出せれば

言わずと知れた中山巧者で中山成績は【1-4-0-1】。レースレコードを記録した弥生賞を始め、皐月賞では勝ったジャスティンミラノをクビ差まで追い詰める2着、セントライト記念では後の菊花賞馬アーバンシックの2着と安定したパフォーマンスを見せている。

ちなみにそれ以外のコースでは【1-0-0-5】。出遅れから早めに進出した日本ダービーの6着など決して悪くはないのだが、苦しい結果となっている。

後手を踏んでも下り坂を利用して進出し、310mと短い直線の中山はこの馬には合っていると見る。

スタートは相変わらず大きな課題だが、スローで流れるようなら得意の持続力を活かした競馬に持ち込むことができるのは強み。

菊花賞はある程度スタートが出たのに必要以上に抑えてポジションを悪くしたかと思えば、早めに捲っていく競馬。前走中日新聞杯はある程度ペースが流れている中での捲りと、本来の力を引き出せない競馬が続いている。

ここも騎手の判断で大きく結果が変わりそうだが、今回2戦目となる横山武史騎手。前回の反省を活かし、しっかり修正してくれると見る。

上位2頭を負かす可能性はある中で3番人気だが、乗り難しそうな面を考えるとまあ妥当な気もする。

A評価
能力評価
妙味B
妙味

【総評A】ボルドグフーシュ・・・最大級の賛辞を得た22年有馬記念2着が光る

ボルドグフーシュはなんといっても22年有馬記念の2着が光る。

勝ったイクイノックスがとんでもない手応えで前を一掃したこともあるが、それでも外から強気で捲って行ってのパフォーマンスは評価できる。

騎乗した福永騎手は「これからの馬で来年は主役を張れると思う」と非常に高評価だった。それを思えば右前肢の腱周辺炎で2戦のみの離脱は残念に思ったファンも多いはず。

1年7カ月ぶりのレースとなった前走チャレンジカップでの4着とらしさを見せたし、1000m通過が58.4という締まった流れ。早め進出で最後力尽きたのも頷ける。

順当に人気を集めているので妙味という意味ではそこまでかもしれない。

A評価
能力評価
妙味B
妙味

【総評B】チャックネイト・・・非根幹距離の中山巧者

チャックネイトは去年の覇者。不良馬場で能力を図るにはややアテにしずらいレースになったが、G2クラスの番人ともいえるボッケリーニにしっかり勝ち切ったのだから評価できる。

中山成績は【1-1-2-0】、非根幹距離の成績は【4-1-5-1】と舞台適性は抜群。既にこの馬で結果を出しているR.キング騎手というのも心強い。

G1級の馬達には決め手では劣るため去年のような馬場なら尚良かったが、中山は例年のこの時期よりはスピード馬場のイメージ。

コスモキュランダを始めロンスパ合戦が激化して、スタミナを活かす展開になれば浮上してもおかしくない。

B評価
能力評価
妙味A
妙味

【総評B】マテンロウレオ・・・中山重賞で怖い横山典騎手

マテンロウレオはとにかく中山重賞で強い横山典弘騎手が怖い。中でもAJCCは過去22回騎乗して7勝と3割は勝っていることになる得意レース。去年の中山記念マテンロウスカイ(1着)も見事な騎乗だった。

本来はダノンデサイルに騎乗するところだが、今回は先約のマテンロウレオを優先した形。デサイル自体が割と急な参戦だったので致し方ない。

もちろん馬自体にもストロングポイントはあって、前走中日新聞杯で3着。内をロスなく立ち回ったので、距離ロスがあった2着ロードデルレイとの僅差はことさら強調できないが、天皇賞春からの長期休養明けで58.5キロだった事を考えれば次につながる競馬だった。

過去に遡れば京都記念の2着や大阪杯4着や天皇賞の5着と見所もある馬。

この馬自体は中山成績【0-0-0-7】と結果を出せていないので、買うタイミングは中々掴みづらい。一発が怖い横山典弘騎手だが、馬の特性を考えると3連複の紐ならという評価に落ち着くかも。人気的にも7番人気で妥当の域を出ない。

B評価
能力評価
妙味B
妙味

その他の有力馬

総合評価Bボーンディスウェイ
前走金杯は前2頭がやり合って前半58.7のハイペース。その後も全く緩む気配を見せない流れで3番手追走の3着は中々評価できる。
大外枠と一気の相手強化が嫌われ前日10番人気。3連複の紐で一考。

総合評価Cビザンチンドリーム
スケールの大きさとインパクトのある末脚で玄人人気も高いビザンチンドリーム。
一方スタートがかなり不安定で、ここ2走も後方からバテた馬を交わす程度にとどまっている。
前日5番人気で上位人気から入る自分にはここまで手が回らないというのが本音。

AJCCレース予想

レース予想

今回上位人気馬が前走より見直せる点が多く、不安点も思い切って評価を下げる程でもないとみたので、人気からになりそうです。

基本的には上位◎〇▲の3頭に絞って買いたい。◎〇にあまりにも人気が集中しているので、▲が絡んでの上振れ待ちになるかも。

3連系に手を出すなら△以下を紐候補に。

◎レーベンスティール
〇ダノンデサイル
▲コスモキュランダ
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三連系の紐なら
△ボルドグフーシュ
△チャックネイト
△マテンロウレオ
☆ボーンディスウェイ

展開予想:スローからのロングスパート戦(70%)orスローからの瞬発力戦(30%)

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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