No.78 石川県金沢市の「ビーバー」は体が大きくなるお菓子として、またまた人気が急上昇。

No.56 高知県の「ミレービスケット」が、まじめなお菓子ならば、こちら石川県の「ビーバー」は、大きくなるお菓子と言ってもいいのではないだろうか。最近ではバスケットボールのNBAで活躍する八村塁選手が大好物と口にしてしまったために、売り上げが急上昇して、製造が間に合わなくなったと聞くが、きっとただのガセだと思うが、急上昇はほんとうだろうと思う。俗世間には余り関心のないオジサンも懐かしくなって、「ビーバー」を求めて石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」に向かったほどであるから、このような有名人の口コミは如何に宣伝効果があるか窺い知れるのである。この「ビーバー」元巨人軍の松井秀喜も小さなころよく食べたというのを聞いたことがあるが、ジャンルは違えど、メジャー選手が2人も好物だったのであるから、製造者冥利に尽きることだろう。そして二人とも大きな体のスポーツ選手なのだから、体が大きくなるお菓子という謳い文句をキャッチフレーズにしても、誰も咎めはしないだろう(小賢しい厚生省あたりからエビデンスがないと文句を付けられるかもしれないが)。
 さて、「ビーバー」なるスナック菓子はどのようなものかご紹介すると、分かりやすくいえば「ピーセン」のピーナッツが付いてないものと言えばよいのではないだろうか。東京でいえば「ピーセン」(銀座江戸一・現在榮太郎本舗)、石川でいえば「ビーバー」と…。

 この「ビーバー」は昭和45(1970)年に誕生。それ以来50年以上、石川県民の親しみのスナックとして愛され続けているのであるから石川ソウルフード菓子と呼んでも何の差し障りはないのではないだろうか。因に「ピーセン」も製造元が倒産し、榮太郎本舗に引き継がれたが、この「ビーバー」も平成25(2013)年に製造元が倒産し、ファンの熱烈な復活を求める声により(これぞソウルフード)、平成26年(2014)に幸いにも伝統の味が引き継がれたのであった。現在、レシピを受け継ぎ、ビーバーを製造しているのが100年近い歴史を持つ北陸製菓である。この辺も「ピーセン」と似ているのは面白い。「ビーバー」は北陸産のもち米に日高昆布を練り込んだ生地を植物性油の高温で揚られ、味付けは鳴門の塩だけと極めてシンプルな代物。このシンプルな味が、飽きをこさせず、長年愛される理由なのであろう。一口入れると、止められない、止まらない状態になり、あっと言う間に一袋が空になる(相当なカロリーである)。八村選手も松井秀喜もオヤツにこれを食べ、夜には丼めしを4,5杯食べていたのであろう、そりゃデカくなるぜよ。
 現在、富山産白えびの甘みがくせになる「白えびビーバー」(238円)を販売。

白えびビーバー

プレーンの「ビーバー」に負けない人気を誇っている。富山湾の宝石ともいわれる白えびの香りと甘みがなんとも絶妙らしい。生産数が少ないため、店で見つけるのが困難で、見つけたらもっけものである。すかさず躊躇わずに買うべきである。「ビーバー」というネーミングは、昭和45(1970)年の大阪万博のカナダ館にあったビーバー人形の歯が、このお菓子を2本並べたカタチに似ていたことが由来だそうだ。東京ピーセンも「ビーバー」のように頑張って欲しものである。旨いのだから。

北陸製菓 「金沢彩匠」(ホクリクセイカ カナザワサイショウ)
住所 石川県 石川県金沢市押野2-290‐1
TEL 076-243-7155
営業時間 10:00~18:00 無休
HP http://www.hokka.jp/


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