関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

インフルエンザに感染した正月、味覚を失い呆然

元旦は新長田でガッツポーズをきめる鉄人28号を眺めた後、
垂水区三井アウトレットパークマリンピア神戸の初売りを覗きに行きました。
ブランド衣類最大80%OFFのインパクトは強烈ですね。大賑わい。
ロゴがシロクマのアウトドアブランド店のワゴンの中で転がっていた
ごついムートンブーツが欲しくなったんですが、
雪国に行く予定など無いことに気づいてスルーしました。

 

そんな感じで平穏な元旦を淡々と過ごしていたんですが夜になった頃、
倦怠感と悪寒に襲われ熱が上がり始めました。
寝れば治るだろうと思ったので
冬眠中のクマのように布団の中で丸くなり
そのまま長時間昏睡。
熱が40度近くまで上がった朝、
さすがにこのまま放置するのはまずいと思い
救急病院に駆け込みました。
検査を受けた結果は「インフルエンザA型」。
兵庫県内でインフル患者が急増しているらしいので
どこかで菌をもらってしまったのでしょう。

 

薬をもらって家に戻ると、そこからが本当の戦いの始まりで
悪寒が止まらず、頭はぼんやりして、何を考える気力も湧きません。
40度近い熱にうなされるのは何十年ぶりでしょうか。
体力が衰えたアラカンにインフルウイルスは手強すぎます。

 

初めてのことでちょっと驚いたのは「味覚を失ったこと」。
体力をつけなければと思い、煮込んだ豚角煮を一口食べてみたんですが、
ゴム草履のような歯ごたえがするだけで、何の味もしないという奇妙な感覚。
長時間煮込んだ濃厚な味のはずなんですが、全くおいしく感じられないのです。
これまで「熱で味覚がなくなる」という話は聞いたことがありましたが、
実際に自分が体験するのは初めて。
食事を諦め、また布団に潜り込むしかありませんでした。  

 

5日ほど経つと体の中で猛威を振るっていた
インフルエンザウィルスも勢力が衰え、
熱が下がり身体の重さが消えました。同時に少しずつ味覚も戻ってきました。
このまま味覚がない人生になったらどうしようかと心配したんですが、
それはなんとか回避できたようです。
味を感じるというのはこんなにもありがたいものなんだなと、
当たり前のことをしみじみ実感した正月になりました。

(2025年1月撮影 機材:CANON EOS 40D