不倫慰謝料の支払いを口約束した方へ…支払う前に知るべき4つのこと!

「不倫相手の配偶者にバレて慰謝料を請求され、その場で支払いを約束してしまった」

不倫相手の配偶者との話し合い、申し訳なさや恐怖心から、高額の慰謝料を支払う約束をしてしまう方は多いです。
しかし、その場で口約束をしただけなら、すぐに支払うのはやめましょう。不倫相手の配偶者に口約束をした慰謝料は、今からでも金額などを変更できる可能性があります。

この記事では、慰謝料の支払いを口約束してしまった方に知ってほしい4つのポイントをお伝えしますので、慰謝料を支払う前にご覧ください。

不倫が事実なら口約束でも慰謝料を支払うことになる


慰謝料の支払いを口約束した方の中には、「口約束だけで約束した証拠はない」「支払い逃れできるのではないか?」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、不倫が事実である以上、慰謝料の支払いから完全に逃れることは難しいでしょう。
書面などを一切残しておらず、メッセージのやりとりもない場合、慰謝料の支払いを認めた証拠は確かにありません。
しかし、慰謝料請求は口約束だけでも法的には有効です。

また、一度は口約束で慰謝料の支払いを認めたのに、今から支払い逃れをしたら、不倫相手の配偶者は激昂し、あなたを厳しく追求してくるでしょう。
弁護士に依頼して慰謝料を請求する、慰謝料請求の裁判を起こすなど、別の方法で慰謝料を請求し、最終的には慰謝料を支払う結果になる可能性が高いでしょう。
しかも、「支払い逃れをしたため、不誠実だ」と主張され、口約束をした際よりも高額の慰謝料を支払うことが予想されます。

つまり、「口約束しかしていないから、今からでも支払いを回避できる」と考えた結果、より大きな経済的ダメージを負ってしまいます。
不倫が事実である以上は、慰謝料は支払うことになるとお考えください。
なお、慰謝料を支払わなかった場合に起こり得ることは下記の記事で詳しく紹介しています。支払い逃れはとても危険な行為なのでおやめください。


 

口約束をした慰謝料をすぐに支払ってはダメ

慰謝料の支払いを約束してしまったら、今から支払いを回避することは難しいです。

しかし、口約束しかしていないなら、約束した金額をすぐに支払うのはやめましょう。
口約束で決めた慰謝料は、不倫の期間や相手夫婦の婚姻年数などの詳細を踏まえた適正な金額ではないかもしれないからです。

不倫相手の言い値を認めてしまったり、当事者間でその場で決めてしまったりした場合、口約束で決まった慰謝料の金額が相場とかけ離れている可能性があります。
「慰謝料の支払いを認めないと何をされるかわからない」という恐怖心から、金額のことを考えずに支払いを認めてしまった方もいるでしょう。
あなたが今の金額を支払うと、必要以上の慰謝料を支払うことになる可能性があります。
「2週間後までに支払う」など期限を決めていて「早くお金を用意しなければ」と焦る気持ちもあるかもしれません。

しかし、期限を厳守して慰謝料を支払う前に「今、約束している金額が正しいのか」を確認するようにしましょう。

口約束の慰謝料は今から減額できる可能性がある

口約束をした慰謝料が高額であれば、今からでも慰謝料を減額できる可能性があります。
そこでまずは、自分が口約束した慰謝料の金額が妥当か知るために、慰謝料の相場をご確認ください。
慰謝料の金額は一人一人の事情によって異なり、いくらなら適切と一概には言えませんが、概ね以下の金額が相場と言われています。

離婚の有無 金額相場
不倫の発覚後も相手夫婦が離婚しない場合 50万円~100万円
不倫が原因で相手夫婦が離婚する場合 100万円~300万円

こちらの慰謝料相場よりも高額の慰謝料の支払いを口約束しているなら、今からでも慰謝料を減額できる可能性があります。
相場の範囲内だったとしても慰謝料を減額できる可能性は十分にあります。
不倫の慰謝料は本来、当事者間で交渉を行い、金額を決定します。
しっかりと交渉をせずに口約束をしてしまったなら、今から交渉を行い、慰謝料減額を目指しましょう。
どうすれば慰謝料を減額できるのかは、次の章でご説明します。

口約束をした慰謝料を今から減額する方法


口約束をした慰謝料を今から減額する2つの方法を紹介します。
この他に裁判をする選択肢もありますが、口約束で慰謝料が決まった状況から裁判をするケースは少なく、基本的には減額交渉で解決できます。

1.もう一度話し合いを求める

不倫相手の配偶者に「もう一度きちんと交渉をさせてほしい」と連絡をしましょう。

この際、「慰謝料を支払う意思があること」を明確に示した上で話し合いを求めることがポイントです。
あなたが支払い逃れをしたくて「もう一度話し合いをしたい」と言っていると勘違いされると、相手を怒らせてしまい、減額交渉に応じてもらえない可能性がありますので注意しましょう。

相手が交渉に応じてくれたら、改めて不倫を謝罪し、慰謝料の相場などからご自身のケースでの適切な金額を伝え、慰謝料の減額を求めましょう。
対面、電話、メッセージなど交渉の手段は問いません。
不倫相手の配偶者と話し合い慰謝料を減額できたら、決まった内容を書面に残しましょう。

ただし、もう一度話し合いに応じてくれるかは、相手次第です。
「もう決まったこと。さっさと支払え。」と強気の態度で話し合いに応じてもらえないこともあるでしょう。
その際は、次の方法をご検討ください。

2.弁護士に相談する

不倫相手の配偶者が当事者間での話し合いに応じてくれないなら、弁護士にご相談ください。

弁護士に依頼すると、不倫相手の配偶者とのやり取りを全て弁護士に任せることができます。
当事者間での再交渉に応じない不倫相手の配偶者が、弁護士が相手になった途端に減額交渉に応じるケースも多いです。
そして、弁護士の交渉によって妥当な金額まで慰謝料を減額できることも期待できます。
慰謝料が当初の金額の半分以下になるケースもありますので、減額交渉は弁護士に任せるのがおすすめです。

また、弁護士に相談すると口約束をした金額は妥当なのか、今から交渉をした場合にいくらまで慰謝料を減額できる可能性があるかなどを知ることもできますので、自分で交渉をしようと考えている方も、一度、弁護士にご相談ください。
弁護士に相談するメリットや慰謝料減額事例は下記の記事をご参考ください。


 

まとめ

口約束をしてしまった慰謝料の支払いについてご説明いたしました。
最後に、この記事でお伝えしたポイントを復習しましょう。

・不倫が事実なら口約束でも慰謝料を支払う
・約束した金額をすぐに支払わない方がいい
・口約束で決まった慰謝料が今から減額できる可能性がある
・弁護士に依頼すれば今からでも減額交渉が上手くいく可能性が高い

不倫が事実である以上、あなたは不倫相手の配偶者に慰謝料を支払う義務があります。
しかし、慰謝料の金額は口約束で簡単に決めるのではなく、きちんと交渉して決めていくものです。
そのため、しっかりと交渉をせずに口約束で慰謝料の金額が決まってしまったら、今から交渉をして適正な金額に減額をしてから支払いましょう。

「Legal Forest」を運営する弁護士法人AOでは、不倫の慰謝料トラブルの解決に注力して取り組んでおり、慰謝料減額の相談を無料で受け付けています。
慰謝料の支払いを口約束してしまったケースでは、今からでも慰謝料を減額できるか、減額できる金額の見込みなどをお伝えしており、弁護士が不倫相手の配偶者と減額交渉し、減額成功後に書面を作成する所までサポートが可能です。
あなたの経済的な負担を軽減できる可能性がありますので、口約束をした慰謝料を支払う前に当事務所までご相談ください。

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