2025年2月、静岡で予定が入ったことをきっかけに、家族で大井川鐵道のSLに乗車してきました。わが家の子どもたちは踏切だけでなくSLも好きになっちゃうのか!?そんな想像をしながら楽しい思い出に残ると良いなと思い、計画しました。
今回の旅行では、まず川根温泉ホテルに宿泊し、温泉やおいしい食事を楽しみました。そして、翌日は念願のSL乗車!タイムスリップしたような蒸気機関車の旅を満喫しました。この記事では、1日目の宿泊記を中心に、大井川鐵道の魅力をお伝えします。
大井川鐵道とは?
大井川鐵道は、静岡県を走る私鉄で大井川沿いに沿って運行する鉄道会社です。特に、蒸気機関車(SL)の運行で有名で、全国でも数少ないSLが定期運行されている鉄道です。 大井川鐵道には、大きく分けて2つの路線があります。
・大井川本線:金谷駅~千頭駅を結びます。SLが走る路線でもありますが、2022年の台風被害により、川根温泉笹間渡駅~千頭駅間が不通となっています。そのため、SL列車は新金谷駅~川根温泉笹間渡駅間で運行されています。
・井川線(千頭駅~井川駅):日本唯一のアプト式鉄道が走行中。絶景の秘境路線としても人気があります。
大井川鐵道にSLが走るようになった背景には、1976年に国鉄(現JR)からSLを譲り受けたことがきっかけ。当時、日本全国でSLが引退しつつある中、大井川鐵道は観光資源としてSLを復活運行させました。これが大きな話題となり、日本で最初に民間鉄道でSLが動態保存された路線となりました。 さらに、SL運行によって沿線の観光地(寸又峡温泉、夢の吊橋、川根温泉など)の活性化にも貢献し、現在では「きかんしゃトーマス号」も運行され、多くの観光客が訪れる鉄道となっています。
2025年3月14日、2025年度のきかんしゃトーマス号の運行情報が発表されました。
2022年の台風被害により千頭駅にいたパーシーと離れていましたが、今年は家山駅に登場し、トーマス号との再会が叶うそうです!パーシーファンには嬉しい再会になりますね♪
公式情報👉️【トーマス情報】DAY OUT WITH THOMAS™ 2025
全国でSLに乗れる場所は?
2025年2月現在、日本でSLが定期運行されている鉄道はわずか5か所しかありません。
- 大井川鐵道(静岡県)
- JR北海道(北海道)SL冬の湿原号(冬季限定)
- JR東日本(群馬県)SLぐんま みなかみ、SLぐんま よこかわ
- 真岡鐵道(栃木県・茨城県):SLもおか
- JR西日本(山口県)「SLやまぐち号
九州や新潟でもSLが運行されていましたが、老朽化などの影響で次々と運行を終了。SLに乗ることができる場所はどんどん減っており、乗れる機会は限られているのが現状です。 その中でも、大井川鐵道はSLが1年を通して定期運行されている数少ない鉄道であり、さらに「きかんしゃトーマス号」の運行など、SLの体験型観光に力を入れている唯一の鉄道といえます。

大井川鐵道のSLが人気の理由は?
SLは、電車とは違い蒸気の力で動く特別な列車です。多くの人に愛され続ける理由は以下の点が挙げられます。
- 昭和レトロでノスタルジックな雰囲気
- 迫力のある見た目と動き
- 乗ること自体が特別な体験
巨大な車体と「シュッシュッ…」と煙を吐きながら走る姿が特徴的。「ボーッ!」という汽笛の音や、ピストンが動く仕組みが見えるなど、現代の電車にはない迫力を体感できます。SLは全国でも乗れる場所が限られており、大人にとっては懐かしさを感じる乗り物、子どもには「大きくてカッコいい乗り物」として人気。「きかんしゃトーマス号」の運行で、親子連れにも大人気。 SLは単なる移動手段ではなく「動く歴史」であり、乗ること自体が貴重な体験となるため、今も多くの人を魅了し続けています
大井川鐵道のSLの予約方法、料金は?
大井川鐵道のSLは全席指定のため、事前予約がおすすめです。
- 公式サイトの予約フォームから申し込み
- 列車の予約完了・予約番号発行のお知らせのメールが申込時に指定したアドレス届く
- 乗車日当日、新金谷駅目の前のロコプラザで乗車券を受け取る
当日券もありますが、満席時は立席になるため、早めの予約が安心です。
SLに乗るには、普通乗車券+急行料金(指定席/大人800円 ,小児400円が加算)が必要です。未就学児は膝上乗車なら無料、座席を確保する場合は小児料金が必要です。
今回、新金谷駅から川根温泉笹間渡駅間まで乗り、大人1,830人(片道)でした。
予約は乗車日の30日前から前々日まで受付ています。公式サイトで最新の運行スケジュールを確認してご予約ください。
旅の行程
1日目は午前中に静岡で予定があったため、16時頃、ホテルに到着出来るように移動。その後はホテル周辺の散歩とホテルでの滞在を楽しみました
2日目はこの旅の目的であるSL乗車と近くの吊り橋へ。夢の吊り橋や奥大井湖上駅展望所にも寄りたかったですが、時間に余裕がなく今回は断念しました。

行程を決める中で、SL乗車時に車をどこに置くかは少し悩みました。夫から「SLは片道だけ乗れば十分じゃない?」と言われ、SL停車駅(新金谷駅か家山駅か川根温泉笹間渡駅間)に車を止めることも考えましたが、バスや普通電車で戻るにも時間が合いません。代行運転の「陸送」サービスを知りましたが、問い合わせると現在は対応していませんでした。結局は新金谷駅前に駐車し、往復SLに乗ることにしました。
SLも夢の吊り橋も行きたいけれど、動き方が難しい、車で行けないといった場合には、クラブツーリズムのバス旅を利用するのも手段の一つ。

“大井川鐵道”で検索すると、バスで移動するツアーが出てきます。
川根温泉ホテルのご紹介
宿泊したのは「川根温泉ホテル」。川根温泉笹間渡駅から徒歩8分(もっと近いかと思った)にあります。

奥行きのある正面入口。

大井川鐵道株式会社が運営しているホテルだからか、植栽も SL 型。子供が見つけて喜んでました(^^)

フロント、売店
フロントの待合スペースには大きなガラス窓。大井川鐵道 大井川第一橋梁が目の前で鉄道と自然豊かな風景を楽しむことができます。

フロントの前に小規模なお土産コーナーがありました。

川根茶はもちろん、機関車トーマス、大井川鐵道のグッズ、「合格駅」、「門出駅」のお守りや鉛筆など、受験生に人気があるだろう商品も取り揃えがありました。



タバコの自販機のように見えますが、お茶の自動販売機が正解。あえてのパッケージで販売しています。笑
ベビー用品コーナーも。おむつやおしりふきが少量で売っているので、持ってきた量が足りない時に重宝しますね。

子連れに優しいホテルだなぁと思ったら、温泉宿・ホテル総選挙2024のファミリー部門で全国1位に4年連続選ばれるほど、実績のあるホテルでございました👏

その他、我が子が気に入ったのは『ガチャガチャ』。この旅で大好きになった機関車トーマス(限定品ではなさそう)や、

川根温泉ホテル限定の大井川鐵道 切符型アクリルフォトキーホルダーがありました。

我が家は大井川鐵道キーホルダーを2回ガチャリました( ̄ー ̄)ニヤリ
客室
お部屋は川側のクィーン(ダブル)ベッドルームにしました。

大人二人と4歳、2歳の計4人なので、クイーンベッドで余裕かと思いきや、正直手狭でした。奥にソファベッドがあったので、セルフで組み立てて、寝れたので良かったです。
ベランダからSLや電車の走る姿を見えたり、汽笛が響く音を体感できたり。汽笛が聴こえるとワクワクしちゃいます。

ベランダから見た SL 。子供達も大興奮!

ルームキーやスリッパ、レストランチケットなども SL を意識したデザイン。こだわりを感じられてとても気に入りました♪



館内案内も周辺マップも列車通過時刻表も素敵なイラスト。ホテルの温かさを感じます。



周辺散歩、ホテルでの過ごし方
日が暮れるまで時間があったので、ホテル周辺を少し散歩しました。

ホテルの隣に道の駅売店がありました。レモンやお野菜が売っていましたが、閉店間近で品薄状態。心惹かれるものは見つからず…。

お店の前になぜかタイガー(笑)売店の奥には足湯があります。タオル持ってたら入りたかった!
お部屋に戻り、夕食前にお風呂へ。露天風呂と内湯があります。内湯は源泉かけ流し、露天風呂は炭酸水でどちらも気持ち良かったです♪
お風呂あがりに同じフロアにあった漫画・絵本のコーナーへ寄ってみました。

子供向けの本だけでこの量!0歳児向け〜小学生向けまで種類豊富。長男はおしり探偵、次男はアンパンマンとトーマスの本をエンドレスリピートで…大人が読むの大変(笑)でしたが、子供達はずっとここにいたい!と思うほど楽しかったみたいです。
漫画も棚いっぱいに。おとなも時間を忘れて読みまくりたかったな…。

夕食
夕食は17時、19時開始のどちらかを選択できました。バイキング形式でサラダ、温菜、冷菜、海鮮丼、パン、キッズコーナーなど期待以上。実演コーナーではステーキを焼いていました♡

どのメニューも美味しかったけれど、1番印象に残っているのは、アルコール飲み放題!ビールサーバーやカクテルなど、とても充実してました。

手洗いコーナーやキッズコーナー近くには、機関車トーマスのおもちゃが飾られていました。次男はトーマスに心を奪われて、ご飯に集中出来ず、、(^_^;)でしたが、何とか食事も楽しめました♪
BARでワイン飲み放題
夕食後にもう一度、絵本コーナーに寄ると「EXPRESS BAR」が始まっていました。

こちらもホテルのサービス。ワインは3種類用意されていました。

折角なので、スパークリングワインを一杯頂きました( ◜‿◝ )♡追加料金なしでアルコールをこんなに飲ませてくれるなんて、最高すぎます!

子供にはヤクルトがありました★

お風呂の入り口近くにはアイスキャンディのサービスもありました。サービスの高さもランキング上位に選ばれる理由のひとつなんでしょうね♪
旅行記二日目に続く
長くなってしまったので、続きは別記事でご紹介します。最後までお読み頂き、ありがとうございました。