地鳴らしVS戦艦大和の戦いについて考察:進撃の巨人考察

地鳴らし対戦艦大和の戦いの考察

Web上で地鳴らしと戦艦大和が戦った場合、どちらが勝つかという話題を見つけましたので、戦艦大和の持つ武器の性能から、その戦いを考察したいと思います。

上の写真は、アメリカ海軍の戦艦ニュージャージーの40.6㎝砲発射の瞬間です。

戦艦大和の主砲は、46㎝砲なのでさらに大きな火炎と爆風があったことでしょう。

私は、兵器や武器を扱ってきた者として、戦艦大和から地鳴らしを攻撃するパターンについて考察していきます。

地鳴らしの兵力と戦艦大和の攻撃力

地鳴らしの兵力と攻撃力

地鳴らしの兵力は、強大化したエレンと壁の巨人数千万体です。

その数で圧倒する踏みつぶし能力、体から発する高熱と水中も移動できるという特徴があります。

また、ジークの持つ投石で遠距離の敵を攻撃できます。

・最終形態のエレン:強大化の巨人1体
攻撃力:ジークの持つ投石
・壁の巨人:数千万体
攻撃力:体から発する高熱、踏みつぶし。

戦艦大和の攻撃力

戦艦大和は、基本は海上での戦いしかできませんが、海上から陸上に向けて艦砲射撃ができます。

航空機に対しても主砲や、副砲、対空砲で迎撃、攻撃ができます。

下の表は、大和が最後の戦いの沖縄攻撃に向かった時の兵装です。

①主砲:45口径46cm3連装砲:3基
②副砲:60口径15.5cm3連装砲:2基
③高角砲:40口径12.7cm連装高角砲:12基
④機銃:25mm3連装機銃:52基
⑤機銃:25mm単装機銃:6基
⑥機銃:13mm連装機銃:2基
⑦偵察機:5機

大和の戦い方

海上にいる大和がいくら強力な武器を持っていても、数千万体の壁の巨人には太刀打ちできません。

ですから、狙うのは巨大化して強力な骨格に変身したエレン本体のみです。

大和のヒットエンドラン戦術

大和がエレン達と戦うとすれば、エレンや壁の巨人からの攻撃を受けない距離約40km離れた位置から、番号①~③の主砲、副砲、高角砲を使うことになるでしょう。

大和の持つ46㎝主砲の最大射程は約42㎞ですから、40㎞以上離れた場所からエレンや壁の巨人を狙うことができます。

ただし、命中精度を上げるためには、正確な位置情報が必要になるため、大和搭載の偵察機でエレン達の近くまで行き、随時無線で着弾点の修正を行う必要があります。

図は、大和が最初に戦う時の基本的な位置です。

偵察機を飛ばし、約42km離れた所から射撃を行い、修正していきます。

偵察機は、あまり巨人達に近づくとジークの投石で攻撃されてしまうので、投石が届かない一定の距離又は高度から偵察する必要があります。

大和の主砲は、40秒ごとに1発発射することができるので、9門全ての主砲で射撃すれば、3分間で36発の攻撃ができます。

これを繰り返せばかなりの巨人を破壊することができるでしょう。

また、巨人だけを狙うのではなく、エレン本体を集中的に狙えば、壁の巨人達も動きが取れなくなります。

もし、巨人達が大和を攻撃しようとして、海中を進んでくるようなことがあれば、大和は全速で海上を離脱すれば直接の攻撃は回避できます。

言わば、撃っては逃げるヒットエンドラン戦法です。

大和の最大速力は、約27kt(ノット)、約48km/hの速力なので、巨人達に追い付かれることはないでしょう。

通常、巨人化したエレンの走る速度は、地上では、資料によると75km/hとなっていますが、地鳴らしを引き連れた終身の巨人(エレン)が海上や海中を48km/h以上の速度で進むことは無理だと考えています。

また、近づけば近づくほど大和の有効に使える兵装類が増えるので、巨人達は損耗していきます。

ただし、主砲の46㎝砲は、あまり近づくと射程距離以内に入ってしまい射撃できなくなります。

ですから、接近戦は控えなくてはなりません。

大和のさらに効果的な戦い方

ヒットエンドラン戦術での戦いを説明しましたが、更に効果的な戦い方を解説します。

大和は目視できない30kmや40kmからの遠距離射撃よりも、目視できる10km~20kmまで近づき、集中砲火を浴びせるのが更に効果的な攻撃方法です。

20kmぐらいの距離であれば、水平線上に肉眼で目標が確認できるようになります。

これにより、より正確な照準ができ命中精度が上がります。

そして20kmからの射撃であれば、46㎝砲の破壊力も上がります。

主砲は、20kmの距離であれば、厚さ約55㎝の鋼板を打ち抜くことができます。

この状況で、巨大化したエレンを徹底的に狙い破壊します。

また、大和はレーダを搭載しています。

巨人達は、肉片でできているので、金属のような反射エネルギーは期待できませんが、あれだけの大きさがあれば、レーダ波はある程度反射します。

ですので、更に正確な射撃ができるというわけです。

巨大化したエレンは、破壊される度に再生していくでしょうが、連続して命中させれば、エレン本体の破壊もできるはずです。

エレン本体を破壊してしまえば、壁の巨人の動きは止まります。

大和の46cm砲の破壊力

46㎝砲の破壊力は、30km先の厚さ約40㎝の鋼板を打ち抜く破壊力があるので、密集した巨人達に命中すれば、1発で10体ぐらいの巨人は吹き飛ぶでしょう。

また、巨大化したエレンの近くに着弾した場合でも、エレンの体の一部も吹き飛ぶと思います。

太平洋戦争中、戦艦大和、2番艦の武蔵が一発で米軍の艦艇を撃沈した戦果はありませんでしたが、米海軍は46㎝砲の破壊力によって苦しめられています。

46㎝砲の威力は、壁の巨人達を破壊するには十分すぎる力を持っています。

大和の46cm砲弾のエネルギー

つい最近、映画ゴジラ-1.0が公開されました。

その中で、巡洋k「高雄」がゴジラと戦うシーンがありました。

高雄の主砲は、20.3cm砲ですが、ゴジラにはかなりのダメージを与えていました。

20.4cm砲弾の破壊力、エネルギーは、約44メガジュールと言われています。

戦艦大和の46砲弾のエネルギーは、約444メガジュールと言われているので、約10倍です。

巨大化したエレンとゴジラを単純比較することはできませんが、ゴジラもかなりの大きさを誇っています。

そのゴジラを20.3cm砲弾で損傷、破壊できるのであれば、大和の46cm砲弾を使えばさらに破壊できることでしょう。

同じように、巨大化したエレンにも有効なはずです。

ちなみに、映画ゴジラで登場した駆逐艦「雪風」、「響」の機関エネルギーは、76メガジュールと言われているので、大和主砲のエネルギー444メガジュールは、とんでもないエネルギーを持っていると言えます。

世界連合艦隊の失敗

世界連合艦隊が地鳴らしを海上から攻撃しますが、失敗しています。

当時の索敵能力や艦艇の速力では、あの戦い方が最良だったと思われますが、地鳴らしに近づき過ぎて破壊されてしまいます。

海上では海上での戦いがあるので、やはり巨大化したエレンを徹底的に狙うべきだったと思います。

当時の兵装では、命中率が低いので、いかに多くの砲弾を集中して巨大化したエレンを狙うことが重要だったと思います。

地鳴らしVS戦艦大和の戦いのまとめ

今回の考察は、戦艦大和からの攻撃を主体とし、かつ大和が生き残る作戦を考察しました。

壁の巨人は数千万体いるわけですから、いくら大和の破壊力を持ってしても全ての巨人を倒すことはできません。

全てを破壊する前に砲弾の在庫が尽きてしまいます。

ですから、巨人達を操っている巨大化したエレンを徹底的に攻撃するわけです。

私が大和艦長であればそうしますし、教育訓練された指揮官であれば敵の主力を最初に攻撃するでしょう。

もし、弾薬が無くなってしまったら、全速力で遠く離れた海上に退避し、補給地に回航しなければいけません。

弾薬の補充などには、数日を要するでしょうから、やはり短期決戦、正確な射撃が絶対に必要になります。

そうすれば生き延びることができるでしょう。

軍艦
スポンサーリンク
fshell2152をフォローする
進撃の巨人考察・兵器の機能と性能を分析