前の日曜日、つまり九日だったか、昼過ぎだったと思うがかなり大きい異音が轟いていた。それは何種類かあって、遠くから近寄って来るかと思えばパッと止まる。それなりの時間それを繰り返した。これまでより大きいというのは、戸板を揺さぶったからだ。カタカタと音がした。空気を振動させるくらいなのだ。
何種類もあるというのはどういうことだろうか。音を発するものが幾つもあるということでしかない。それが混ざって鳴っていたりする。
これはかなり頭を悩ませる。以前音の出所をついに見つけたと思った。多分どこかの家屋で発電機のようなものを動かしている。実はもう何十年も前だが、発電機で暮らしている人が近くに存在した。どういう仕組みか知れないが、いくらかは節電していたのだろうか。その音と似ているのだ。と言ってもエンジン音だから似ているのも当然かもしれない。
こういうことがあると、近所に訊いてみるが、誰も知らないという。鈍感に生きているとしか思えないが、人は誰しも注意の向きどころが違うのでそれはしょうがないかも知れない。しかし誰も、というのは奇妙だ。
色々推理するが、振出しに戻った。音の出所は結局わからない。時間も関係ない。夜でも昼でも。とするとやはり自衛隊辺りの航空機かとも思うが、突然エンジンらしき音がピタッと止まる。飛行機なら落ちているだろう。しかも遠くから段々接近してくるような聞え方をすることも多い。そして随分近くへ来たと思ったらピタッと止まる。それを繰り返す。
害、という程のことはない。それだけのことだ。自分が困らなければ人はその程度のことにあまり関心は持たない。だが、変ではないか。何故音に遠近があり強弱があり種類があり、ピタッと止まったりを繰り返す。
何か理由があるはずなんだ。
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