鑑定のお仕事をここ20年近く続けてきたなかで、恋愛や仕事の人間関係の悩みがトップ3に入ってることは変わらないけれど、この数年、以前と違うなぁと感じることの1つに「距離感」と「温度差」があるように思います。
自分とその相手(仕事、恋愛、家族色々)とのあいだで、価値観や考え方が違うとか、性格が合わないとか相性が悪いなどというのではなく、距離感がわからない、計れない、自分の想いの温度が高いのか、相手が低いのか、そういうふりをしているだけなのか、見えない・・・
毎日連絡し合うのが当たり前なのに、全然連絡がこない、一緒にいたいと思う距離感が違う、などのような、関係のなかでポツンと一人取り残されてる感じだったり、自分だけ、または相手だけが勇み足で、歩調が合わないのはなぜか?という不安が多くなってきていると思います。
スマホやアプリ、SNSの進化によって、閉じた個人間や集団間のアクセスが可能になったことで、「のぞき見」「隠れて」相手の様子を探ったり、距離感や温度差が別の人と自分を比べて違うと感じたりすることで、さらに不安が増しているのかとも思いますが。
私はそのことをどうとらえているかというと
「距離」みたいなものは、2人また3人の間の関係距離は、いつもいつも動いているもの。と考えます。
なので随分距離が開いたな、と感じても1日経つと、相手が休んでいたので、距離が縮まって感じることはよくあることです。
「距離」を考える時、「ウサギと亀」の童話を思い出してみたらいいと思います。
距離感が計れて、一定におさまること自体がそもそもないのではないか、と思います。
たとえば結婚がゴールだといわれますが、結婚は「ゴール」とは程遠いものだということは、結婚経験者であれば周知の事実ですね。
「温度差」みたいなものを感じる、ということは、「自分」と「その他の人」とのあいだに「境界」をつくって考えてしまう思考なのではないかと思います。
「温泉やお風呂」を想像してみるとわかると思いますが、冷たい氷を熱いお風呂にいれるとどうなるか?その逆で冷たい水のプールに熱湯を注ぐとどうなるか?考えればわかるように、熱の力は伝導して広がっていくので、温度は融合してちょうどいい温度になるものだと自然の摂理が教えてくれているわけです。
たとえば「相手」が熱量のある熱い人で、自分が一人でも楽しくできる恋愛に低めの設定で満足できる人だとして、この二人がどう融合されて、付き合っていくかを考えてみれば、どちらかが合わせるというより、少しずつ違う温度に馴染んでいって、ちょうどいい温度がわかるようになる、という発見があって、付き合いやすくなるのだろうと思うのですね。
「太陽」の炎は熱いなんてものではないけれど、太陽がなければ地球は存在できないし、一定の距離があるからこそ「水」が存在できて、四季があったり生命が存在できたりしていますよね。
人間中心に考えて世界や人を見るのではなく、境界線をなくして、自然の有り様や、神話的なことから学ぶことができるようになると、人生生きやすくなるように思いますよ♪
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