父の丁寧な文字に感じた深い愛|デジタルでは無理なこと
丁寧に書いてもらうこと。これは子供でもわかる嬉しいこと!
河津桜も葉桜に変わる3月半ば
思い出すのは
私が小学生になる前の出来事。
両親は二人とも真面目なタイプ。
入学準備を真剣にしてくれました。
特に覚えているのは
父が書いた学校に出す提出書類の文字。
その書類は、私の家庭状況や健康状態、
連絡先などを記入する大切なものでした。
なぜ覚えているかって
父の字はとても特徴があるから!
せっかくクリスマスに
サンタさんからの手紙を
書いてくれてもバレたのは
確か4歳ぐらい。
設計士らしく
図面に書くような
角ばった文字でした。
文字って性格がでます!
とても丁寧でゆっくりと、
でも確実に書き進める姿に
なんだかとても安心したのを覚えています。
特に家から学校までの通学路の地図は
几帳面にものさしを使って
書いてくれました。
その提出物を先生に渡したとき
少し誇らしい気持ちになりました。
理屈ではなく子供心でも
父の愛情をしっかり感じていました。
あれから何十年も経ちましたが、
先生が「忘れられない印象的な文字」と
褒めてくれたことは
今でもはっきりと思い出せます。
父は不器用だらけ。
怖かった昭和の頑固おやじ。
でもその手書きの文字には
たくさんの想いが込められていました。
最近ではパソコンやスマホでのやり取りが増え、
手書きの機会が減ってきました。
でもだからこそ、
父の書いたあの文字は今もなお、
私の心を温かく包んでくれます。
今は、お名前シールなど
便利なものが
沢山あります。
学校がシール利用を許可していれば
便利なものは(特におはじきなど数が多いもの)
どんどん利用しましょう。
ただ手書き文字には
デジタルでは伝わらない
暖かい気持ちがわかることを
みなさんに忘れないでほしいです。
手書き文字をこれからの人間関係構築で味方につけたいと思った方へ