能登半島地震復興で活動されている穴水町の森本石油の森本さんと、この間、私が出席した「はせ浩新年県政報告会」のことで話をしたことがありました。森本石油の森本さんとは、森本さんが「チーム能登食いしん坊」で穴水町のあすなろ広場の牡蠣(かき)祭りで出店していた頃からのつきあいです。

 

 

 

 

 

 

森本さんと話をしていて私がまだ現役の陸上自衛官時代に阪神淡路大震災に出動していた話になりました。

今回の能登半島地震とくらべて私が思うことをブログに記事を書いてみたらどうですか?

といわれたので、この機会に今の心情を記します。

それからこれはあくまでも私個人が思ったことなので、森本さんや自衛隊とは関係がありません。

なんだか最近言葉のいち部分を切り取ってSNSなどで炎上させることが流行っているのであらかじめ記します。

 

 

  森本さん「自衛隊派遣がなぜ進まないのでしょうか不思議です」

 

この質問に答える形でちょっと長いですが、あくまでもわたし個人の考えを述べました。

 

自衛隊については私が話せる内容だと あくまでも被災地が自力で復興を始めるまでのお手伝いが任務です。阪神大震災には私も3ヶ月現地で活動しました。炊き出し部隊は別にもちろんありましたが、3ヶ月目にはいつまでも無料で食事を提供されたら商売の邪魔だと言われました。それで撤収しました。 

 

能登半島は遠くから観光客を呼び込まないといけないハンディキャップがあるので神戸と比較できませんが、自分たちで商売を始める努力もしていかないといけない時期だと思います。まぁ大変なのは承知していますが。 

 

自衛隊派遣は都道府県からの出動依頼があって初めて行動できます。とにかく当時は行政の対応がひどすぎました。自衛隊側から出動してもいいか打診しても必要ないと断られました。

 今はだいぶ良くなってますが、山本太郎さんの行動はスタンドプレーだと見られていると思います。

石破さんが防災省を作るとか言ってますが現場の邪魔をするだけで終わる気がします。

 

  わたし「いつの時代になってもリーダーの指揮をとる位置の重要性は変わりませんね」

 

陣頭指揮のこととは違います。

私が話したいことは、団体スポーツでも会社組織でも危機に直面すると部下はリーダーのいる方向を見て、その表情を探るからです。

 

まずリーダーがどこにいるのかいる場所を示す。 

そしてリーダーが指示を出すときは、その対象になる部下全体が見えていないといけないと私は陸上自衛隊の下士官教育隊で学びました。 

もしもその時にリーダーが不安そうな表情をしていたり、弱音を吐いたり、逃げ出したとかすれば、最悪の場合、その集団はバラバラになります。団体スポーツだと敗戦確定でしょう。

 

 阪神大震災では自治体の対応は最低でしたが、村山総理大臣の「責任は全部ワシが取る」という毅然とした対応は見事でした。 能登半島地震でのはせひろし石川県知事への批判はそこにあります。

危機の時はリーダーは部下から見える場所に姿を見せないといけないんです。 

 

今回は国が出てきているので、災害の規模を考えれば仕方がないですが、それだったら石川県民への報告は、東京都知事の小池女史のコロナ対策みたいに、毎日のようにテレビを利用して定例会見をする方法があったと思います。

知事の姿が見えなかったことは残念です。 

 

被災地のあちらこちらの現場で一生懸命活動している人のところには、職業の区別も役職の上下も関係なく人が自然と集まりました。そこへ石川県や国の役人が口をはさんで「移動制限や自粛指示」をしても反感を買うのは当然です。

 

 私は最初の3ヶ月くらいは天災だから仕方がないと考えていました。でもだんだんとこれは人災と言われるのでは?と思うようになりました。 後は森本さんたちが考えていることと同じだと思います。

 

 能登半島は2007年にも地震がありましたね。あのときは町の商店街の道路を拡張して造り替える大工事をしました。そこへ今回の地震です。再建をあきらめる人が出るのも分かります。 

 

参考になるか分かりませんが、 私の個人サイトにアップしている自己紹介です。 

 

 

私はそれなりに修羅場は経験しています。

経験を重ねると多少のことではふらつかなくなるものです。 

 

「のとはやさしさ 土までも」というのは、昔は能登の自然環境が人が暮らすには厳しすぎて助け合わなければ生きていけなかったからです。冬は能登杜氏に代表されるように出稼ぎに出ないと暮らすことができませんでした。そういう土地だと多少の他人のわがままや隣人トラブルには寛容になります。そんなことを気にしていたら大雪などいざとなったら誰も助けてくれないからです。 

 

それと北海道は全国からの開拓移民で成り立った土地ですが、向こうも能登半島と同じでした。

だから北海道の自衛隊部隊や隊員は細かいことを気にしないので、良い意味でも悪い意味でもおおらかです。 

 

今回の能登半島地震以降の住民同士のイザコザを見ていると、私も巻き込まれていますが、インフラ整備が進んでネットを使ってアマゾンで買い物もできるで他人のことで寛容になる必要がなくなったと感じています。

 

 阪神大震災を経験してボランティアで来ている人たちの中には、能登半島の住民同士のイザコザなどを見ていてあの当時の自分たちの姿を思い出している人もいるかもしれません。 

 

それにあの頃の山口組の活動は自衛隊よりも信頼されていました。

 

治安は警察任せにすれば良いわけでもないはずです。

 阪神大震災を経験されたボランティアの方と話ができたら山口組の活動について聞いてみても面白いと思います。

 

以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。