【必見】キャリアパスを考える上で正しい選択をする際の判断基準とは?

【必見】キャリアパスを考える上で正しい選択をする際の判断基準とは?ビジネス

30代・40代のビジネスパーソンは徐々に自身の先々のキャリアパスの終着点を意識し始める頃。様々な繋がりや、転職支援サービスの登場により、意外とどのような選択肢を選ぶべきかに悩む人も多いようです。この1つ1つのキャリアパスの選択にあたり、様々な要素を検討する必要があります。そこで、今回はこの人生の岐路に立った際の重要な判断基準とその判断方法についてまとめてみます。

今の環境を維持するべきか、新しい環境に飛び込むべきか

多くのビジネスパーソンには自身のキャリアを構築していく中で何度も分岐点に立つ瞬間が訪れるもの。
特に、転職や役務を変える等、今まで培った環境やスキルを捨てて新しい世界に飛び込むか否かについては非常に頭を悩ませるケースが多いかと思います。

つい昨日までは「転職しよう」と思っていても、次の日になると「やっぱり今の環境より悪くなるのは避けたいな」などと心の変化が激しい時。

どのような選択を取るべきか。

自分の中でのそれぞれの選択肢のpros・cons(俗にいうメリット・デメリット)を頭の中で整理したくなる瞬間が訪れてくるかと思います。

そんなときの前提条件として自分の頭の中を整理するべき事、そして選択肢の評価軸は一体どのような要素を採択するのがいいか、以下の項目で紹介していきます。

キャリアパスの選択をする上でまず整理するべき事

ビジネスパーソンのキャリアパス_02

まず、前提としてビジネスパーソンとしての自身の行動指針を明確にするためにも以下の要素を整理することが必要となります。

自己評価と目標の明確化

自分自身のスキルや価値観を正しく把握し、将来の目標を明確にすることはキャリアパス選択の出発点です。これにより、自身の強みや弱み、興味関心を理解し、それに基づいて適切な方向性を見出すことが可能となります。

まずは、自己分析を行いましょう。これには、過去の経験や成果、得意分野、改善が必要な点などを振り返ることが含まれます。また、自身の興味や価値観も考慮に入れましょう。その上で、将来の目標や理想像を具体的に設定します。これにより、自身のキャリアパスに対する方向性を明確にし、判断の基準となります。

市場の需要とトレンドの分析

キャリアパスを選択する際には、求人市場や産業の動向を分析することが不可欠です。
需要の高い分野や将来性のある業界に目を向けることで、自身の選択肢を絞り込むことができます。
ここでは、以下のポイントに注目しましょう。

まず、現在の求人市場の動向を把握します。どのような職種やスキルが求められているのかを確認し、その需要が将来的にも持続するかどうかを考えます。また、産業のトレンドや技術の進化にも注目しましょう。新たな市場や分野が台頭している場合、それに関連するスキルや知識を身につけることが有益です。

さらに、地域ごとの求人市場の違いや国際的な動向も考慮に入れます。求人市場の拡大や縮小、特定の地域での需要の高まりなどによって、適切なキャリアパスが異なる場合があります。

特に、希望している業界や会社において、自分が参画した場合にどのような役割や成果を求められる可能性が高いかを想像することが大事な事前調査となります。

スキルセットと経験の整理

キャリアパスを選択する際には、自身の持つスキルセットや経験を整理し、活かせる分野を考えることが重要です。これにより、自身の強みを活かしつつ、新たなスキルや知識を身につけることができます。
以下に、スキルセットと経験を整理するための具体的なステップを示します。

まず、自身のスキルや経験を洗い出します。

これには、過去の職歴やプロジェクトで得たスキル、専門知識、資格などをリストアップすることが含まれます。次に、それらのスキルや経験がどのような分野や業界で活かせるかを考えます。自身の興味や適性に合った分野を選択し、その分野でのキャリアパスを検討します。

前項の自身が飛び込みたい業種や職種、会社にて向き合うべきミッションを想像したときに、今までの自身が培ったスキルセットがカチッと当てはまるかをチェックする必要があります。

また、その想像をしたときに、足らずのスキルや経験値が何なのかを明確にしてみることも重要です。

新しい環境に飛び込むには、新たなスキルや知識を身につけることも重要です。
自己啓発やスキルアップのための取り組みを積極的に行い、自己成長が積極的にできそうかの想像をすることは意思決定に対する大きな要素と言えます。

今持っていないスキルを全力で埋めに行く努力をしたいほど、環境を変えたいのか。

ある意味、この”足らず”を埋めにかかる意欲が湧くか否か、によって自身の本当の心の内と向き合うワークになっていくのです。

ライフスタイルとバランス

特にお子さんがいる家庭環境にいるビジネスパーソンは特に意識しやすいポイントですが、仕事とプライベートのバランスを考慮しながら、将来のキャリアパスを選択することも重要です。

ライフスタイルや家族の状況、個人の価値観に合わせて、適切なキャリアパスを見つけることが必要です。
以下に、ライフスタイルとバランスを考慮する際のポイントを示します。

まず、自身のライフスタイルや生活環境を考えます。家族や趣味、趣向に合わせて、仕事のスケジュールや場所を調整することが重要です。また、将来的なライフイベントや責任の変化を見据えて、柔軟性を持ったキャリアパスを選択することも重要です。

例えば、子育てや介護の責任を持つ可能性がある場合、フレキシブルな労働環境やリモートワークの選択肢を探ることが賢明です。
また、健康やストレス管理に配慮するために、ワークライフバランスを重視したキャリアパスを選択することも考慮しましょう。

さらに、仕事の性質や環境も重要な要素です。
ストレスの少ない職場環境や、自己実現ややりがいを感じられる仕事内容を求めることが大切。
長期的な幸福度や満足度を追求するために、自身のライフスタイルとキャリアパスを調和させることが重要な時代になってきました。

以上の3点の事前整理を行うと、複数の選択肢の評価軸を定めた際にpros・cons(メリデメ)の評価がしやすくなります。

複数のキャリアパスの選択肢を比較するための評価軸

前項までの事前整理である程度、自身の方向性やスキルセット、プライベートと仕事のバランス間に対するWILLを明確にできたかと思います。

では、その上で、複数のキャリアパスからどの道を選んでいくべきかを評価するために設定する”評価軸”はどのような要素が望ましいかを紹介します。

比較検討の為の評価軸

評価軸を設定する際のおススメとして、「人生の輪」という目標設定におけるフレームワークで設定されている軸をベースに以下の項目を軸として置くことをお薦めします。

※尚、この人生の輪については目標設定においてのフレームワークとしてこちらの記事でも紹介していますので、ご参考までに

  • 仕事(キャリア)
  • お金(経済)
  • 人間関係
  • 家族
  • 自己成長
  • 健康
  • 娯楽
  • 社会貢献(物理的環境)


以下に、各要素の評価内容を簡単に紹介しておきます。

仕事(キャリア)

ここは言わずもがな。今回の悩みの本流となる、自身が将来どのようなビジネスパーソンに上りつめたいと思っているか。そのためにはどんなステップを踏んでいくことが望ましいか。
現在のスキルセットや経験値との乖離を考えたときに、取るべき選択肢として正しいかの〇✕や点数評価をしていく軸となります

お金(経済)

キャリアに対するWILLと並行して、経済面のpros・consも明確にしておく必要があります。

好きな仕事を選択した際に、シンプルに年収が下がる可能性があった場合、どちらを自身のなかで重要な軸とするか。特にお子さんなどがいるご家庭のビジネスパーソンにおいては、自身のWILL以上に判断に迷うポイントがこの評価軸になってくるかと思います。

また、家庭環境問わず、そもそも貯蓄がある人、ない人でもこの評価軸の判断基準は変化してくるかもしれません。

人間関係

割とこの要素に不安を抱える人も多いかと思います。

新しい環境に飛び込むと、ある意味人間関係はゼロになります。
現職で培ってきた部署や後輩との繋がりや協力体制、上司からの信頼などをリセットして飛び込むか否かを正当に評価しておく必要があります。

また、ビジネス面以外の人間関係に対する影響もこの項目では確認しておく必要がありそうです。

例えば、よく会う友人やパートナーとの時間を今まで同様に割けなくなるリスクがあるか。
家庭での役割に影響を与えないか。その時に人間関係がどう変化する可能性があるか。

そんなことを評価しておくべき要素と言えます。

家族

人間関係の評価軸に近い要素ですが、切り出してこの評価軸を設けることもお薦めします。

関係性以外にも、キャリアの選択以外にお子さんの年齢に応じた環境変化の想像や、パートナーのキャリアチェンジや進路に与える影響なども一つ考慮pointとなるケースがあるからです。

例えば新しい環境に飛び込んだ時に、転勤などが付いてくる可能性があったりする場合も、自身の家庭においてそれが望ましいか否かを判断する軸として役立つ要素です。

自己成長

現職の環境に居続けた場合と、新しい環境に移った場合の自己成長に対する想像も評価軸にいれておくことをおすすめします。

前項のスキル評価で”足らず”の要素が洗い出せていると、割とこの要素でのpros・consは立てやすくなるかと思います。

また、40代以上のビジネスパーソンにはありがちですが、この先の年齢で自己成長をどこまで求めるモチベーションが残っているかを改めて自己認識するためにも、この評価軸は役立ちます。

健康

既存環境における体力および精神面でのストレス状態と比較したときに、新たな環境ではそれがどう変化するかの想像も軸として持っておきましょう。

また、そもそも持病を持っていたりする人は、自身の現状の状態を考慮したときに1つ2つと無理が効きそうかを自己診断しておくことにも役立ちます。

一方で、この評価軸の難しいポイントは、結局心理面の健康状態は人間関係に左右される可能性が高く、新しい環境で一緒に働く人たちがどんな人たちなのかを把握できないと正当な評価ができない悩ましさがついてきます。

ここは割り切っておくか、可能な限り調査を行うことである程度の想像の精度を高めておくことで情報を補完する必要がでてきます。

娯楽

今回はキャリアパスの選択に悩んだ場合の評価軸がテーマなので、一見見落としがちな要素となりますが、この「娯楽(遊び)」についても選択肢の比較検討においておくことが重要です。

仕事を充実させる上ではプライベートでのリフレッシュなどは非常に重要な支えとなります。

新しい環境において、自分の中で大切にしている趣味や習い事、定期的な旅行の計画などにどのような影響を及ぼすかをチェックしておく項目を設けておきましょう。

社会貢献

最後の評価軸として、「社会貢献」という軸を敢えて入れることをお薦めします。

特に35歳以降や40代以上のビジネスパーソンはキャリアの終着点を想像し始めた際に、この「社会貢献性」を意識する人が増えてきます。

自分が日々頑張っていることが、どの程度の社会貢献に繋がっているか。

これを複数の選択肢に悩んだ際の1つの比較軸として設けることをお薦めします。

逆に改めて評価した際に、普段気づけていないものの俯瞰してみてみると現職の仕事の方が社会貢献性が強いことに気づけるかもしれません。

以上、8項目を比較するための評価軸として設定して、進路の選択を判断していくことで自分にとって何が重要な要素かも見えてくるかと思います。

自分自身が重点的に大切にしたい軸についての評価を優先して判断することで、気持ちよく決断できるかもしれません。

まとめ

ビジネスパーソンのキャリアパス_04

今回は、人生の岐路とも言えるキャリアパスの選択に迷った際の整理するべき事項と、複数の選択肢を比較し判断していく為の評価軸の紹介をさせていただきました。

新しい環境に飛び込もうとするとき、誰もが一瞬迷うものです。

そして、冷静に比較検討したときに、逆に今いる自分の環境の尊さも理解できる場合があります。

また、飛び込もうと決断したときの後悔を少なくするうえでも、自己診断と正しい比較をしておくことが重要です。

ぜひ、この先のキャリアパスに迷われている方は特に参考にしてみていただけると幸いです。


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