リタイア、セミリタイア世代のブログを見ると現役時代の素晴らしい功績や活躍を思い出されていますが、、私は失敗のほうが記憶に残ってます。。
30年くらい前の冬、、寒い時期、、
新人当時、カーエアコン関係の設計を担当していたのですが、南アフリカへ部品を送って現地のラインで組み立てると言う業務の中で私が部品リストを海外関係部署へFaxで送付して、そのリストを元に部品を発注、南アフリカへ送付すると言う流れの中。。
うっかり1ページFaxを漏らしてしまったために現地から「部品足りないぞ!!来週ラインが止まる!!」とTel。。。。
もう私は真っ青です。。
そもそも自分のFaxを送る仕事がどういう目的か、すら理解せずに依頼されるままやっていたので、1ページ漏らすと何が起きるかわかっていませんでした。。
頼れる先輩も上司もいたはずですが話しかけにくくて一人であたふた。。部品を作っている仕入先会社の馴染みの担当者さんに相談、、複数の工場に在庫を確認しトラックを借りて在庫のある工場を駆け回り部品をかき集めて箱に詰めて郵送しました。。
同じ頃、、もう一つ、、
原価削減の一環で締め付けボルトを少しでも安いボルトに変更する・・と言う仕事で、うっかりミス。。図面で確認するだけで実物を見ていなかったので思っていた形状と少し違っていて、締め付けると途中で底ついてしまってしっかりトルクが出せない、、と言う大チョンボ。。しかも、エアコンのコンプレッサーと言う結構思い部品を締め付けるボルトです。。このまま走行するといずれ部品脱落とか、、道路上で部品が落ちたら大事故にもなります。。
どうやってこのミスに気づいたかは忘れちゃいましたが、、、。
対象は会社の代表車種。北米に大量に輸出するため台数も凄く多い。
気づいたときは真っ青です。。
大急ぎで変更後の車の居場所を調査。。幸運な事にまだ輸送船に積み込み前で港の駐車場(ヤード)で待ち状態。。。更にラッキーな事にミスしたのは台数の少ないディーゼルエンジン車用のボルトだけだったので数十台のみ。。
正しい部品への組み換え作業は設計本人(私)がやるのはダメ。工場の品質管理担当者監督の元組み立てラインの作業者が交換しないといけない。。
皆さんに必死でお願いし、一緒に港に行ってもらって、車でヤードを走り回って作業をしてもらいました。。。
どちらも会社の信用問題になるレベルの大チョンボでした。。。
今はこんな単純な人的ミスは起きないような仕事の仕組みにはなっていますが。。
冬になるといつも思い出してしまいます。。功績とかはほとんど思い出せないけどね(功績がないだけかも・・)