KATO EH500 3次形 トラクションタイヤの交換(品番:3037-1)2010年ロット

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KATO EH500 3次形 トラクションタイヤの交換(品番:3037-1)2010年ロット



今回は、先日ご紹介した KATO EH500 3次形(品番:3037-12010年ロット の続報となります。

中古で入手したこちらの車両、パーツは未使用未開封、車両本体に傷や塗装乱れもなく、良品を入手できてよかった・・・と思った矢先、
なんと、動力台車の片側に、本来装着されているはずのトラクションタイヤがないではありませんか・・・!!!

ということで、今回は KATO EH500 について、トラクションタイヤの取り付けのために分解整備をしていきます。

この記事を読んで頂きたい方

  • KATO EH500 の動力台車の外し方がよくわからない方
  • KATOの一般的な電機に装着されている動力台車を分解してみたい方
  • 一般的なKATO電機のボディの外し方を確認したい方
  • とりあえず分解手順を画像で確認してみたい方



この記事では、一般的なKATO電機の分解手順をわかりやすく解説しておりますので、Nゲージ初心者の方のメンテナンススキル向上にお役立ていただけるかと思います。


ボディの外し方、動力台車の分解手順、トラクションタイヤの取り付けなど、画像を交えて紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

Nゲージの分解作業には、破損リスクが伴います。こちらでご紹介する手順通りにご対応いただいた場合でも、力加減などにより、パーツの折れ、欠けなどが発生する恐れがありますので、車両を分解される際は自己責任でお願いいたします。


今回の記事では、「KATO <3037-1> EH500 3次形>」(2010年発売)を分解していきます!




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KATO EH500 購入時の異変


こちら、中古車での導入となったEH500(品番:3037-1)です。

ケースには、スレや値札の剥がし跡などありますが、車両本体はキズやスレなどなく、綺麗な状態のようです。


上から眺めても、パンタやガイシの折れ、高圧線の断線などもなく、新品と変わらない状態のように思えます。

車両本体はすこぶる状態が良さそうなのですが・・・


ふと、裏返してみますとですね、


この赤丸をつけたところがですね、

わかりますかね・・・


もう少し角度をわかりやすくするとですね、


この赤丸のところ、


こちらの画像(運転台側)の台車には、トラクションタイヤがちゃんとついていますが、


中間連結部の台車をよーく見てみると、
なんと、トラクションタイヤが装着されていないではありませんかっ・・・


こちらの車輪、トラクションタイヤを装着する溝がありますが、肝心のトラクションタイヤが装着されておりません。。。

よく見ると、走行痕が付いているようにも見えます。
前オーナー様は、こちらの台車のトラクションタイヤがない状態で走行させていたのかもしれません💦



ということで、早速分解して、トラクションタイヤを装着しましょう。

ボディの取り外し



KATO電機の場合、台車集電板が台車から長く突き出ているタイプもあり、TOMIX動力車のように動力台車のみを直接ねじって取り外そうとしますと、勢い余って台車集電板が捻じ曲がるリスクがあります。


今回ご紹介するEH500もこのタイプの動力台車のため、台車をねじって取り外すのではなく、ある程度分解して台車を外します。

台車集電板とは、以下画像の台車から上に伸びている金色の金属棒のことです。
KATO電機の発売時期によっても構造が異なりますが、このタイプの動力台車の台車集電板は、車体上部の集電板まで伸びているため、分解せずに無理やり取り外そうとすると、折れや曲がりなど集電板の破損に繋がる可能性がありますので、注意が必要です。




ということで、いきなりですが、ボディを外した状態です。
ボディを外すには、ボディ裏面のガラスパーツと、ダイキャストの爪が噛み合っていますので、そをこ意識して外します。



ダイキャストの爪は、以下画像の赤丸部分の突起となります。ダイキャスト各車体の左側のみに突起があります。


ボディ裏面のガラスパーツを見ていきましょう。


明かり窓の表現として、ボディ両側面にガラスパーツが組み込まれています。


ダイキャスト赤枠と、ボディガラスパーツの赤丸部分が噛み合っています。


下の画像のボディ赤丸部分と、この画像では見えていないダイキャスト裏面の突起がかみ合わさっています。



1エンド分解(左:運転台側、右:連結面側)



1エンド側ダイキャストの運転台側台車付近です。


以下の赤丸部分にボディと噛み合わさる突起があります。


突起が見やすいように光加減を調整


赤丸部分の突起、見やすくなったでしょうか。


突起部分をもう少しアップで

赤丸部分が突起です。


上記ダイキャストの突起は、以下画像のボディ側ガラスパーツの窪みと噛み合う形となります。


以下赤丸部分がガラスパーツの窪み部分で、ダイキャストの突起と噛み合わさる部分となります。




こちらは、1エンド側連結面側の台車付近となります。


以下の赤丸部分がボディ側ガラスパーツの窪みと噛み合わさる位置となりますが、この部分に突起はありません。


上の画像の赤丸部分と接するのが、下の画像のガラスパーツ窪みとなります。


ガラスパーツの赤丸部分の窪みがありますが、先ほどの画像のとおり、ダイキャスト側に突起がなく、この部分での引っ掛かりはありません。



1エンド分解(左:連結面側、右:運転台側)


今度は1エンドの運転台を右側にしてみていきます。


下の画像は連結面側となります。(左はボディを外していない2エンド側パンタが見えています)


以下赤丸部分のダイキャストに突起があるのがわかるでしょうか?


突起部分を拡大したところです。


突起は赤丸部分ですね。


上の画像のダイキャスト突起は、下の画像のガラスパーツの窪みに噛み合います。


ガラスパーツの窪みは、以下の赤丸の部分ですね。



今度は運転台側となります。


台車上のダイキャスト赤丸部分に突起はありません。


拡大してみてみますが、


赤丸部分に突起はないですね。


上の画像の赤丸部分と接するのが、下の画像のボディガラスパーツの部分です。


下の赤丸部分ですね。窪みがありますが、ダイキャストに突起がないので、この部分が噛み合うわけではありません。



ボディとダイキャストが噛み合っている部分を意識できるようになると、ボディの分解が怖くなくなります。

まだ、分解したことがないという方は、まずはボディを外してみるところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

分解には少なからず破損リスクが伴うため、分解チャレンジは自己責任でお願いしますm(_ _)m
破損した場合の補修などは、有償修理となったり、レアモデルの場合は入手困難で手に入らない恐れもあるため、少しでも不安がある場合は、メーカー対応や信頼できる模型店にお願いされると良いかと思います。


台車の取り外し


ボディを取り外して、ダイキャストの状態になったら、次は台車の取り外しをしていきます。


下の画像の真ん中のパーツが「EL用シュー押さえ」となります。左側のライト基板の隙間から、フライホイールが見えますね。


シュー押さえを取り外し、ライト基板を取り外したところです。ライト基板は、運転台側に少しスライドさせると外れます。


こちらは、連結面側によってアップしたところです。


取り外した「シュー押さえ」、「集電バネ」×2本、「ライト基板」です。


次に、各台車を覆っているパーツ(下の画像ではライト基板の前後にあるパーツ)を取り外します。それぞれ、軽く上にスライドすると外れます。



よいよ、台車を取り外します。よく見ると、ウォームギアに糸くずがからまっていますので取り除きます。


糸くずを取り除きました。前オーナー様のところで、しっかり遊んでもらっていたのでしょう。


さて、気を取り直して、台車の取り外しに移ります。


台車はこのようにダイキャストに留まっています。

赤丸部分です。


台車の爪を爪楊枝などで広げて取り外しました。
下の画像は既に取り外した状態ですが、ダイキャストの突起から、台車の爪が外れているのがわかりますでしょうか?

ダイキャスト赤丸の突起が、台車側赤丸の爪の穴からはずれていますね。


ダイキャスト突起と台車の爪を取り外した状態で台車を下に引っ張ると、このように台車を取り外すことができます。


動力台車はダイキャスト側の赤丸部分の突起と、台車の赤丸部分の爪があわさって留まっています。


上からみると、このような感じです。


この角度だと、ダイキャスト突起の状態がよくわかりますね。


上の画像をさらに拡大してみました。


赤枠部分が噛み合って台車が留まっています。


角度を変えてもう一ど掲載します。


ダイキャスト赤丸部分の突起に、台車の赤丸部分の爪がはめ込まれて台車が取り付けられています。力加減に注意しながら取り外します。


さらに拡大してみました。


何度もくどくて恐縮ですが、ダイキャストの赤丸部分の突起に、台車の赤丸部分の爪がはめ込まれて台車が留められています。


ここまでの画像を参考に、台車の取り外し手順をご確認いただければと思います。

台車の分解、トラクションタイヤの装着


台車を取り外したら、台車を分解しトラクションタイヤを交換できるようにします。


こちらは、今回取り付けるために調達したトラクションタイヤです。


取り付けるトラクションタイヤを一つ取り出し、台車と並べたところです。


そして、いきなりですが台車を分解したところです。(右端の黒い輪っかが今回取り付けるトラクションタイヤです。)


台車の構造は、以下のような組み合わせとなります。



ここからは台車分解の逆再生として、組み立て行程で見ていきます。


まず、今回の主題、トラクションタイヤレスの車輪に、ラクションタイヤを取り付けましょう。


トラクションタイヤを、下の画像の赤丸の車輪に取り付けます。こちらの車輪のみ、他の車輪と違いトラクションタイヤを取り付ける窪みがあります。

手で取り付けるのは難しいので、爪楊枝やピンセットを使って取り付けるとよいです。
(私は爪楊枝で取り付けました。)


トラクションタイヤを取り付け、台車集電板をセットしました。


上の画像を拡大したところです。

ギアケース拡大
台車カバー拡大


これから台車カバーを取り付けますが、以下の赤枠部分が台車カバーと噛み合って組みつけられています。

ギアケース拡大
台車カバー拡大


ギアケースに台車カバーを取り付けたところです。


ギアケースと台車カバーは下の画像の赤枠部分で噛み合って留まっています。


台車を違う角度から見てみます。


ギアケースと台車カバーが赤枠部分で噛み合っています。


台車の分解はこれまでの画像の赤枠のかみ合わせを外していけばよいのですが、外す場所はわかっても、力加減が結構難しいのです。
これには慣れが必要ですので、力加減に注意しながら分解に慣れていくしかないです。

私も分解の際、爪部分は外れても、車輪のピボットが外れておらず、ピボットを外そうとすると爪部分が元通りにハマって最初からやり直し、みたいになりました。

メンテナンススキルを向上させたい方は、チャレンジされてみてはいかがでしょうか?

分解には少なからず破損リスクが伴うため、分解チャレンジは自己責任でお願いしますm(_ _)m
破損した場合の補修などは、有償修理となったり、レアモデルの場合は入手困難で手に入らない恐れもあるため、少しでも不安がある場合は、メーカー対応や信頼できる模型店にお願いされると良いかと思います。


走行テスト


トラクションタイヤを無事装着できたので、走行テストをしてみます。

1エンドを先頭に走行テストです。残像となっていますが、しっかり走ってくれます。

ライトチェックしようとしても、1エンド側はコンデンサが装着されており、停車状態で撮影できないので、こんな感じとなりました。


2エンドを先頭に走行テスト。ライト点灯もOKでした。


動作確認が無事終わりましたので、ボディを組みつけます。

これで、一件落着となります。



それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!


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