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第1章 主な薬害訴訟

勉強方法

主な薬害訴訟はどのブロックでも100%出題されます。

細かいところまで問われるブロックもあります。

手引きをよく読み暗唱しましょう。

訴訟名原因製剤薬効症状ポイント
サリドマイド
1963〜1974
和解
サリドマイド
(一般用医薬品)
催眠鎮静
胃腸薬
サリドマイド
胎芽症
服用した妊婦の出生児に四肢
欠損、耳や感覚器官、心肺機
能の障害等の先天異常
日本では販売停止や回収が遅れた。
スモン訴訟
1971〜1979
和解
キノホルム
(一般用医薬品)
整腸亜急性脊髄
視神経症
激しい腹痛、下半身の痺れ
視覚障害(失明)
HIV訴訟
1989〜1996
和解
血液凝固因子
(一般用でない)
血液を凝固しやすくHIV感染症
HIV感染者のヒト免疫不全ウィルスが混入した原料血漿から作られた
製剤によって、血友病患者がHIV
に感染したのが薬害エイズ事件です。
CJ D訴訟
1996〜2002
和解
ヒト乾燥硬膜
(一般用でない)
脳外科手術
時に使用
クロイツフェルト•
ヤコブ病
プリオンと呼ばれるタンパク質が原因とされ、認知症に類似した症状が現れ、死にいたる重篤な神経難病

薬害訴訟のポイント

  • サリドマイドの光学異性のうち血管新生を妨げるのはS体でR体は鎮静作用を有する。覚え方としては、妨げるSAMATAG)はS体としましょう。
  • CJD訴訟は細菌やウィルスではないタンパク質の一種であるプリオンが原因です。プリオン(プリン)→卵で作る→タンパク質と覚えましょう。
  • 薬害の歴史を時系列で覚え医薬品副作用救済制度の創設やその後の法などの整備。
  • 一般医薬品として販売されていた物もありました。

令和4年手引き改訂追加

C型肝炎訴訟

出産や手術などで大量出血などの際に特定のフィブリノゲン製剤血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことによりC型肝炎ウィルスに感染したことに対する訴訟です。2002年から2007年停止されたが現在、和解を進めている

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