鉄骨構造に関する一級建築士の過去問題【構造】独学勉強法

構造

一級建築士の過去問、鉄骨構造に関する過去問題を学習していきたいと思います。

暗記分野ですが、語句が複雑なのでポイントになる要点をまとめて勉強すれば確実に点は稼げます。

  • 鉄骨構造に関する過去問題について(例)H28/過去問題
  • 正解の解答/解説について
  • 各解答の解説/理解について
  • まとめ

鉄骨構造に関する過去問題について(例)H28/過去問題

鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.高力ボルト接合となる梁の接手部分に、F10Tの代わりにF14T級の超高力ボルト(遅れ破断の主原因となる水素に対する抵抗力を高めた高力ボルト)を用いることで、ボルト本数を減らし、スプライスプレートを小さくした。

2.高力ボルト摩擦接合の二面せん断の短期許容せん断応力度を、高力ボルトの基準引張T₀(単位N/m㎡)とした。

3.露出型式柱脚において、ベースプレートの変形を抑えるために、ベースプレートの厚さをアンカーボルトの径の1.3倍とした。

4.埋込型式柱脚において、鉄骨柱の応力は、コンクリートに埋め込まれた部分の上部と下部の支圧により、基礎に伝達する設計とした。

※出典:H28/ 一級建築士資格試験 構造 問16より 正解2

正解の解答/解説について

高力ボルトの摩擦接合の二面せん断の短期許容せん断応力度fsは、一面せん断fsと同じ値でfs=0.45T₀より計算。高力ボルトの基準引張T₀と同じ値とすることはできない。

できるできない。というポイントの問題は多く出題されます。

難しい単位や語句に混乱することが多いですが、要点を整理すれば覚えるのは簡単です。

逆の出題でいえば、一面せん断fsと同じ値にすることができる。という問題も考えられるので注意が必要です。

各解答の解説/理解について

1.要点はボルト本数を減らしスプライスプレートを小さくできるかどうか。という所です。

できるのはF14T級の超高力ボルトと覚えておくと簡単です。違う材でのひっかけに注意。

3.鉄骨造-ベースプレート-アンカーボルト径1.3倍。

覚える要点はこれだけで十部です。数値に注意。

4.基礎に伝達する設計とした。ポイントはここです。応力をどこに伝達させるか。なので土台とか柱とか惑わす問題に注意です。

まとめ

問題のつっこみポイント勉強していくと、覚えやすく理解度が高まります。

どこをひっかけたいかな。という気持ちで出題者側の意図を考えていくと面白いです。

余裕があれば問題文にマーカーやライン引きをして出題のポイントをチェックしていくと自然と注意しなければいけない部分が見えてくるので学習の効率が上がると思います。

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