ルイーズ・ブルジョワ展
高校時代の友人と美術館詣。
ルイーズ・ブルジョワ展を友人が観てみたいと、去年計画を立てて行くことに決定。
サラリーマン時代に六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェで待ち合わせて、彼女の結婚報告を聞いた懐かしい想い出がある。
日曜美術館で放送があった時、少しだけ観たのだが、
家族に問題を抱えてそれを昇華するために、アートにぶつけている人のよう。
一瞬大丈夫かなと怯んだけれど、感想を言うのは全て観てからと、みうらじゅん先生が言っている。
森美術館の受付のお兄さんが、アニメ調で小鳥が鳴くようなかわいらしい声を発しており、
少し驚いたけれど今は自由な時代だしな、いい時代になったなと関心しながらゲートへ向かった。
ルイーズさんの作品はなかなかのショッキングで、
あまり直視してしまうと、自分のメンタルに喰らい混んできそうなほどのパワーがあった。
友人と一緒だったおかげで、一緒に話して平常心を保つことができてよかった。
ルイーズさんは母を病気で亡くし、母が伏せっている時も女遊びをする父に怒りを感じたり、
父から男でないことを指摘されたり、裕福な家庭でもなかなかハードは暮らしだったようで、自殺も図ったそうだ。
それでも愛する人と3人子どもをもうけたルイーズさん。
余計なお世話だけれど、お子さん達のことが心配になってしまったが、
家族にエネルギーが向かないように作品で気持ちを昇華させていたようで、少し安心した。
晩年は作風が変わって優しい表現になり、穏やかな最期だったんだろうなとホッとした、めでたしめでたしの展示だった。
後日、ヘルパーさんに感想を聞いてもらって、
「家族にエネルギーを向かないようにして、
観に来てる人達に向かってストレス発散しているんだね。観に来た人が大変。」
とのお言葉が、なるほどと面白かった。
ストレス発散に使われても良い人達が集まってくる、ルイーズさんのエネルギーってすごいよなあ。
shishimayu
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