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映画『来る』あらすじと感想、ネタバレあり

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来る あらすじと感想

最近、映画を見る前に詳細なネタバレをチェックする人が増えています。映画選びの失敗を防ぎ、時間やお金を無駄にしないためです。

本記事では、そんな方々に向けて『来る』の詳細なあらすじと感想をお届けします。視聴の際の参考にしていただければと思います。また、視聴後に他の人の感想を確認したいときにも役立つ内容となっています。

目次

配信状況

配信状況は2025年1月16日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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『来る』あらすじ|ネタバレあり|おすすめホラー映画紹介
下記のあらすじと同一内容です

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物語は田原秀樹が祖父の十三回忌に、婚約者の香奈を連れて実家へ帰省するシーンから始まるんだ。これは秀樹の両親との初顔合わせも兼ねてるんだけど、田舎の法事って親戚大勢集まってすごい人数だからおとなしい性格の香奈にとっては結構負担が大きいんだよね。おまけに秀樹は全然フォローしてくれなくって、結局義父母とはギクシャクしたまま。それから二人の結婚式のシーンへと続くんだけど、秀樹が見栄っ張りで上っ面だけの調子のいい人間だっていうのが徐々に見えてくるんだ。この二人って大丈夫なの?みたいな感じがして、そういうところ、すごいリアリティがあるんだよね。やがて香奈は妊娠して出産が近づいてくるんだけど、秀樹は新しい家族を迎える準備はバッチリ。マンションを購入してホームパーティ開いたりするんだよ。そしておもてなしは妊婦の香奈にやらせるの。秀樹って悪気はないんだけど、結構どうしようもないやつなんだよね。

そして二人の娘、知紗が無事に生まれて2年の時が流れた頃事件は起きる。マンションの部屋が荒らし尽くされ、留守電には謎のメッセージが残されていたの。それ以前にも怪奇現象に見舞われていた秀樹は何か霊的なものの襲撃を受けたと判断し、知人の紹介で、フリーライター野崎とキャバ嬢霊媒師の真琴のコンビに協力を仰ぐの。真琴は本当に霊能力の持ち主だったんだけど、田原家に襲い掛かる「それ」は想像以上に強力で真琴では歯が立たなかった。そこへ真琴の姉であり、日本最強の霊媒師琴子が協力を申し出るんだ。秀樹は一人でマンションに残り、スマホの通話で琴子からの指示を受け、「それ」を祓うための準備をするの。そこへ家の固定電話にもう一人の琴子からの電話が掛かってくる。二人の琴子がいて、それぞれまったく逆のことを言ってるの。実は、それまでスマホで話していた琴子は「それ」が成りすましていたんだよね。秀樹はまんまと騙されて、逆に「それ」を迎え入れるための準備をさせられていたの。結局秀樹は「それ」に襲われ命を落とすことになるんだ。

それから1年後―。香奈には頼りに出来る親族もいなくて、あのマンションで一人で知紗を育てていたんだ。知紗を保育園に預け働く香奈だったんだけど、度々知紗が体調を崩し仕事を抜けることになる。それが原因で職場でギクシャクしはじめ、保育園の保護者とも折り合いがつかない。やがて知紗にも当たり散らすようになり、香奈は仕事も育児も放り出し遊び歩くようになってしまうんだ。そんな時、霊媒師の真琴が香奈の元を訪れる。秀樹が亡くなった後の田原家のことが気になっていたらしいんだ。知紗と遊んでくれている真琴に対して、「その子、あなたにあげるわ」と言い放つ香奈。その言葉がきっかけとなり、再び田原家に「それ」が現れるの。真琴は自分の力では太刀打ちできないと分かっていながら、自らの身を呈して親子を守る。知紗を連れて逃げ出した香奈は初めは途方に暮れていたんだけど、この子を守るのはもう自分しかいないと母としての自覚が再び芽生えるんだ。でもね、少し遅かったみたい。香奈は「それ」に襲われて命を落とし、知紗は攫われてしまったの。

「それ」との戦いで瀕死の重傷を負ってしまった真琴の前に、姉の琴子が現れる。琴子は妹に代わって「それ」との戦いを決意するんだ。琴子の呼びかけに応じ、日本全国から凄腕のシャーマン達が続々と集まってくるの。だけど、「それ」の力は想像以上に強力でシャーマン達の半分は琴子の元に辿り着く前にやられてしまう。そしてついに田原家のマンションを舞台に、最先端の科学技術までも駆使した日本のシャーマン達のかつてないスケールの戦いが始まるんだよ。「それ」の攻撃は凄まじく、次々とやられていくシャーマン達。そしてついに行方不明になっていた知紗が姿を現すんだけど、ここで衝撃の事実が明らかになるんだよ。実は「それ」を呼び寄せていたのは知紗だったの。幼い彼女は、両親からの愛情不足や孤独感により無意識に「それ」を呼び寄せていたんだ。琴子は知紗ごと「それ」を冥界に送り返そうとするんだけど、そこへ現れた野崎と真琴が知紗を守ろうと阻止する。知紗は二人に託され、琴子は捨て身ともいえる状況で「それ」に戦いを挑むんだ。最後は知紗が真琴に抱きかかえられ眠っているシーンで映画は終わる。この時の知紗は幸せな夢を見ていて、全てが解決したことを示唆しているんだよね。

『来る』は、単なるホラー映画ではなく、人間の弱さや家族の絆、親としての責任、そして愛情の在り方を問う作品なんだ。特に松たか子演じる琴子の存在感は圧巻。戦う姿がとにかくかっこいいんだよね。

感想

最初の法事と結婚式のシーンって、本当に「あるある」って感じでゾッとするよね。田舎特有の距離感の近さとか、無神経さが生々しく描かれててさ。義両親が遠慮なくズカズカと踏み込んできたり、周りの親戚も妙に偉そうだったり、あの感じ!実際に地方の出身の人なら、「あ、これうちの家でも見たことある」ってなるかも。

結婚式のシーンも秀逸だったね。普通、結婚式って幸せいっぱいなイメージで描かれることが多いけど、この映画ではそこにある微妙な空気感がリアルだった。秀樹はひたすら盛り上がってるけど、周りは「まあ、祝ってあげるけどさ…」みたいな温度感なんだよね。香奈の友達のリアクションも、なんか表面的でちょっと冷ややかで。結婚式って幸せの象徴だけど、実際にはああいう温度差があるのが現実だったりするんだよね。だからこそ、観てる側としては「あー、あるよねこういうの」って苦笑いしちゃう。

秀樹みたいな人ってさ、本当にいるんだよね。「いるいる!」って思いながら観てた人、絶対多いと思う。SNSで理想の家族を演じて「育児やってます!」アピールするけど、実際には空っぽ。周りにいい顔したくて調子よく立ち回るけど、本質は薄っぺらい。そういう人間の「軽さ」を妻夫木聡がめちゃくちゃ絶妙に演じてたのが印象的だった。

また、香奈のキャラクターも興味深いよね。一見、献身的な母親のように見えるけど、物語が進むにつれて彼女の内面に潜む自己中心的な一面や、夫への不満、さらには周囲の人々への嫉妬や敵意が明らかになってくるの。彼女が見せる暗い微笑みや、盛り塩を踏み潰すシーンは、観ていてゾクッとさせられた。

香奈って最初は地味で印象が薄いんだけどさ、でも逆にそれがリアルなところもある気がするんだよね。香奈みたいな人って、特に目立つわけじゃないけど、どこにでもいる普通の女性って感じ。子どもを守るために頑張ってるけど、結局抱えてるストレスとか不満が顔を出してくるタイプ。香奈を中心に描いたらもっと深みが出ただろうけど、あえて薄いままにしてるのかなって思った。

秀樹って本当にどうしようもないんだけど、秀樹の最後の姿にはちょっとだけ救いを感じたよ。「最初からちゃんとしてればこんなことにならなかったのに」って思う一方で、秀樹も最後の最後で父親らしい部分を見せたから、完全に嫌いになれないんだよね。最後は家族のために「勇気」を見せたわけ。根は悪い人じゃないんだろうなって思う。自分の未熟さと浅はかさで周囲を振り回してしまう人間だったんだろうね。そして香奈も育児放棄しちゃってたけど、最後は知紗を守ろうとしてたと思うんだ。結局ダメな両親として描かれちゃってる二人だけど、どこか嫌いになれないところがあるんだよねこの夫婦って。こういうキャラクターの奥行きを描いてくれるのも『来る』の面白いところだよね。

柴田理恵演じる霊媒師って、ただの「霊を祓うおばさん」じゃなくて、重みのある存在感を放ってたよね。見た目も生活感があって、いかにも現実にいそうな雰囲気だったし、あの厳しい表情や冷静で落ち着いた声が、物語の緊張感をさらに高めてた。最初は「え、柴田理恵?」って驚いたんだけど、あれがもう完全にはまり役でめちゃくちゃ良かった。普段はお笑いのイメージが強い人だから、最初に登場した時はちょっと違和感があったのも正直なところ。でも、すぐにそのイメージが消えて、物語にぐいぐい引き込まれたんだよね。

そして、物語のクライマックスである大規模な除霊シーンは圧巻。どこかで聞いたことがあるような伝説の霊媒師から、見た目がちょっと怪しい感じの人まで、個性豊かな面々がずらっと揃っていて、それだけで「おお…」って圧倒される。彼らが琴子の招集に応じて集まってくるシーンだけでなんかもうカッコいいんだよね。普通ホラー映画って、霊媒師が一人か二人で対応するのが定番だけど、『来る』はその常識を完全にぶち壊してきたよね。「どんだけ強力な存在なんだよ、それ」って思わず突っ込みたくなった。日本の総力を結集して戦ってる感じがさ、なんかゴジラを連想しちゃったよ。

そしてなんといっても一番魅力的だったキャラクターは松たか子演じる琴子だったんだよね。琴子って、最強の霊媒師の肩書にふさわしくめっちゃ威厳があってもはやオーラ纏ってるんだけど、行動は奇天烈なんだよね。ラーメン啜ってるし、スマホでゲームやってるし、病院で缶ビール飲むし、もうまさにやりたい放題。儀式前のお清めにファブリーズ使ってるところとかお笑いだよね。しかも台詞がなんか棒読みっぽいんだよこの人。普通これだけ詰め込んだらもうギャグキャラになってしまいそうなんだけど、琴子はシリアスなシーンがカッコいい魅力的なキャラクターに仕上がってる。これはひとえに、松たか子の演技力ってことになるとおもうんだけど、そう考えると恐ろしいよね、松たか子って。

『来る』はホラー映画としても楽しめるし、家族の問題を描いた人間ドラマとしても奥深い作品。観終わった後も、登場人物たちの行動や心情について考えさせられる映画だった。秀樹や香奈のダメっぷりに共感したり、琴子の変さに笑ったりしながら、気づいたら家族や人間関係について考えさせられる。そんな映画だったよ。

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