「e~よまちナビ」でわかる!松山市の土地情報と盛土規制法について
松山市が公開している「e~よまちナビ」というウェブサイトをご存じでしょうか?
このサイトでは、松山市内のさまざまな土地情報を確認できます。
最近では、道路台帳平面図のように、市が管理する道路の幅員などをオンラインで閲覧できるようになり、公開される資料も増えています。
その中でも特に注目したいのが、「盛土規制法関連情報」です。
このページでは、松山市の地図上に盛土に関する重要な情報が色分けされて表示されています。
「盛土規制法関連情報」とは?
盛土規制法については以前にも少し書きましたので参考にしてください。
さて、このページを開くと、松山市内の盛土に関する状況が地図上に表示されます。
各マークの意味は以下の通りです。
紫の丸:大規模盛土造成地【腹付け型】
青い丸:大規模盛土造成地【谷埋め型】
赤い点:既存盛土
広範囲の緑の斜線:特定盛土等規制区域
その他の斜線:宅地造成等規制区域
この地図を活用すれば、自分が住んでいる土地や検討している物件がどのような造成地なのかを知ることができます。
この中で特に気になる2つ、谷埋め型と腹付け型について解説します。
「腹付け型」と「谷埋め型」の違いとは?
盛土には大きく分けて2種類の造成方法があります。
谷埋め型
谷になっていた地形に盛土を施し(3000㎡以上)、住宅が建てられるような平坦な土地に造成したものです。
腹付け型
傾斜が20度以上あり、5メートル以上の高さで盛土が施された造成地を指します。
どちらの造成方法も適切な施工がされていれば問題ありませんが、大規模な地震や大雨の際には地盤の安定性が重要になります。
なぜ今、こうした情報が公開されるのか?
近年、地方自治体がこのような情報を積極的に公開する背景には、南海トラフ地震の発生リスクがあると考えられます。
地震や大雨による盛土の崩壊には、前兆があるとされています。
道路に亀裂が入る
基礎にヒビが入る
塀が傾く
これらの現象に気づくことが、自分や家族の安全を守る第一歩となります。
不動産選びや防災意識向上のために
このマップは、土地の購入や不動産選びをする際にも大いに役立ちます。また、現在住んでいる地域の特性を知ることで、防災意識を高めることにもつながります。
地図を見て不安になるのではなく、その土地の特性を理解し、適切な備えをすることが大切です。
「e~よまちナビ」などの情報を定期的にチェックし、安全な住環境づくりに役立てまることをお勧めします。
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記事作成:坂本(R.SAKAMOTO)
NO.821