【原始人の記憶】ビジネスパーソン達にミスマッチな原始人の本能

ストレスマネジメント

サラリーマンのみんな!オフィスで働きITツールを活用する私たちは「進化の過程で最先端を行く人間だ!」と思ってませんか?実はこの脳みその中に、原っぱで狩りをしていた原始人の記憶が残されているんですよ。遥か昔の原始人の記憶に振り回されることなく、楽しいオフィスライフを手に入れられるように知識をつけよう!

注意

“原始人”という言葉から、旧人類アウストラロピテクス等を連想してしまいますが、ここで言う”原始人”は、現人類ホモ・サピエンスの祖先である狩猟採集民族のことを指しています。

この記事はこんな人におすすめ
  • 勇気のある同僚(部下・上司)がいる人
  • 仕事と私生活の両立・ワークバランスを取るコツを知りたい人
  • 新しい環境に戸惑いを感じ、ストレスを抱えている人

ども!過酷なパワハラ環境から自力で脱出した脱獄リーマンこと高岡遥也です!

原始時代の記憶が僕たちの頭に残っているからこそ、現代社会で様々なストレスを感じて疲れてしまうと言っても良いでしょう!上司が怖い、期限に追われるのが耐えられない、変化が怖い。そんなストレスのほとんどは、昔の人間の遺産から来ているかもしれないんだ。

サラリーマンに残る原始人の記憶

何気ないオフィスライフ。実は、私たちの中にも原始人の記憶が残されているんだ。

ホモ・サピエンスは狩猟採集民族として生きていた時代がとても長い。危険な野生動物に出くわしたり、食料を探し回ったりと、生き抜くのは本当に大変だったんだ。そういった環境で生き抜いてきた脳には、危機に対する過剰反応や、常に警戒する習性が身に付いてしまっているんだ。

下の画像の緑の長い棒グラフを見て欲しい。ホモ・サピエンスの歴史は一説によると約30万年前からと言われているんだ。一方、私たちの人生は緑の長い棒グラフの右側に「ちょこっと」存在している青い棒グラフ・・・というか棒にもならない青い四角形のような短い期間なんだ。

ホモ・サピエンスとしての大きな身体的特徴が変わらないにも関わらず、知識や道具が充実したために、高水準な技術や生活が実現している。しかし、長い歴史がある身体的特徴、今回扱う「脳」、とりわけその「本能」に関しては原始人時代の記憶が物を言う事は言うまでもないと思う。

狩猟採集民族時代の原始本能が現代に残存

原始の本能は、今でも私たちの中に色濃く残っているんだ。これが文明社会の中では、足を引っ張ってしまう事が多数ある。

例えば、上司や同僚に対する過剰な警戒心があるよね?昔なら見知らぬ者=危険というのは正解だった。でも今は単なる上司や同僚なのに、相手の機嫌が気になって話しづらいとか、これは原始人の本能が生き残っているからと考えることが出来ないだろうか。

サラリーマンは生死を考える必要なんてない

現代はよほど悪事を働いたり、よほどの不注意をしない限りは「死ぬ」ことはないよね。特に会社に守られているサラリーマンにおいては不注意をしたとしても、ほとんど「死ぬ」ところまでいくことはないはずだ。

例えばあなたが主導のプロジェクトで、努力したにも関わらず大事な取引先から取引停止をされてしまい会社が10億円の損失を抱えたとしよう。それでも、現代の文明社会の仕組みの中では労働者の権利保護がこれでもかと充実している。下記のような法律によって、基本的には会社が労働者の給料から10億円を差し引くことが労働者の権利を侵害するとされる可能性が高く、減給なんてほとんど起き得ないはずだ。

  • 労働基準法:労働者の最低労働条件を保護する法律
  • 労働契約法:労働契約の締結、変更、解除に関するルールを定めている法律
  • 労働組合法:労働者の団結権や団体交渉権を保護する法律
  • 労働関係調整法:労働争議の予防や解決を目的とする法律

こんな法律論なんかはホモ・サピエンスの「本能」に刻まれているわけがない。失敗が怖いのは「本能」から来ている部分が大きいけど、実際はこういった保護や支え合いによって普通は文字通り「死ぬ」にたどり着くなんてことはないんだよね。もちろん左遷なんかはあるかもしれないけど、それでも死ぬ必要なんて全くない。死ななければチャンスは続く!

故意に会社に損させた人は、サヨナラ宣告されるかもしれないけどね、それは知ーらない。

オフィスライフと生存本能のギャップ

ということでオフィスの日常は、原始の生存本能とはかけ離れている。昔は本当に危険がいくつもあったから、変化や危機に敏感になる必要があった。でもサラリーマン生活では、過剰な警戒心は役に立たない。むしろ仕事の足を引っ張ったり、ストレスの原因になってしまうんだ。

あなたも原始人の記憶に振り回されているかもしれない。上司のひと言に過剰に反応したり、同僚のちょっとした無視にも危機感を抱いたりして。それらは昔の遺産である生存本能が、現代社会にミスマッチしているからだと思ってみてはどうだろう?

期限ギリギリに追い込まれた原始人とサラリーマン

原始人の記憶からくる本能が、オフィスでストレスを生む原因になっている。と言うものの、じゃあそれは具体的にはどんなことか?

例えば、上司から期限ギリギリに資料を作らさせれたとしよう。

虎に捕まるギリギリ前に逃げ出そうとすることは、生死に関わる危機事象だったわけだ。そりゃ、脳がパニック状態になって冷静さを失ってしまうよ。

話を戻して、期限ギリギリの資料はどうだろう?怒られたり、悪くても左遷だね。真面目にやってる限り減給もないし、命には関わらない。少なくとも「死にたくなる」「死ぬほど悩む」こんな必要は全くないぞ。したがって、パニックになる必要なんてなくて冷静に相手を説得するか、冷静に取り組むだけだね。

ただ、このブログでは期限ギリギリの仕事は「絶対非推奨」なんだけどね。

仲間への警戒心を持つ原始人とサラリーマン

上司や同僚への過剰な警戒心も原始の本能が影響しているだろう。例えば、上司にちょっと厳しく指摘されただけで、落ち着きを失っちゃう人いるでしょ。

昔なら他の集団の人間=危険=警戒が賢明だった。でも今は上司や同僚はみんな同じ目標に向かって経済活動をする味方同士なはずなんだ。それにも関わらず、その本能が邪魔をするんだよね。これも、余計なストレスを抱えちゃってるよ。

変化と危機に対する過敏な反応を示す原始人とサラリーマン

他にも、職場の小さな変化や危機的な出来事に過敏に反応する人がいるよね。これも、昔の記憶が影響していると考えられる。

狩猟時代なら、環境の変化は命取りだった。いつも狩りやすかった山間地ががけ崩れで無くなったり、獲物が移住してごっそりいなくなってしまったら食いつなぐのが難しくなる。だから脳は変化や危機に極度に敏感になるよう進化したのも仕方がない。

でもオフィスの些細な変更や小さなトラブルに、強く反応する必要はないよね。大した危険なんてないんだから受け入れるべきだ。この過敏さも、ストレスを生んでいるんだ。心は広く持とう。

変化を過剰に嫌がるオッサン同僚のエピソードと対策も紹介。

チームワークについて考える原始人とサラリーマン

チームワークが上手く機能しない時がある。これも古い本能が影響しているかもしれない。

昔の狩猟民族は小さな集団で行動していた。だから、自分の集団以外の人間を警戒する習性が身についている可能性がある。同じ会社の違う部署間で仲が悪かったり、同じ部署の同僚と仲が悪かったりするのは、現代には合ってない脳の使い方だ。原始人の名残で、集団の外の人間を受け入れにくかったり、協調性に欠け、チームワークを阻害する一因になっている。いまいちど、相手ではなく、自分のスタンスを見直してみてはどうだろうか?

飽くなき追求をする原始人とサラリーマン

それから、必要以上の物資を次から次へと欲しがる習性も、原始の本能が影響していると考えられる。

狩猟時代は、食料を確保することが生死に関わっていた。だから、いつでも備えられるときには備えまくる。物や地位や富を求め続ける現代人の欲望の裏には、このような背景があるのかもしれないね。

現代社会に適応するための工夫

ここまで読んでくれたあなた。心配は無用だ。原始人の記憶を完全に払拭することはできなくても、上手に活用する方法がある。

この仕組みを知った上で、実際に動く時には自分の本能に気づくことが大切だよ。無駄な危機感や警戒心を抱いている時は、『あぁ、これは原始の本能が影響しているんだ』と自覚するんだ。そうすれば冷静に対処できるはずだ。簡単な事だ。

恐怖心に打ち勝って行動できそうな気がしてこないかな?

おすすめ書籍

サピエンス全史(上)

ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰することで現代世界を鋭く抉る世界的ベストセラー。今回取り扱った内容の元になった書籍です。

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自衛隊メンタル教官が教えてきた 自信がある人に変わるたった1つの方法

サピエンス全史に比べて、日本人向、また、簡単に理解できるよう具体例の説明にかなりフォーカスを当てている書籍。今回取り扱った記事と一部主張が似ているため紹介。

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名古屋学院大学の研究論文(PDF)

狩猟民族の行動を詳細し狩猟の変化を語った研究論文だ。

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おわりに

私たちの中に残る原始人の記憶は、時には現代社会での生活において障害となることがあります。しかし、これらの本能が私たちを形作ってきた歴史を理解することで、より良い自己管理と人間関係を築くことができる。私たちが直面するストレスや職場での挑戦は、遠い過去の生存戦略の名残かもしれない。

だけど、これを認識することで、本能をコントロールし、現代の環境に適応する方法を見つけることができるはずだ!

では、現代人として頑張っていきましょう!それでは、お疲れ様でしたー!

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